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完全に時期を逃した第3回デュエリストカップ エクソシスター目線の環境振り返りと日記【遊戯王マスターデュエル】

あまりにも今さらすぎる第3回デュエリストカップのプレイ記録と終わった後の環境考察。
書きかけのまま完全に時期を逃したものですが、このままにしておくのも何なので供養として完成させました。
既に終わった環境の話なので直接役には立ちづらいかもしれませんが、【エクソシスター】を使う人やデュエリストカップを走る人への何かの参考になれればと思います。

DCの戦績

まずはDCの結果から。

世界85位で銀アイコン取得できました。
145戦95勝50敗の勝率65.5%。うち先攻勝率が72.6%、後攻勝率が58.3%。
正直上振れだとは感じるものの、自分にしてはなかなかの高勝率が出せたと思ってます。

勝率のデータ

使用デッキは【エクソシスター】です。
構築の詳細やプレイング等は別の記事で紹介します。

使用した構築。2nd中はこれ一本だった

DCプレイ日記

1stStage時点での環境予想

やはりパワーと安定感のある【スプライト】が本命。対抗馬になりそうなのが【神碑】というのが事前予想です。
特に【神碑】は一般的なデッキとは異なる対処が必要なデッキであるため、メタゲームを考える上では考慮必須だと考えました。
直前で実装されたイシズギミックについては評価は難しいところでしたが、当時話題になっていた【ネクロフェイス】やP.U.N.K.ギミックを主軸に置いた【イシズGS】のようなデッキタイプは安定感と誘発受けの悪さから個人的にはそこまで強くはないと感じていました。
ただし未知数な分評価が違う人も少なくないでしょうし、環境においてイシズの存在が意識されることで【斬機】や【デスピア】のようなデッキがイシズを積む可能性は考えられたので、イシズギミック自体の採用率は高いという読みでした。

デッキ選択

大前提としてデュエリストカップで使用するデッキは「ある程度回せる自信がある」ことと「環境的な立ち位置がいい=相性的に明確な有利を取れるデッキが環境に存在し、不利なデッキが少ない」ことを基準に選ぶべきであると思っています。理由は言わずもがな。
今回の環境を考えた時、トップシェアの【スプライト】は出来ることの幅が広い分、構築やプレイングによるブレが大きそうだと考え、あまり練習していなかった自分が今からそこで勝負するのは分が悪いと判断し自分で使うのは諦めました。基本的にミラーが多いTier1デッキを使う際は練度の差がモロに出やすいので、プレイングにあまり自信がない人はオススメしません。
また、このデッキをピンポイントにメタる側に回ろうとしても、出来ることの幅の広さとデッキスロットの空きの多さから向こう側に対処し返される可能性があると思い、最低限不利を取っていなければいいくらいの気持ちで行くことに。
一方【神碑】の方は規制によりデッキパワーが落ちていることもあり対策すればしっかり勝ち越せる(勝ち越される)と考え、まずは【神碑】に有利が取れるデッキというのを選択基準にすることにしました。
また、イシズギミックを組み込んだデッキを使うと相手のイシズが重くなり引きや落ちに強く左右される点が嫌だったので、そもそもイシズが刺さらないデッキ選択がしたいという思いがありました。
この基準に合うデッキを探した結果行きついたのが【エクソシスター】です。
先攻盤面が成立すれば【神碑】にはほぼ負けず【スプライト】にも比較的勝ちやすい、墓地を利用しないため相手のイシズに対してノンストレスかつ墓地メタ手段の豊富さから優位に立てる、と欲しい条件を満たしてくれました。
このデッキは展開パターンが比較的シンプルで回しやすく、今から触っても間に合いそうというのも高評価。
一方でこのデッキを使う上で気になったのが初動の不安定さと後攻の弱さ、そして【デスピア】に不利を取りそうな点でしたが、試しに1stで使ってみたところ前2つについては思ったほど気にならず構築とプレイングである程度補えると感じました。【デスピア】対面についてはあまり1stでマッチングせず掴み切れていない点はあったものの、そこまで数が多くならないと(この時点では)思っていたためある程度割り切ることにしました。

