Q&A:心理的安全性を学ぶ(番外編No.15)
心理的安全性について以下の記事にコメントをいただきました
こちらにいただきましたコメントのご質問に対して、わたくしなりに回答しました。
コメント欄にしては、長文になってしまいましたので、こちらに新たな「Q&A」として掲載します。
そのため、番外編としています。
Q15:心理的安全性は性善説ですか?
どの組織にも自分を危うくする存在はいると思うのですが?
A15:心理的安全性は性善説ではなく、性悪説でもなく、あくまでも組織論だと考えています。
まず、重要なことは「自分を危うくする存在」という状況こそ、心理的安全性の危機ですね。
組織やチームのメンバーがそのような状況にさらされることを避けないければならない、と考えるのが心理的安全性の基本です。
自分と合わない人間は誰にでも存在すると思います。
そのうえで、組織論ですから、特定の個々人の性格の問題とは考えない。
ここがポイントですね。
人間が性善なのか、性悪なのかを問題にしていないのです。
その理由は、組織のあり方、チームの雰囲気によって、人間は性善にも性悪にもなるからです。
心理的安全性が、人々を甘やかせてしまうという誤解も散見されます。
「Q&A9」でもすこし言及しています。
個々人のあいだのいざこざを、本人どうしに任せてしまうと組織にとって致命的になることがあります。
そのため、組織としてメンバー間の人間関係に配慮することは、パワハラを防ぎ、セクハラを予防するために現代の企業が取り組むべき課題になっています。
「自分の足元が危うくなる」という状況、またそれに対する懸念を組織全体で対応できる組織が求められているのだと考えます。
そのような取り組みが増えるように、組織改革をしなければなりませんが、これからの取り組みに期待ですね。
この大きな課題に取り組んでいるのが心理的安全性なのです。
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