涙、孤独、駅のホーム
高校3年間、泣かない日はなかったと言っても過言ではないと思う。
夜になると毎日泣いていた。
1年生の頃は何かに当たりたくて自分の頭を殴っていた、理由は周りに迷惑をかけないし傷も残らないから。
目に見えない傷が増えていく日々だった。
何が辛いかと言えば上手くいえなかったけれど、ただただ誰も自分のことをわかってくれないと嘆いていたような気がする。
友人を信じず、唯一分かってくれると思っていた母親に話して理解されないとなぜ分かってくれないのかと嘆いた。
母とは性格がまるで違う。
理解されるはずなどなかった。
孤独に耐えきれず望んで1人で過ごしていた。
誰かといるより一人でいる方が寂しくなかった。
趣味だったカフェ巡りがいつしか現実逃避と化していた。
とにかく遠くに、聞きなれない地名に惹かれた。
もちろん楽しかったが、今振り返るとだいぶ狂っていたようにも思える。
それが居場所だった。
なぜ死ななかったかといえばよく分からない。
恐らく勇気がなかっただけであろう。
生きたいなんて人生で思ったことがない。
駅のホームで飛び降りたらどうなるだろうと小学生の頃から何度も思ったが自分が死ぬために何千人もの人に迷惑がかかる事が耐えられなかった。
人身事故の話を聞くと頑張ったんだな、最後の最後は誰かに迷惑をかけたかったのだなと思い責められない気持ちになる。
高いビルから落ちた人も、首を吊った人も、包丁で自分を突き刺した人も勇敢だなと思う。
その勇気はどこから来るのだろう。