2nd直前

そんな経緯でこのまま【エクソシスター】で2ndに行こうとしていた矢先、環境に変化が起こります。【デスピア】の増加です。
【神碑】への強さとイシズギミックを取り込んだことによる出力の強化が評価され一気に数を増やし、一気に2ndの本命デッキの一角との見方が広まりました。
【デスピア】を苦手とする【エクソシスター】を使うつもりだった身からするとまさかの自体です。
動揺してとりあえず自分でもイシズギミック入りの【デスピア】を使ってみたところ、確かにパワーは感じたものの同時にかなりプレイングの難しいデッキだとも感じ、これを2ndに持ち込んでしっかり使いこなせる人はそう多くないのではないかという希望的観測を抱きます。
今さら新しいデッキを探す時間も【デスピア】等を煮詰める時間もなかったのでそのまま【エクソシスター】で行くことに。

2nd当日

初日
DP0からのスタートということもあり、ある程度雑多な分布だったものの予想通り【スプライト】と多くマッチング。【神碑】とはそこまで当たらず、むしろ【デスピア】の方が多い環境にいきなり焦り始めます。
DPも1万台前半あたりで伸び悩むも、何とか日付が変わる前に2万手前まで上げて初日終了。

2日目
初日で当たった環境外デッキを見なくなり、ほぼ【スプライト】【デスピア】【神碑】に。
午前中は2万台周辺をうろうろしており、3試合連続で相手から芝が飛んで来て発狂しかけたりして苦しんでました。
が、午後から突然 ”波” 到来。
DP18000から奇跡の16連勝により一気にDP3万台に躍り出ることに。

”波”真っ最中の戦績記録

この辺りで意外と対【デスピア】の勝率が悪くないことに気がつき始めるも理由がいまいち掴めず。
夜になっても勢いは継続しており、デッキの動かし方も馴染んできて勝率も上々。22時頃にはDP44000にまで辿り着き順位は瞬間7位まで到達しました。

7位というかつてない高順位に調子に乗る様子

思いがけない好調で一瞬金アタックが頭をよぎるものの、自分自身でここまで勝てている理由、特に対【デスピア】への勝率がいまいち言語化できなかったこと、対面していて不利を感じた【Evil☆Twinスプライト】とのマッチングが増えてきたこと、今までにない高順位で相手のレベルが明らかに上昇しているのを実感したことでチキンを発動し思いとどまります。
その後少し走るも連敗しDP40000に後退して2日目終了。

3日目
あくまで狙うのは銀アイコンと再設定。
過去2回(リンクス含む)の銀アイコン獲得時は下のDPから最終日に追い上げギリギリ銀ラインに乗せてボーダーに引っかかっていることを祈るスタイルだったため、今回は心に余裕を持って銀アイコンを取得することを目標にして3日目スタート。
相手のレベルが上がっていることを感じるも大きな連敗をすることもなくコンスタントにDPを伸ばしました。
このあたりは【デスピア】とのマッチングが一番多かったがほぼ負けず。ただし相手側の【エクソシスター】への認識不足で勝っている面が多く、同じ相手と複数回マッチングし始めると学習されて勝てなくなるという印象でした。
また、ずっと最上位帯にいた配信者の方(最終世界1位)の影響で【P.U.N.K.】をチラホラ見かけるようになり、デッキへの理解度不足とおそらくギミック的な不利から勝てず。
これ以上走ると溶かす予感をひしひしと感じ、銀ステイを決意。
前回、前々回ともに銀ボーダーがDP44000くらいであったため、まあDP46000あれば大丈夫だろうと思って昼前にDP46707に到達した時点で走るのを止めます。この時点で順位は11位あたり。

”見”に回るなどと言い訳し走るのを止める様子

その後、もはや銀は取れたと思って午後から夜にかけては高みの見物を決め込みました(アホ)。
過酷なデュエルに苦しむTwitterのTLや配信者を眺めたりMTGAで遊んだりOCGの制限改訂を見物したりして休日を満喫。
100位ボーダーの推移が心なしか過去2回より高いような気がして若干不安を覚えつつもこの日は就寝。

完全に余裕を決め込んでいるバカ

4日目
朝起きてボーダーを確認すると微妙に高く焦り始める。
とりあえず様子見する体制をとるものの、更新ごとに明らかにボーダーが以前より高いことがハッキリし安全圏だと思っていたはずがいつのまにか危険地帯に。
いうて安全圏でしょと思って悠長に構えていた昨日午後の自分をぶん殴りたい気持ちで一杯でしたが、一旦終わったつもりだったとこから再度走り始めるのも精神的に厳しく恐怖に震えながらひたすらボーダー監視に徹しました。

