リカになった私
初めに、私はどこにでもいる普通の学生だった。不良と言われる部類の人間には縁のない、ただただ普通の学生。
正直不良に憧れもあったけど、喧嘩なんてもってのほか!
怖い先輩に睨まれるだけで心臓がバクバクして、びびっていた。
そんなどこにでもいるただの少女だった。
タイトルにある『リカになった私』は、そんな普通の少女が、風俗で働き始た事をきっかけに、自我を失いながらどん底まで落ちていき、絶望、鬱、自殺未遂を繰り返してまで、それでも風俗が辞められなくなった女の話です。
きっかけはすごく浅はかなもので、当時(高校2年生)友達がハイブランドの長財布を持っていた事からだった。
すごい!親に買って貰ったの?バイト代で買ったの???…と、聞くと
¥(エン)に決まってる(笑)
そう言われ、その場はへーー!と流したものの、なにそれ?親以外に買ってくれる人いるの?自分で買わなくてもブランド品持てるの??、と…まだギリギリ純粋だった私はモヤモヤしながら過ごしていた。
そんな中、友達数人(ギャル)がスナックで働いているから一緒に働こうよ!と誘ってきた。
未成年だとか、怖さより
私はみんなと同じレベルになりたいと思い、やる!と即決した。
※勿論未成年を雇うのは違法です
当時の私は違法な事をやる自分に酔っていたのかもしれません。
普段やっているバイトの1ヶ月分の給料が、何日間で稼げる!!
(学生なのでバイトは17時~22時の5時間労働)
だけど、スナックは同じ5時間でも倍以上稼げました。
なーんだ!楽勝♪
お触りされても給料いいから嫌な気持ちにならないし、別に減るもんじゃないもん!
帰る間際に貰える札束を見ると、嫌味なおじさんも、お触りしてくるオジサンも、意地悪してくるキャストも、どうでもよくなってました。
何されようが、何言われようが、諭吉があれば幸せ。
この頃から私は狂っていたんだと思います。
そして、もっと稼ぐには…と
出会い系サイトを使って援助をはじめました。