小論文で「起承転結」はなじまない ー論理的な構成を身につける
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はじめに
日本語の文章作法として、「起承転結」という構成は非常に馴染み深いものです。物語や随筆、スピーチ原稿など、多くの場面で活用されるこの形式は、読み手にストーリー性や感情的なインパクトを与えるのに優れています。
しかし、小論文という形式では、「起承転結」は必ずしも適切ではありません。
小論文は、説得力のある論理的主張を展開することを目的としているため、感情やエンターテインメント性よりも、論理性と明快さが求められます。
本記事では、なぜ「起承転結」が小論文に適さないのかを解説するとともに、論理的構成の重要性について考えます。
1. 起承転結の特性とその限界
起承転結とは?
「起承転結」は以下のような四部構成で展開されます
起:話題を提示する導入部分。
承:その話題を発展させる説明部分。
転:新たな視点や展開を加える部分。
結:全体を締めくくる部分。
この形式は、ストーリー性を生み出し、読み手の感情に訴える効果があります。
特に、物語や感想文では有効です。
小論文における問題点
小論文では、読み手(採点者)が求めるのは感情ではなく、「論理的な説得力」です。
「転」の部分で予想外の展開を盛り込むことは、小論文ではしばしば論旨の混乱や一貫性の欠如とみなされます。
また、「結」で急に結論めいたことを述べると、それまでの論証が十分でないと判断されることがあります。
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