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メタ認知に疲れたときは ーカオルとジュンのダイアログ
ある午後の日
カオル:あれ、ジュン。元気ないね。どうしたの?
ジュン:ああ、カオル……最近メタ認知頑張りすぎて、逆に疲れちゃった感じ。
カオル:えっ、どういうこと?
ジュン:ほら、私、授業とかディスカッションのときに「自分がどんな発言してるか」とか、「空気壊してないか」とか、ずっと気にしてるでしょ。それが最近、頭の中でぐるぐるしちゃって、「これでいいのかな?」ばっかり考えててさ。
カオル:ああ、それ、ちょっとわかるかも。考えすぎると、どんどん深みにハマるよね。
ジュンの悩み
ジュン:そうなの。最初はメタ認知って役立つなって思ってたけど、最近はもう「自分の考えを俯瞰すること」自体がプレッシャーになってきて。ゼミでも何も言えなくなっちゃってさ。
カオル:それはつらいね。でも、ジュン、それって「メタ認知しすぎ」ってやつじゃない?
ジュン:たぶんね。自分を客観的に見ようとするあまり、逆に自分を責めてばっかりになっちゃうんだよ。
カオルのアドバイス
カオル:ジュン、それ、メタ認知の使いどころを間違えてるかもよ。
ジュン:間違えてる?
カオル:うん、メタ認知って「必要なときだけ」使えばいいんだと思う。ずーっと自分を見張ってるような使い方をしてたら、それこそ疲れちゃうよ。
ジュン:でも、使いどころなんて、どうやって見極めたらいいの?
カオル:たとえば、ディスカッションの場なら「これ言ってみたい!」って思ったら、まず言ってみる。そのあとに「どうだったかな?」って振り返るくらいで十分じゃない?
ジュン:ああ、たしかに……今まで「言う前」にずっと考えすぎてたかも。
カオル:そうそう。行動する前にメタ認知しすぎると、動けなくなるだけだからさ。「振り返り」に使う方が、気持ちも楽だと思うよ。
カオルの励まし
ジュン:でもさ、結局「これでいいのかな?」って考えちゃうよ。私、ほんとにそれで成長できるのかなって。
カオル:ジュン、それね、「完璧じゃなくてもいいや」って思えるのが大事なんだよ。私たち、まだ学生だし、失敗しても全然OKなんだから。
ジュン:でも、失敗するのが怖くて……。
カオル:失敗したときに「なんで失敗したのかな?」って考えるのが、ほんとのメタ認知じゃない? やる前から失敗を恐れるのは、ただの思い込みだよ。
ジュン:そうか……やる前に怖がってるだけじゃダメだよね。
カオル:そうそう!それに、もしうまくいかなくても、私がいるじゃん。何かあったら、全部話してくれたらいいよ。
ジュン:……ありがとう、カオル。そう言ってもらえると少し楽になったかも。
切り替えのきっかけ
カオル:よし、ジュン。今日はもうメタ認知のこと考えない!ゼミのことも置いといて、美味しいデザートでも食べに行こうよ。
ジュン:デザート? あ、それいいね。甘いもの食べて切り替えよう。
カオル:うん、そうやってたまにはリラックスするのも大事だよ。考えすぎずに、一緒に楽しもう。
ジュン:わかった!ありがとう、カオル。リセットして、また頑張るね!
カオル:その意気!ジュンなら大丈夫だから、自分を信じていこうね。
ジュン:うん!
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