自業自得

まだ時間のあるうちにDP伸ばしたい気持ちはあったものの、あと1敗したら確定でボーダーからは振り落とされるがステイならギリギリ行けそうという絶妙なDPがデュエル開始ボタンを押させてくれません。
そして迎えた12時の途中経過最終更新の時点で銀ボーダー+718、順位は69位という本当に微妙なライン。
最後の最後で自分のデュエルの腕と運に賭けるかボーダーの見極め力を信じるかを天秤にかけ、迷った挙句に後者を選択しました。

最終更新時点のランキング

終了後~結果発表
結局今回も銀ギリギリでお祈りになってしまったため、精神の安寧からは程遠い状態で結果発表を待つことに。
結果は85位。無事MDにおいて自身2つ目の銀アイコンの取得に成功しましたが、目標だった心の余裕があったのは一瞬だけの幻想でした。
DC最後の24時間は一切デュエルしていないにも関わらず結局ボーダーに怯えて他のことが手につかず精神的疲労はいつもと変わらない最終日となってしまったので、早すぎるステイは結局コスパが悪いというのが今回の教訓。
次からは時間に余裕が出来ても高みの見物を決め込もうとせず力いっぱい走ろうと思います。

各対面との相性・環境における立ち位置考察

実際DCでよく当たったデッキと【エクソシスター】との相性がどうだったのかという話。
実際の対面別の勝率はこの表の通りでした。

今回は大体どのデッキにも勝ち越せていますが、試行回数が少ないこともあり突き詰めた場合の相性とはまた違ってくるはずです。
実際対戦してみての自分の所感は以下の通りです。

対スプライト 五分

言わずもがなTier1、環境の中心にいたデッキ。
エクソシスターの強みである除去回数の多さがスプライトに強く刺さり、3回4枚の除外をスプライトが乗り越えるのは相当厳しいはずです。
一方、スプライト側の先攻盤面をエクソシスターが乗り越えるハードルも高く、特にレッドによるマルファへの効果無効+マスカレーナ等による除去1回を貫通するのは難しいです。
というわけで互いに先攻で展開できればほぼ勝ちの対面。
とはいえ互いに誘発が多いデッキなので、相手の妨害数を誘発で削ってなんとか貫通できるくらいにすることで後攻に勝ち筋が生まれるイメージです。

ただ、誘発を受けて展開しきれず最低限の妨害を用意するという場合、シスター側は着地狩りというスプライトにクリティカルに刺さる妨害手段を用意できることが多い一方、スプライト側が用意する妨害手段でシスターに強く刺さるのはレッドのみ。
スプライトがTier1の環境下で相手がデッキも分からない状態の場合、スプライト側が最低限の妨害として用意してくるのはミラーに刺さる着地狩り(マスカレーナ等)であることも多く、結果としてシスターの展開が通るケースも多々ありました。
そう考えるとギミックとしてはエクソシスターはスプライトに若干有利と言えると言えなくもないかもしれません。
ただし、根本的な誘発耐性や安定感の面においてはスプライトの方に分が有るため、総じて五分五分の相性というくらいの印象。
なお、たまにいたEvil☆Twin型スプライトの場合こちらが不利となると思います。
なぜかというと、こちらの方が着地狩りが難しいため。
Live☆Twinは召喚時に即相方を特殊召喚するため2回分の除去が必要であり、同じようなカードとして通常のスプライトにも《素早いビーバー》などが搭載されているがこちらに比べてアクセス率が非常に高いです。
また、Live☆Twin下級は互いに互いを特殊召喚する効果を持っている点が地味に厄介となります。
例えばマニフィカ+リタニアを構えている際、《素早いビーバー》の召喚及び効果発動に対してはマニフィカの③の効果を発動し、さらにチェーンで②を使います。こうすることで②でビーバーを除外、③によってミカエリスを場に出すことで2体目のビーバーが特殊召喚された時即ミカエリスで除外できるからです。
これがLive☆Twinの場合、同じことをしようとすると特殊召喚された2体目のLive☆Twinの効果でもう1体モンスターが特殊召喚されてしまいます。
従って着地狩りにミカエリスの効果ではなく2枚除去ができるリタニアを使うことになるのですが、基本的にミカエリスの効果より2枚除外で次ターンにも持ち越す選択肢の取れるリタニアの方が価値が高いため苦しい展開になりやすいです。
総じてエクソシスター目線では通常のスプライト以上に対面して苦しいデッキでした。

