「ワイルドサイドを歩け」
NHK徳島放送局で開催されたイベント「AWAラウンドテーブル」。
たまたまその再放送を観ていたのだが、現実に抱えている悩みにお互いが耳を傾けるというとても素敵なセッションを見ることができた。
表題の言葉は、その番組内で胸にささった言葉である。
その言葉をいただいたのは徳島県職員の方。
動画配信サイトで県南の観光情報を発信し始めたもののチャンネル登録者数が全くのびないという悩みだった。
その方に対して酒造経営者(元バンドマン)が意見を述べた。
「登録数よりも、自分が楽しんでやってることはみなさんに伝わるもの。
自分が楽しんで取り組むことが一番。」
酒造経営者の方も動画配信サイトをされているが、登録者数は1万人を超えている。趣味のレコードを発信するコンテンツらしい。
本業は日本酒を作っているが、日本酒の世界も厳しいところがあるようだ。
動画配信サイトでは楽しみながらふざけている面もあったり、日本酒のラベルを今まで見たことのないラベルで作成したりしてオリジナリティを発信しているので、周りに叩かれることも少なくはないという。
だからこそ、それ以上に日本酒がしっかりしたものを作らないと、お客様がついてきてくれないと酒造経営者の方は語った。
「ワイルドサイドを歩け(道なき道を歩け)」
周りに何を言われても道なき道を行くことだという。
その「オリジナリティ」の裏側にはきちんとした裏付け(理由)があると、私は思った。
県職員の方も県の枠組みの中でやらなくてはいけないという間ではあったようだが、セッションが終わるころには表情が晴々としていた。
早速、部署内のムードメーカーの方を率いることを直接交渉しに行き、快諾していただいたようだ。
「楽しいことは周りを巻き込んで楽しい輪をどんどんひろげていく」
登録者数を超えるものがたしかにここに存在する。
素敵なお話を聞けてその日は朝から満足。
誰も歩いていない道
雑草を一歩づつ踏み締めて歩いて行こうと思う。