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「今夜すき焼きだよ」からみる多様性に配慮するとは?

「今夜すき焼きだよ」というドラマを観ました。
あらすじとしては、キャリアウーマンだけど、家事は苦手な太田あいこと、絵本作家で、家事が得意な浅野ともこの2人が友達の結婚式での再会を期に同居生活を始めるというもの。女性同士の同居生活を通して、私達に知らずに染み込んでしまっている、男女の固定観念や、ジェンダー的な問題に踏み込んでいくというものです。

※ジェンダーのトピック等について、私なりに日々勉強して、その上で書いているつもりではあるのですが、まだまだ勉強不足と感じています。不快に思われる方がいたらすみません。

ドラマの感想としては、すごく面白かったです!
時が流れて2人の周りの環境が変わっても相手のことを大切にしていたら仲良くし続けれるんだ!と感じました。私自身、友達が、結婚や仕事で私と違う立場になったら、私とは仲良くしてくれなくなるんじゃないか...と心配していたけどそんなことはないな!私も今いる友達を大切にし続けよう!と思いました。

その上で今回はドラマの中に出てきた様々なジェンダーに関する問題についての周りの配慮について私なりの考えを描けたらなと思います。


男女間の恋愛報道や、恋愛ドラマは普通の押し付け⁇

作中に登場する絵本作家のともこは誰にも恋愛感情を抱かない「アロマンティック」である。
普段、穏やかなともこがドラマの中で、珍しく怒るシーンが、2箇所ある。
1つ目は、ドラマの中の世界でタレント同士がドラマの共演をきっかけに交際に発展したというニュースが流れる場面です。その際に同居人のあいこが「この2人は、絶対にくっつくと思った!男女が関わると必ず恋愛関係に発展するものだ」という趣旨の発言をする、これに対して、あいこは普通を押し付けられ、自分の恋愛に対する感覚を否定された気分になり怒る。
2つ目はあいこが高校生の時、友達同士の会話の恋バナや恋愛モノのドラマや漫画を理解できず、また、普通を押し付けられた気がして、傷ついて、怒りを感じている。

この2つの場面をみて、私はあいこの気持ちも分からなくはないけど、難しい問題だな...と思った。今の時代、友達同士であっても「◯◯ちゃんはなんで彼氏作らないの⁇」みたいな発言は正直NGな気がする。この発言は相手が恋愛感情を持つ方かも分からないし、異性を恋愛対象としてみているかも分からないから、配慮が足りないように私は思う。(でもこの辺りの感覚も正直人によって色々だと思う。会社の上司に言われたらNGだけど、友達に言われたら何も思わないとかもあると思う。)
相手のプライベートを聞かれてもないのに突っ込んで聞くのは私的にはNGだけど、例えば、私自身の話を友達に聞いて欲しくて、私が好きな異性の話や恋愛ドラマの話をして、もし、その話した相手が恋愛に対する感覚が私とは違って、たまたま私の感覚がマジョリティ側であったとして、友達が「普通の感覚を押し付けられた」と感じてしまうかもしれない。
でもそこまで配慮しだしたら、恋バナ大好きな私は話す話題がなくなってしまう。どこまで相手に配慮して発言するか難しい問題だなと思った。


食堂のおばちゃんを「お母さん」呼びはNG⁇

ドラマの中で、あいことともこが入った定食屋で
お客さんが、おばちゃんの店員さんを「お母さん」と呼び、店員さんが「世の中の女性が全員誰かの母親だと思ったら大間違いだよ」とお客さんを嗜める場面がある。
確かに、世の中には子供を持てない、または持たない選択をする女性も沢山いるし、どの生き方も尊重されるべきであるとは思う。また、そのような女性の場合「お母さん」とよばれことには抵抗があるのかもしれない。ただ、テレビのバラエティの街頭インタビューでも「お父さん」「お母さん」と声を掛けているスタッフの方を見かける。私自身はこの呼び方はそんなにダメなことなのかな...と思ってしまった。
しかし、例えば、その人が生物学的には女性であっても、本人の性自認が何であるかは正直見た目から判断するのは難しい。生物学的には女性の方に「お母さん」と呼び、その方の性自認が男性であったとして、その方に配慮して欲しかったと言われても、正直、対応のしようがない。
その理論でいくと、「お姉さん」や「お兄さん」と呼ぶのも、見た目で判断してることになるので配慮が足りてないことになってしまって、キリがなくなってしまう。

以上、「今夜すき焼きだよ」からみる多様性に配慮するとは?の私の考えでした。現代には様々な性別や思考の方がいて、多様性の時代であると言われている。もちろん多様性は尊重されるべきだと頭では分かっているけどどこまでの多様性を許容するかは正直難しいと思う。また、相手に配慮した発言や言動も必要だとは思うけど、配慮し続けると正直キリがないし、何も発言できなくなってしまう。多様性の時代‼︎というのは簡単だけど、難しいところも沢山あるなと感じました。

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