災害ルポ 令和6年10月6日の珠洲市はいま・・・【宝立町編】
令和6年1月1日の地震により壊滅的な被害を受けた石川県珠洲市。
被災から10か月が経過した現地を取材した。
一階が圧潰した多数の家屋
珠洲市最南部にある宝立町。地震により甚大な被害を受けたこの地区では海岸付近において津波被害も発生している。
付近には名勝「見附島」がある。地元の方に聞くと、観光サイト等に掲載されるくらい有名なところなため、休みの日には県内のみならず県外からの観光客が多く訪れると聞いた。
海岸のすぐ後ろには住宅街が広がっている。
訪れたのは10月6日の16:00頃。出歩く住民や片付けなど野外で作業する住民は見当たらず、遠方の自動車の走行音が微かに聞こえるくらいだった。
地区内の家屋や建屋は倒壊するか、破損していた物が多数。落下しかけた屋根と割れた瓦・ガラス。殆ど被災時点のままのようだった。
道路は走行可能なように啓開され、おそらく迫り出していたであろう、建材等は元の敷地に押しやられていた(迫り出し部分だけ、解体した痕跡が見られた)
見附島
名勝「見附島」が見えるフレッシュライン見附公園に移動。
公園を歩くとすぐ奥に雄大な見附島が見えた。公園の関連施設は至る所が未だに破損していた。
筆者に先んじて石川ナンバーの車から家族連れが降りていく。
以前に訪れたことあるのだろうか、公園内を散策している彼らから「こんなになっちゃって。色んなところが壊れてて、悲しくなるね...」「やっぱり島が小さくなっちゃってるよ」などの声を耳にした。
まとめ
本件は宝立町の街道を歩いて確認したものである。10ヶ月経過した現在も、被災当時のまま、残置されていた。
海岸部は撮影していないが、津波被害は甚大であろう。
見附島はご存知の方もおられるだろうが、大手動画配信サイト等で崩落する瞬間を捉えた映像があり、確かに現地でも崩落の跡が確認できた。
それでも海上に浮かぶ見附島は今でも美しく、宝立町の貴重な財産であった。
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