クラフトコーラで心の切り替え
あれはできてたかな。
あれはちゃんといれたかな。
そんなことを考えながら帰っていたら、知らない間に最寄駅に着いていた。
電車で読んでいたはずの本もページをペラペラしていただけだった。
目の前にお店の看板が。「クラフトコーラ」がおすすめだそうだ。
以前も立ち寄ったお店。久々、シュワっとしたくなる。
そもそも、クラフトコーラって?
お店に着くと前の店員さんではない男性の方だった。どうやらいろんな方々と交代でされているらしい。
クラフトコーラ を注文した後に、私の疑問を店員さんに聞いてみる。
「クラフトコーラは手作りのコーラになります。スパイスやハーブなどが入っていてシナモンがお好きでしたら多めにいれさせていただきますよ。」
なるほど。普通のコーラではないんだ。しかもずっと気になっていた「クラフト」の意味もそこで理解する。
「コーラは昔、薬膳として飲まれていたようです。そして本当は炭酸水ではなく水だったらしいんですけど、間違って炭酸水を入れてしまった時、おいしい!ってなったのが始まりだそうですよ。そして一般人にも飲めるようにといろいろ試行錯誤して今の「コーラ」作られたようです。」
すごいな〜とつぶやく。
「ですよね〜。始めにこれを味見というか毒味されたことがすごいです。」
そう思えば今、口にするものすべてに言える。
「先人の方々のおかげです。」
そっと窓口に置いてくれたクラフトコーラ。輪切りレモンも入っている。スパイシーな香り。
「ありがとうございました。」
帰り道。気になるので少しだけ味見する。
スパイシーで体があたたまる感じがする。シナモンが効いていてとてもおいしい。
ふと、仕事のことで考えながら歩いていたことを思い出す。
まぁいっか。まだはじめたばかりの新しい内容の仕事だし。やるだけやったし、なんとかなるかな。
やっぱりカフェは
心の切り替えの場所に適していると思うのだ。