酒井若菜

11年間続けたメールマガジンを終了し、こちらで再スタートします。 心がおぼつかない夜を過ごされているかたへ向けたエッセイです。

酒井若菜

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  • 酒井若菜のnote

    最低月2回、更新します。でもたぶん、もっと更新します。月額料金高いですよね、ごめんなさい。だけど私、強気で勝負して自信を取り戻したいの。

最近の記事

揣摩臆測ではありますが(過去ブログアーカイブ)

はじめに 久々にアメブロ記事をこちらに移しました。 今回のエッセイは、これまでの文章でベスト3に入るくらい反響が大きかったものです。 実は当時、若手俳優の中で、このエッセイが話題になっていたそう。 悩んでいる俳優から別の悩んでいる俳優へ、とどんどん広がっていたみたいです。 たしかに当時、初めて会う若手俳優から「あのエッセイ読みました!」と声をかけられることがとても多かったんです。 あとから、「私が広めてました」と教えてくれた子がいて、なるほどそうだったのか、どおりでやたら声

    • 『極悪女王』

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      • 神様から「お前は生きるな」と言われているような気分になるとき。

        深夜1時。 窓の外から、酔っ払ったおじさんの声が聞こえる。 換気をしていた私の部屋には、その声がしっかり届いた。 そっと窓に近づいて、マンションの下を覗く。 おぼつかない足取りで傘を振り回すおじさんがいた。 おじさんは、数メートルごとに立ち止まり、電柱に向かって、 「ふざけんじゃねぇよ!おまえらなんにも分かってねぇんだよ!」 と叫んでいた。 ーー分からないけど、私たぶん分かるよ と心の中で思った。 具体的なことは別に想像はしないけど、「なにか」が分かるよ、と思った。 *

        • 秋の私、静かに嗅ぐ。

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        記事

          犬とタクシー

          実家のポメラニアン、チャイくんが亡くなった。 11才7ヶ月。 元々身体の弱い子だったけど、急死だった。 亡くなる寸前の様子があまりにも胸が痛くなるもので、言葉が出なくなってしまった。

          犬とタクシー

          時間を刻みなおす

          44才の誕生日。 時計を買った。 カルティエ?ロレックス? リビングにある壁掛け時計。

          時間を刻みなおす

          文化の違いとオーバーツーリズム

          明治神宮前駅。ホーム。 改札までトコトコ歩いていた私。 私の少し前には、見るからに微笑ましい外国人の一家がいた。 父親、母親、子供2人。 それから親の友人と思われる大人があと2人。 子供2人は兄妹で、 お兄ちゃんは中学生、妹は小学生、 といったところか。 大人は大人同士、子供は子供同士、 わいわいと盛り上がりながら歩いている。 明治神宮に参拝するのだろう。 子供たちは2人並んでスキップしていて、可愛らしい。 自然と目で追ってしまう。 一行は改札を通り抜けようとしていた。

          文化の違いとオーバーツーリズム

          1235位。

          15才、素人の頃。 竹下通りを歩いていたら、 某芸能事務所のマネージャー(スカウトマン)に声をかけられて、初めてテレビに出た。 後日放送を見たら 『スカウトに至る子と至らない子の違い』 をプロの目で判断する、という企画だった。 私は「スカウトに至らない子」として声をかけられたようだった。 放送を見ると、容姿的なことやらなんやらをあれこれ指摘されていて、まだ素人だった私は、そして芸能界に入りたかった私は、当然落ち込んだ。 スカウトマンのマネージャーさんから名刺をもらったけれ

          苺を見るとキレてしまう美女

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          『赤とかピンクとか』

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          こんばんは

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          無責任な大人たち

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          無責任な大人たち

          頑張ってたあの先輩たち

          大人になって気がつく「あの時のあの先輩、すごかったんだ!」 若いときは分からなかった「大人のすごさ」というものを、 自分が大人になって初めて気がつくことがある。

          頑張ってたあの先輩たち

          かっこいい大人になりなさい

          自分を救ってくれるのは、ズルをしなかった過去の自分だけ。 とは、いつもいつも書いてきたことだ。 それは常に、自分の心の中で行われる「救い」であって、他者からもたらされることはめったにない。 だけど時々、「神の使いかな」と思うような人と再会し、自力では思い出すわけがない「過去の自分」が目の前に現れることがある。 ちょうど20年前、2004年に出演したTBSの連続ドラマ『ホームドラマ』。 初回は2時間スペシャルで、全てタイでの撮影。

          かっこいい大人になりなさい

          40代に吹く風

          春には春の風が吹くように 40代には40代の風が吹く

          40代に吹く風

          みっつの言葉

          「無理しないで」 と、たくさんのかたが声をかけてくださるけれど、いまの私にできることは“無理”だけだ。 だから一生懸命がんばってるよ。 褒めろぃ。 * 「申し訳ありません」「力不足です」「悪意はなかったんです」。 このみっつの言葉があれば、全て人に押し付けられる世の中だと知って、落胆した。 言われたほうは、押し付けられた荷物を背負う以外の選択肢はないのだとも知って、「だいじょうぶです」と答えるしかなかった。

          みっつの言葉