対神碑 有利

その戦法の特殊さから、良くも悪くも今DCのメタゲームを回していたデッキ。
スプライトを搭載した型などもちらほら見かけたが、最終的にはやはり永続罠でロックをしかけるタイプに落ち着いたと思います。
エクソシスターはこのデッキには有利です。
まず先攻を取れた場合、3回4枚の除去を受けた上で神碑が動くのはほぼ無理。特にモンスター効果以外の除去手段リタニアの存在が大きく、天岩戸やインスペクト・ボーダーによる封殺も越えた上で除去を撃って相手の泉や永続を剥がしきれます。
実際今回のDCで先攻を取れた場合の対神碑勝率は堂々の100%でした。
一方後攻の場合は相手の妨害、特に永続罠を越えるのは簡単というわけではないです。
『御前試合』はあまり効かないが『スキルドレイン』『群雄割拠』『センサー万別』どれを受けても動けません。
ただし、このデッキには除去罠のリタニアがあるため完全な”詰み”状態になることはそうそうありません。そういう意味では他のモンスター効果に依存したデッキに比べればまた後攻も拾える方です。
総じて先攻ならほぼ勝ち、後攻でも詰みづらく勝てる場合もそれなりにあると考えるとトータル有利と言っていいはず。

対デスピア 微不利(五分?)

DC後半から使用者が一気に伸び、上位入賞者も多かったデッキ。
今DCのメタゲームを制したデッキと言ってもいいのではないでしょうか。
そんなデスピアとエクソシスターとの相性だが、かなり判断に迷う所です。
事前の予想ではエクソシスターはデスピアには不利だと考えていました。
理由は明確で、デスピアはエクソシスターの除外という妨害手段がロクに刺さらないデッキであるためです。
特に烙印融合からルベリオンを経由してミラジェイドを出す動きの最中のどこに除外を当てても意味がなく、ミラジェイドの登場を止める手段がギミック内にないというのが致命的。
そしてミラジェイドの登場を許してしまえば、除去したところでエンドフェイズの破壊効果によりこちらの盤面が壊滅することが確定してしまいます。
さらにそうなった時に致命的なのがリソース差です。
相手は烙印融合で墓地に送った悲劇等でアドを稼ぎ、ミラジェイドのコストで送ったアルビオンで赫を構え、次のターンには悲劇の墓地効果から追加の烙印融合がほぼ確定しています。
一方、エクソシスターは盤面が崩されると後続の確保が難しいデッキ。
互いに盤面が壊滅した上で相手だけ妨害と後続を用意している状態なので、ここからシスターが勝つのは至難の業になります。
ところが、実際の勝率を見てもらえば分かるようにデスピア相手の戦績は悪いどころか相当良かったです。
もちろんこの結果は試行回数が少なく上振れを引いたという面もありますが、少なくともこのDC環境において思っていたほどデスピア対面は不利ではなかったと考えを改めました。
どうしてこうなったかの要因を考えましたが、デスピアのメジャーな構築が従来の40枚型からイシズギミックを搭載した60枚型に変わったことが大きかったのかなと。
ざっくり言うとデスピアのギミック自体はエクソシスターに有利だがイシズギミック部分がエクソシスターに不利なため打ち消し合ったようなイメージです。
また、烙印融合へのアクセスにも40型より無理が生じている分、誘発のケア力や安定性が落ちていたのではないかと思っています。
個人的には60枚デスピアは相手のイシズや神碑に強く出られる一方でエクソシスターのような誘発多めのデッキタイプに対してのパワーは落としているような印象を受けました。
とはいえギミック的な不利は如何ともしがたいので甘めに見ても五分五分と言ったところ。
今回勝ちこせたのは単純な運の良さもあるが、相手のエクソシスターに対する理解不足が大きかったと思います。
特にエクソシスターの後攻ワンキルルートと《エクソシスター・アソフィール》がミラジェイドに対して致命的な効果を持っていることがあまり意識されていないプレイが見受けられたお陰で勝ちが拾えた試合が何度かありました。

