Cookpad Product Kitchen #6 を開催しました
こんにちは、デザイン戦略部の藤井(@kenshir0f)です。
先日、Cookpad Product Kitchen #6 をオンラインで開催しました。
今回のテーマは「デザインの意思決定のしかた」。
クックパッドの新規事業と既存事業(レシピサービス)で、それぞれの事業部で活躍するリードデザイナーがデザインの意思決定についてトークするイベントです。
イベントは各セクションで4つのトークテーマについてそれぞれ話し、最後にQ&Aセッションを設けたので、この記事ではいくつか抜粋してイベントの内容を紹介したいと思います。
新規事業セッション
新規事業からはクックパッドマート, たのしいキッチン不動産、Komercoの3つの事業からデザイナーが登壇しました。
クックパッドマート: 米田
たのしいキッチン不動産: 辻
Komerco: 上野
各事業部ごとに、それぞれのプロダクトで取り組んでいることについてお話ししました。
例えば「KPIとデザインが対立しているとき、どうやって意思決定していますか?」というお題に対して、各メンバーの回答はこちら。
ここでは「対立しない」と全メンバーで共通していました。
デザインはあくまでKPIを達成するための手段なので、事業成長と乖離しないように各メンバー取り組んでいることが分かります。
次のお題は「やらないことをどうやって決めているか?」。
新規事業はゼロから作ること、やりたいことがたくさんある中でどうやって取捨選択しているか発表しました。
各事業部、資産になりにくいものや、価値仮説の検証コストが高いもの、のちの運用コストも踏まえて「今やるべきでない」ことを決めています。
「やりたいけど本当にやる必要があるのか分からない」とき、クックパッドではデザインスプリントやユーザーインタビューでミニマムな価値検証をすることが多いです。特にリソースの少ない新規事業ではこうした手法を活用して、やらないことを判断しています。
Q&Aセッション
参加者の事前アンケートで頂いていた質問や、イベント中に出た質問を一部掲載します。
いくつか出た質問を運営でピックアップし、各事業部で工夫している取り組みや考え方を回答して新規事業セッションは終了しました。
既存事業セッション
続いて既存事業セッション。
こちらはレシピサービスの意思決定に深く関わるVP of Designと事業責任者の2名が登壇しました。
VP of Design: 宇野
事業責任者: 橋本
多くのユニークユーザーが利用しているレシピサービスの改善、ステークホルダーも多い中でどのように意思決定して進めているかを具体的な事例を踏まえながら話しました。
例えば「iOSアプリのリニューアルをどう意思決定して進めましたか?」というテーマについて、
DesignShipのイベントでも話したiOSアプリのリニューアルの話をしながら、5タブから3タブに変えるまでのプロセスや、Jamboardで書いた初期の構想を公開しました。
他に「施策以外の小さなデザイン改善を定常的に行うまで、どう意思決定したか?」というテーマについて。
「こうした小さな改善は割と放置されがちですが、これはとても大切なことなんです」とチームに語った上でやり始めるなど具体的な話をしつつ、それを事業責任者はどういった基準でGOを出しているかをお話ししました。
こちらの改善の取り組みについてはnoteもあるのでぜひご覧ください。
Q&Aセッション
既存事業でも質問が来ていたので、いくつか掲載します。
こちらも料理を楽しみにしているかどうかという基準でデザイン責任者、事業責任者それぞれの目線でお答えいただきました。
以上で、既存事業セッションは終了です。
最後にアフタートークということで、登壇者同士で雑談しつつ時間内にフォローできていなかった質問に答えてイベントは終了しました。
登壇者のみなさまお疲れさまでした。
おまけ
当日のスライドはFigmaで作成しました。
リアルタイムで編集・共有できるため、登壇者に事前にスライドを見せてコメントをもらったり、当日に出た質問を即スライドに適用できてとても便利です。
さいごに
新規事業、既存事業でそれぞれステークホルダーや開発プロセスが異なる現場のリードデザイナーが意思決定についてトークするイベントでした。
デザイナーイベントでは自社で初めてオンライン開催しましたが、参加者からの声を交えながら無事終えることができてよかったです。
また、クックパッドでは今回のイベントに留まらず、日々新たな取り組みに挑戦して開発を行っております。
新卒・中途問わず、クックパッドのサービス開発に興味を持った方はぜひご連絡お待ちしています。
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