あなたはいまの「自分の生活」に満足していますか？
momentファシリテーターのMiuです。料理のオンラインコーチングサービスで、コーチとユーザーの橋渡し、カスタマーサポートのお仕事をしています。
momentというサービスについて説明するのはとても難しいのですが、簡単にいうと、自炊レベルを格上げするための、サブスクリプションのサービスです。
momentは現在日本、ヨーロッパ（イギリス・イタリア・フランス・スペイン）の5カ国で2022年にリリースされたまだ生まれたばかりの卵なサービス。ユーザーは世界で100人に満たないくらいの規模です。
momentが目指す世界は「楽しく料理をする人が増えること」。
ただそれだけ。
私がこの事業にジョインする際にチームメンバーが話していた印象的だった会話があります。「レシピサービスが広まり、誰もが簡単に料理を作れるようになった。しかし一方で、料理という行為を楽しむ人は減ってしまったのではないか？」「カーナビと同じ。車で目的地には行けるけど、ドライブ中に思いがけず遭遇する未知の土地での発見やワクワクがなくなったよね」
私はこの話に深く共感してしまったのです。
アプリ一つで自宅までできたてご飯を届けることができ、安くて美味しいお惣菜を24時間いつでも買うことができ、外に出れば美味しい外食にありつける現代社会の中で、改めて「家で料理をする」ことの楽しさを思い出してみたいと思ったのです。
最近は、便利なキッチングッズが次々に発明され、「時短レシピ」というキーワードでレシピ検索をするとたくさんのアイディアレシピに出会うことができます。料理や食がより身近に、近い存在になってきていると思います。
しかし一方で、はたしてどれだけの人が「楽しい」と感じながら1日3度の食事を迎えているのでしょうか。毎日仕事に追われ、忙しい日々の中で、はたしてどれだけの人が、自分のための生活の時間＝料理の時間をつくることができているのでしょうか。
1年半前からサービス開発に関わり、毎日さまざまな職業、立場の人たちの料理事情について話を聞いたり、コーチとなる料理人の話を聞いたりする中で、サービスに興味を持ってくれても「時間がない、忙しい」と言った理由で離れていく人たちもたくさん見てきました。
だけど同時に「料理」の可能性に確信的な思いを持つようにもなりました。
「料理＝無駄な時間」ではないはずなのです。
現代社会人のライフスタイルにはまだ広まらないこのサービスが、当たり前のように広がっていく未来が来るのだと、本気で思ってしまうのです。今はまだ社会が追いついていない。日々仕事や家事育児で忙しくしている人々が今満足していると「錯覚している」かもしれない生活に、疑問を持つ日が来ると、本気で思ってしまうのです。
私自身はmomentに関わるようになってからは料理頻度は週に1~2回からほぼ毎日に変わりました。理由は二つあって、外食よりも自分の作った料理の方が美味しいと思えるようになったからです。「お腹すいたな、何か食べて帰ろうかな」と思った時、「家にニンニクとパスタがあるから、やっぱり、家で美味しいアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノつくろう」となるのです。そして、自分で自分の作りたい料理のゴールを妄想しながら、料理という工程を楽しめるようになったからです。「今日はコクのあるガツンとした味を食べたいから、玉ねぎは焦げる寸前まで炒めよう」とか。
あと、副次的にいいことがありました。
もともとレストランで食事をするのは好きだったのですが、料理の解像度が上がり、たまに行く外食をさらに深い視点で楽しめるようになりました。「小麦粉の風味を感じるパスタだ！」とか、「乳化決まってる！」とか、「野菜の食感はこういう火入れをすればいいのか」とか、なぜレストランで食べた料理が美味しいのか、その美味しさは料理工程のどこの要素と繋がっているのかを想像しながら食べると、より一層レストランでの食事が楽しくなるのです。
料理人を除けば、料理は自分や家族の生活の幸福度を上げるために行うものだと思います。より料理という行為自体を楽しめる人が増えたら自分自身の生活の優先度を上げられるんじゃないかな。momentを通して、自炊の楽しさを思い出してもらったり、知ってもらうような体験を、ユーザーとコーチと一緒に作れたらいいな、と思っています。
Miu Inoue（momentファシリテーター）
momentはプロの料理人による料理のパーソナルコーチングサービスです。
専用カメラとアプリを利用した完全オンラインで、プロの料理人があなたの専属コーチとして、料理スキルアップをサポートします。現在学び手（ユーザー）を限定で申込受付中です。
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