対斬機 有利

スプライトやイシズの実装によってトップからは追いやられたものの環境に食らいついていたデッキ。
DCでも一定数存在し、コードトーカーに寄せた型やイシズギミックを取り込んだ型など独自の進化を遂げていました。
このデッキもサイバース系デッキの宿命か墓地依存度が高く、エクソシスター的には有利に立ち回れる相手です。
実際今回のDCでの対斬機勝率は100%を記録しました。
先攻を取った場合、最大展開できればラプラシアンとアクセスが立つタイミングとダイアが出てきた時に除外を撃つことを理解していればほぼ負けることはありません。
最大展開できなくてもリタニアの1除外と誘発1枚などが越えられないパターンも多く、大抵墓地を触らざるを得ない関係上下級やバディス1枚で詰む場合もあります。
特にカスピテルの墓地SS封じが思いっきり刺さる対面なので、これを成立させることを意識すれば斬機側の攻め手は相当削がれます。
そしてエクソシスターは後攻の場合でも《斬機超階乗》に明確な回答があるのが大きいです。
まず前提としてミカエリスが成立すると超階乗にチェーンしてダイアを除外されてしまうので斬機側は必ずレベル4が2体並んだタイミングで超階乗を発動しなくてはなりません。なのでエクソシスター側がマルファ効果発動から入ってきた場合その効果処理が終わったタイミングでの超階乗発動が確定。ただし、これをすると場にモンスターが1体残るので手札からモンスター召喚してそのままX召喚という流れを許すことに。そしてミカエリスの攻撃力はラプラシアンを越えており、攻撃でラプラシアンを処理することでダイアの無効化効果を撃たせないままメイン2でリタニアorバディスをサーチして次ターンの妨害を構えつつ相手の場のヒートソウル等の除外までを行えます。
もちろん誘発や追加の妨害の有無などで事情は変わりますが、少なくとも超階乗単体なら安く踏める手段を持っているという点は大きいです。
また、こちらもデスピア同様イシズギミックの搭載が増え、代わりに万能妨害を追加できるマイクロコーダーや単体で機能する手札誘発の採用が減ったこともシスター目線では追い風でした。

環境全体の採用札の傾向

個別のデッキではなく環境全体の話です。
このデッキはマルファとリタニアの発動条件の関係上こちらのフィールドにモンスターを特殊召喚してくるタイプの妨害、具体的にはニビルや壊獣が非常に重いです。また、用意できる妨害手段に魔法・罠の無効手段がないことからライトニングストームのような除去カードも苦手とします。
ですがこれらは環境トップの【スプライト】【神碑】【デスピア】にあまり刺さらず、採用率は低めでした。
逆に採用が多く見られた朱光の宣告者に対しては採用されるデッキにギミックで有利が取れており、幽鬼うさぎもそこまで重く受けないデッキです。
総じて、全体的な採用札の傾向もエクソシスター的には都合がよかった環境だったと思います。

DC感想

総じてしっかりメタゲームが回っている良環境だったと思います。
スプライト実装時は一強環境到来と騒がれたものの蓋を開ければそんなことはなく、むしろ前回DCでふわんと神碑に押され気味だったデスピアが復活を遂げるという流れも面白かったです。
直前に実装されたイシズギミックをどう扱うか、という点も焦点の一つとなり、環境読みの精度が求められるDCだったのではないでしょうか。
個人的には極端な制圧盤面のぶつけ合いが少なく比較的ミッドレンジでのゲームになりやすかったのも好みでした。
相変わらず先攻後攻による有利の差はあるが、そこはもうゲーム性的にある程度割り切るしかない気がします。
むしろ、先攻有利のゲームの中でいかに先後による勝率のブレが比較的少ないデッキ選択をするかという点が求められるのではないでしょうか。
DCももう3回目ということで、前回に続き大流行した芝刈り入り60枚デッキ、第1回からずっとメタゲームを回す役割を担っている永続罠系のデッキなどこのルールにおいて強いデッキの傾向がなんとなく見え始めたように思います。
今後のDCも自分で満足のいく結果を出すことを目標としつつ、全体の環境の動向がどうなるかも楽しんで見守りたいです。

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