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【顎変形症】手術当日の記録

2024年12月10日。
手術は朝9時45分から。
朝から水分も食事も摂らずに、その時を待つ。

今回は手術当日の様子を覚えている限りではあるが記録に残しておこうと思う。
私が手術や矯正をするか悩んだとき、同じような経験談を書いている記事が見当たらず、不安要素が多かった。
今後、手術しようか検討している人や、受ける前に大まかな流れを知っておきたい人に向けて、少しでも安心してほしくて記すことにする。


かかりつけの口腔外科について

どの口腔外科で手術を受けるかは、矯正歯科の先生がいくつか候補を出してくれる。
私の場合は、2つの病院が候補として上がった。
特に希望が無い場合は、先生のおすすめにするか、近場にするか、それは先生や看護師と決めると良いと思う。
あとは、口腔外科にお願いしたい先生がいるとか。

ただし、手術前になってやっぱりこっちの病院で受けたいというのはなかなか難しいらしい。
というのも、矯正歯科の先生と口腔外科の先生はよく交流して患者の治療について情報共有を行っているそうだ。
互いに情報が偏って、治療の判断にズレが生じないためでもあるそうだ。

そのため、ここ!って決めたらあまり変更しない方がいいんだろうなというのが個人的な思いである。


私が通っている病院と矯正歯科はどちらも、自宅から2時間かかるほど遠方にある。
この日は矯正歯科に来てください!次の日は病院に・・・なんて言われたら、仕事も移動も大変だ。
事情を説明したら、午前中に矯正歯科に寄って、午後に病院に来てくださいと調整してもらう事ができた。

また、病院の看護師さんたちは皆感じが良くて優しい。
いろんな面から考えて、この病院と矯正歯科に選んで良かったなと思っている。

私が入院している病院では、入院時に患者の持ち物負担を下げるために、
CSプランというのが用意されている。

CSプラントは・・・
入院時に必要となる病衣(患者衣)とタオル類(バスタオル・フェイスタオル)及び日用品を、1日単位(洗濯付き)で貸出をするサービス。

CSプランのメリットは

  • 入院時に購入、準備する物品が少なくなる、

  • 病衣、タオル類の洗濯や補充、紙おむつの購入や補充の手間がなくなる

  • 日額定額制の為、一時的な体調の変化で使用枚数が増えた場合でも1日の料金は変わらない

  • 退院後に紙おむつが余って無駄になることがない

など。

(すべての病院にあるとは限らないので要チェック)

私の場合は、車での移動だったため、荷物を容易に運ぶこともできたし、準備する物はほとんど家にあったので、CSプランは利用しなかった。

ただし、忙しい方や電車やバスで移動する方や、高齢の方は自身の負担を考慮してCSプランを利用することをおすすめする!

実際、同じ病室になったおばさま方が「行きも帰りもとっても楽!」と喜んでいたので!

持ち物

入院に必要なもの

では、私が入院時に準備しなければならなかったものについてご紹介。
(1)現在服用しているすべての薬(内服薬、注射薬、点滴薬、貼布薬、塗り薬等)と薬の情報(お薬手帳、お薬の説明書)の持参
(2)洗面用具(歯ブラシ、歯磨き粉、くし)
(3)食事用具(はし、スプーン、マグカップ)
(4)日用品(箱ティッシュ、タオル、バスタオル、下着、内履き)
(5)紙おむつ(必要な人は)
(6)病衣(寝るときの服)

内履き2足
内履きは転倒防止のため、かかとを覆うものが推奨されている。

これが基本的に必要になる持ち物。
どの手術を受ける人も上記の荷物を使用するのだ。

手術後に必要なもの

顎の手術を受けた人は下記のアイテムを事前に購入しておかなければならない。

ウォーターピッグと顔用のマスクが並んでいる。
手術前に筆者撮影

下顎骨骨切り術の手術を受ける人は、大抵の人が用意しなければならないと思う。

3点・・・
ウォーターピッグと顔用マスク
立てかけられる鏡(術後のゴム掛けの時に使用する)

ウォーターピッグは水圧で歯の汚れを取るもの。
手術後は口の中が大きく腫れたり、顎がズレないように固定したりするため、歯ブラシで歯を磨くことができない。

そのため、術後はウォーターピッグが必須となる。
通常、病院や市販でも購入できるらしいが、その場合値段はおおよそ18,000円ほど。

とっても高い!

