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【珠洲市】山に残る雪と災害発生地(R7.1.21)

今日は朝から青空が広がり、平地では気温8度の比較的暖かな天気だ。
午前中いっぱい、メールチェックや進捗打ち合わせを行ったが、午後からも天気が良いことが予測されたため、現場確認を行うことになった。復旧対象地への進行ルートの確認だ。
市南部の「宝立(ほうりゅう)」と「若山(わかやま)」エリアに向かう。

平地ではすっかり雪が溶けてしまっているが、山の稜線で日当たりが悪い山間部の林道などは雪が残っている。ややシャーベット状に溶けているが。

舗装された道路は雪がないが、未舗装な道路は厚く雪が残っていた。
車のドアを開けると、山あいを通る冷たい風が入りこんでくる。
静かな集落だったが、雪にはすこし足跡があった。

写真:林道鳥越線の起点標柱
写真:集落

調査箇所を移動中に、稼働している工事現場を見つけた。
バックホーを運転して土砂を均しているようだった。山深く、寒い野外で作業員に何か指示をしている監督者もいる。
今日は天気が良いが、いつもは小雨が降ることが多いこの季節。一生懸命に復旧に従事されて頭が下がる思いだ。

写真:途中みつけた工事現場。

集落内の道路は比較的損傷が少ない(復旧が終わったのかもしれないが)が、路面にはいくつもの亀裂や段差がみられた。

損傷部が能登半島地震のものか、能登半島豪雨によるものかわからない。

今回調達した車は比較的車高が高く、4輪駆動だったため、それらを乗り越えることができたが、普通車では車体下部を路面に打ち付けてしまうだろう。
割れたアスファルトや落下してきた石、折れた木の枝などが道路を覆っている箇所もあり、パンクに注意して運転する。
通行した感想としては「やっと通れるくらい」と思ったが、完全に通行止めだった箇所をここまで補修されていたため、復旧が進んできているとも感じた。

調査車両は通行できるが、工事用の車両(大型トラックやダンプ)などは現場に入れるのに事前準備が必要だろう。

写真:路肩が落下した道路。緊急的に山側に道路を切り込んで新たに道路開設している。
写真:斜面上部の土塊がずり落ち、斜面下部に挟まれて割れた道路
写真:車1台やっと通れるくらい細い道路。進んだ先は行き止まりでバックして戻った。

移動中には人力で除雪作業を行い、機械を入れる準備をしていた現場も見かけた。除雪に伴い工程が増えるほか、今日のような晴天とは逆に雨が降ったり止んだりすることが多いため、工事環境も比較的悪いと考えられる。

交通誘導員の方は天候の変化に対応するため常にカッパを着て、誘導にあたっておられた。
事務所に帰ってとても暖かい思いをしたと同時に、現場の方にすごく感謝した。


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