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Netflix『さよならのつづき』にハマった理由~有村架純×坂口健太郎が魅せる、切なくて温かい愛の物語
最近、家事の合間に手を休めては、このロマンチックなドラマにどっぷりと心を奪われていました。
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Netflixで配信中の「さよならのつづき」は、北海道・小樽を舞台にした、切なくも温かい愛の物語。プロポーズの日に交通事故で恋人を失った菅原さえ子(有村架純)と、その恋人の心臓を移植された成瀬和正(坂口健太郎)の運命的な出会いを描いています。
このドラマの誕生のきっかけには、こんなことがあったからなんだそうなんです。Netflixプロデューサーの岡野真紀子さんのお父様の病気がきっかけで、臓器移植について調べ始めたところ、主治医から
「強烈に他者を愛した記憶は臓器に残るかもしれない」
という言葉を聞いたからなんだそうです。実際にそんなドナーの記憶や嗜好などの転移事例は多く報告されているんだとか。ほんとうにそんな事ってあるんですね、、
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このドラマの見どころの一つが、生田斗真さんと坂口健太郎さんによるピアノ演奏シーンです。坂口さんはある程度経験があったものの、生田さんは完全な未経験からの挑戦。二人とも半年以上かけて練習を重ね、手元を含めすべて吹き替えなしで撮影されたそうです。本当に?!と驚くほど完璧で素敵なシーンだったので、もう一度見返したくなりました。
そして印象的なのは、登場する女性たちの強さ。有村架純さん演じるさえ子は、悲しみを抱えながらも前を向いて生きる現代的な女性として描かれています。成瀬の妻・ミキさんも、夫の変化を受け止めながら前向きに支え続ける芯の強さを持っています。
女性が見て共感できる、親近感を感じるヒロインだなぁと思いました。そしてこのドラマの重いテーマを爽やかにしているのも、ヒロインのこんなキャラクターがあるからかもしれません。
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米津玄師さんが書き下ろした主題歌「Azalea」も作品の世界観にぴったりです。挿し木で命を繋ぐアザレアの花のように、心臓移植で繋がれた命と記憶、、
「君がどこか変わってしまっても ずっと私は 君が好きだった」
そんな歌詞とドラマが重なりあい、本当に切なくなってしまいます。
北海道とハワイの美しい風景、コーヒーの優しい香りが漂ってくるようなドラマです。コーヒーブレイクのひとときに、ぜひご覧になってみてください。