ただでさえ、入院費や治療費で高額な支払いが続いているのに、たった一つのアイテムでここまでのお金を出せない人もいるだろう。

幸い、私の通う病院では、ウォーターピッグに指定はないそうで、ネットショップやメルカリなどで安めのを購入することをお勧めされた。

ただし、今後も継続して使用したい場合は、安いウォーターピッグだと数ヶ月で充電が切れたり、器具が壊れたりするそうなので、口コミなどを参考にしつつ、高めのものを購入すると良いかもしれない。

私は、メルカリで新品のウォーターピッグを送料込みで3,300円程で購入。
今のところ使用感に問題はない。


もう一つ、手術後に必要なのは、顔を覆うマスク。
これは病院で購入してくださいと言われた。

値段は1つ入って、9,000円

とっても高い!正直びっくりした。これで9,000円か・・・。
なんでもお金がかかるなぁ。


あった方が便利なもの

入院中に個人的に用意しておいてよかったものも紹介しておく。

美容関係・・・
拭き取り化粧水とコットン10枚ほど
ヘアゴム
化粧水
保湿クリーム
リップ

手術前は通常通り、ヘアバンドを着けて、洗顔することができるが、
特に術後すぐや、顔用のマスクをつけている最中は、洗面所で顔を洗うことが難しい。

顔用のマスクはだいたい3日ほどは自由に外せない。

もし水だけだと乾燥するなとか、肌を清潔に保っていたいなって人は『拭き取り化粧水』の使用をおすすめする。

私が気に入っているのは、こちらの拭き取り化粧水。

フランスの拭き取り化粧水

以前パリにいたときに、薬局の方に大絶賛されたアイテム。
名前は『BIODERMA』
パリの水は硬水で肌荒れが起きやすいそうで、パリの人々は洗顔時に水道水で顔を洗うのではなくて、こちらの拭き取り化粧水を愛用する人が多いそうだ。

日本でも通販サイトやメルカリなどで購入できると思う。


また、術後は唇の荒れがひどい。皮はむけるし、唇の横は乾燥して茶色っぽくなる。

病院からアクロマイシン軟膏が渡される。
これは唇にも使用できて、荒れた肌を修復してくれるそうだ。
ただ、軟膏と言っても、保湿クリームとは違って、つける頻度も限られていると思うので、私は乾燥が気になるときは、リップクリームを使用している。

個人的なお気に入りはDHCのリップクリーム
小指ほどの細さなので塗りやすい。
これを塗ったせいで荒れた!って経験も無いので、安心して使える
もしどのリップクリームがいいか、悩むようであれば、DHCのリップクリームをおすすめする。

次に保温関係のアイテムで、持ってきて良かったなって思ったものを紹介する。

保温関係・・・
毛布2枚ほど
電気毛布
やわらかい靴下

病室内は暖房が常時付いているため、部屋の温度はだいたい26℃くらいに保たれている。

私が入院した12月でも、温かいと感じるほど。

ただ、下顎骨骨切り術のように『骨を切る』手術をする人の場合、術後に熱が出る人もいる。

実際、それまで35.5度~36度前後らへんだった体温は、術後には37.8度にまで上がった。

熱が出ると、身体がだるくなったり、寒く感じたりする。
あまりにひどいと、夜中寝付けなくなる可能性もあるので、自分が普段使う毛布や電気毛布を1枚ほど持っていくといいかも。

なお、電気毛布は病院によってはレンタル可能!

では、ここからは実際に手術を受けた当日の感想を記す。
脅すつもりもないので、安心して読んでほしいが、写真は少々度が過ぎたものもあるので、極力顔写真は載せないようにする。

