ふと
手に取った湿布は
祖母もよく使っていた類のものだった
毎日の畑仕事
小学校高学年のときには腕相撲したら余裕で負ける腕力
手は俺よりもゴツゴツだし、小さいけどぱつぱつの指達
筋肉隆々ならぬ血管隆々
でもどこか艶があった
これを年季とでもいうのか
まるで丁寧に使ったレザーのよう
今でも覚えているよ
冬場は寒いからストーブで
それを温めてから
貼ってとよく言ってた
小さなコミュニケーション
今となっては懐かしい思い出
久しぶりの長時間労働は
腰にも首にも頭にもクルんだよ
なんだか熱っぽい
目頭も少し熱っぽいな
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