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土砂と流木で押し出された橋(R6.12.10)ー珠洲市災害調査ー
今日は珠洲市では久しぶりの晴れの日。最近は曇り続きで、雨や霙が降っていることが多かったが、やっと天気が良くなった。
天気予報通り、午前中は晴れ。しかし午後からはまた雨が降るそうだ。
気温は相変わらず低いままだが、現場に行くなら今日の午前中だろう。
「現場確認に行きますか。最新の映像撮っておきたいですし」
先輩や同僚とさっそく準備にかかる。
天候が急変しやすいため、予めレインコートを着ていくことにした。
風も防げるし、ちょうどいいや。
林道
山の麓から山に入る。前日までの雨により林道に沿って水路ができていた。
未舗装区間のため路面も水を含んだ土砂でドロドロしている。
地震災害と豪雨災害の影響か、スギは根本から土砂と一緒に道に落ちてきており、あちらこちらで道に覆い被さっていた。
ある時は木々の下を潜り、ある時は飛び乗ったりして越えていく。
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「水の音がだんだん近くなってくるね」
「たしかもうすぐ橋があった気がします…」
静かな山の中だったが、奥地に入るにつれて沢を流れる水の音が大きくなる。
雨が降ったせいか水量は多い。橋はもうすぐだろう。
橋
山を上がっていくと沢が見えた。その沢の途中に流木や土砂が堆積してある場所があった。
近くまで行くとコンクリート盤が土砂の上に転がっている。
「橋」だったそれは橋脚がついておらず、綺麗に上部構造物だけ地べたに横たわっている。
側面には施工年度などが記載された標識の鉄板がついていた。
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橋があった上流部にはかなり大きめの崩落が見えた。
崩落した土砂とともに木は根本から一緒に斜面下まで落下していた。
この崩落地から木々や土砂が沢に流れ、沢に架設されていた橋の上部構造物を押し流したのだろう。
地元の方によれば地震後にはこの崩落は無く、橋も無事だったらしい。
まあ、これだけ崩れてきたら下流の構造物も無事ではないだろう。
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「すいませーん、ポールもう一本いいですか」
下から崩落箇所を見上げていたら、いつのまにか中腹にいる同僚から呼ばれた。
持っていこうとするが傾斜が急で、しかも土砂がぬかるんでいて上がりにくい。どうやって上がったんだろうか。
調査後のお昼ご飯(中華料理)
気温が低い中、ずっと外にいたためとても寒い。
おまけに壊れた林道を片道2km歩いたので少し疲れた。。
結構お腹も空いたので、ボリューム感のあるメニューがある飯田町の中華料理屋さん「カモン」に行っていっぱい食べた。
※かなりボリューミーでお腹がいっぱいになった。
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