手術を受ける直前

上半身は下着や肌着は抜いた状態で、病衣に着替える。
パンツははいたまま、ズボンを履いた。

手術室に入って、仰向けになる。
口に呼吸器のようなマスクをつけられて、大きくゆっくり深呼吸を3回ほどするように促される。

そこからの記憶はない。

気がついたら手術は終わっていた。

手術を受けた直後

身体を持ち上げられた感覚や、ベッドのまま移動している感覚がなんとなく分かる。
看護師さんの「手術終わりましたよ~」の声かけもよく聞こえた。

手術は無事成功したらしい。

病室に戻ると、少しずつ意識が回復してきて、
同席してくれた母の手を握り返すこともできるようになった。

しかしこの後が大変。

口の中に溜まる唾液や痰を取り除くために、吸引器で吸わないといけない。

病室に取り付けられている吸引器
横になっているときに下から撮ったので見にくくて申し訳ない。

この吸引器のレバーをONにすると、ストローのような管から吸い上げてくれる。

ストローの先端を口の中に入れれば、唾液や痰を吸い上げてくれるというものだ。

しかし、頬に溜まる唾液は簡単に吸い上げられるが、喉の手前や舌の部分に溜まっている痰や唾液を吸い上げるのが至難の業。

全然取り除けない。

溜まる一方で、苦しいし、飲み込もうとすると顎を動かさなければならず、痛いし。

なにより、とっても疲れているので、極力動きたくない。

結構苦しい時間だった。

私は痰やら唾液やらが溜まる方が嫌だったので、痛みを我慢して飲み込んでいた。


手術は9時45分から始まり、予定より早く終わった。
12時前には病室に戻り、横になっていた。

その日は一日中、ベットの上で大人しくする。

尿の管が取り付けられているので、トイレに行く必要もない。

ご飯は一日中、無し。

水分も飲まずに、横になる。

痛みが出たら、ナースコールを鳴らして、点滴や坐薬を投与してもらう。

痛み止めのおかげで苦しくはなかった。気がついたら眠っているほどだったし。とても快適だった。

ただ、下半身は特に疲れているわけでもなかったので、早く起き上がって動きたい欲が高かった。

手術後の1日はかなり退屈だった。


ここまでが下顎顎切り術の手術日の様子である。
次は、手術翌日の様子について記そうと思う。
では、また!

スールラテール店主 ひなたより


~店主よりご挨拶~

どうも!スールラテール店主 ひなたです。
(店主についてもっと知りたい方はこちらから!←そんな人おるんか笑!?)
面倒くさがり屋ですが、集団で話しているときに誰かが輪に入れず俯いていたり、悲しそうな顔をしていたりするのを見ると放っておけない性格です。

それが派生して今の仕事をしています。
私は人や地域や環境の「ためになる」消費や生活を提案するセレクトショップを運営しています。

エシカル?サスティナブル?エコフレンドリー?
どうせ流行に乗っているだけでしょ?
と思われがちですが。

いいえ、そうではありません。

一言で伝わりやすいように「エシカルな商品扱ってます」とか「サスティナブルなセレクトショップです」とか自己紹介することはありますが、

当人は流行に乗れているとも思っていません。

むしろ、輪に入れず俯いている子を放っておけないのと一緒で
美味しいって食べたり、嬉しいって買い物したりする
そんな消費の裏側で、誰かが悲しい思いをしていたら嫌です。

誰かが我慢しなければいけないのは嫌です。

誰かの大切な地域が汚されたり、損なわれたりするのは嫌です。

幼い頃の私は想像力が足りていませんでした。
どこかの国が大地震や災害に遭って酷い被害を受けていると知っても
大変だな・・・と思うだけ。

地球温暖化のニュースを見ても、実感が湧かなくて
大変だな・・・と思うだけ。

でも、色んな地域や国を歩いて
自分の好きな人や好きな景色、好きな地域が増える度、
それらが損なわれることは望まないし、ずっと元気でいてほしいと思いました。

そんな風にして、自分の「好き」が増えるたびに、それらを守りたいという気持ちが芽生えました。

大切な人が笑顔でいてほしいように、好きな地域も、好きな景色も、そしてそこで暮らす人々も、ずっと元気であってほしい。
「好き」を守るためにできることがあるのなら、それに手を伸ばしたいと思いました。

それがきっかけでした。
私は消費や選択の裏側を想像するようになりました。
ただ便利だから、安いから、かわいいから、というだけで選ぶのではなく、「これは誰を、何を笑顔にしてくれるだろう?」
「使っては捨てて・・・の生活は便利だけどいいのだろうか?」
いろいろと考えるようになりました。

私が提案する「ためになる生活」は、そんな思いから生まれました。

きれい事や理想を語りすぎることは時に敬遠されますが。

最近はまっている「民王」のドラマの中の台詞に

「夢のように甘っちょろい理想を語る若者はたちが悪い。
 だが理想すら語らない若者はもっとたちが悪い。」

ある社長がこんなことを主人公(菅田将暉)に言うシーンがあります。

その言葉が妙に心に刺さりました。

確かに、理想だけを語って行動が伴わなければ意味は薄いかもしれません。だけど、理想を語らず、目の前のことだけで済ませてしまうのはもっと寂しい。

だから私は、自分が思う「ためになる生活」という理想を語るだけでなく、それを形にするために行動したいと決めました。

まだまだ小さな取り組みかもしれません。
でも、一歩一歩、できることから始めて、周りの人たちと一緒に、誰もが笑顔になれる未来に少しでも近づけていきたいと思っています。

私のプロジェクトや活動が、小さなきっかけとなり、誰かが「自分もやってみよう」と思ってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。

少しでも共感していただけたら嬉しいです!

皆の応援が私の勇気になります!

インスタでは活動の様子を随時、綴っていきます!
引き続き、温かく見守ってくださると嬉しいです!

スールラテール店主 ひなたより

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