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「生きがい」について 物語シリーズより

「私は世の中が甘くないことが嬉しい」  千石撫子

あの発言の根幹にあったのは、そう、「生きがい」ってやつなんだろう。何もかもが思い通りの甘やかされ人生じゃあ、自分が生きているのか、それとも夢を見ているだけなのかわけがわからなくなってしまう。どんな恵まれた人生を送ろうとも何らかの不満を抱えながらぐちぐち生きるのは単に欲深いからじゃあなくって、そういう不満がないと生きてる実感がないからなのかもしれない。だから、生きがいを求める。人生に過度な難度を設ける。まあ、なーんてもっともらしく語ったところで死んでいる身としては全く理解できない感情なんだけどね。  おののきよつぎ

現在放送されている物語シリーズオフ&モンスターシーズンから印象に残った言葉を引用。

 人生、思い通りに行くことばっかりだったらなんだかつまらないし、毎日せわしなく生きているからこそ、努力して作った時間の中の趣味を謳歌する時間が輝くのだろうと思う。
毎日毎日、趣味を謳歌していては、その趣味でさえつまらなくなる。自分が大学生の頃の夏休みがそうだった。夏休みになると、暇すぎてバイトはするけれども、趣味のアニメの時間でさえ、どんどん質が低い時間になっていって、自分は何をしているのだろうと自己嫌悪に陥ったりしていた。

なんだかちょっと、話はそれるのだけれど、私が今年度社会人になってから思ったことがある。それは

生きるために働いているというか、働くために生かされいてる

と感じたこと。いかにも、勤勉な日本人が考えそうなことではあるんだけど。。。
 毎朝6時半に置き、お弁当を作り洗濯をして、家を出て帰ってくるのは早くても18時。たしかに、生きていくためにはお金は必要で、そのために働いているんだけれども、あまりにも働いていない時間が少ない。
そこからこう思った。
人間がだめにならないように働いている気もする、

 勤勉で自殺率が高い日本。最近は日本人としてのメリットがデメリットに変換される世界になりつつある。これは教育も同じこと。

 人生の適度の難度を求めながら、自分を大切にするということを優先順位の最上位にする日本人が増えていくことを願うばかりだなあ。




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