【18卒の方へ】秋から冬にかけての過ごし方
最近18卒の人に「この時期何をしていましたか?」「この時期何をしたほうがいいですか?」と聞かれることが多いので、記事という形で整理してみます。
参考にしていただければ幸いです。
10月とはどういう時期か
まず10月のこの時期がどういう時期かを確認してみます。
いくつか例を挙げてみましょう。
・多くの日系大手企業がサマーインターンを終えて、ウィンターインターンの準備をしている。一部、秋にインターンを実施する企業もある。
・外資系企業(例 戦略コンサル)の中にはサマージョブを終えて、内々定も出ている企業もある。
・ IT企業やベンチャー企業は秋の週末を利用して、いくつかジョブを実施している。大抵、選考に関係があり、年明けの1月〜3月にかけて内々定を出す企業も多い。
あくまで一部の例ですが、選考の実施状況全般としてはこういった感じでしょうか。
この例を見ていただければわかる通り、どういった企業を受けるかによってこの時期の過ごし方は変わります。
外資系企業、ベンチャー企業を本命としている人はいますぐ準備をしたほうがいいくらいですが、日系大手企業を受ける人にとってはまだまだのんびりしている時期です。
そこでここでは、6月から選考が行われる日系大手企業を本命としている人を想定します。
その上で「やっておいてよかったこと」「やっておいたほうがいいこと」をいくつか挙げてみます。
サマーインターンの経験を整理する
これはサマーインターンに参加した人が対象です。
サマーインターンに参加すると日々いそがしく、訳もわからぬまま一週間が終わってしまうことも多いです。打ち上げの思い出ばかりで内容について気づいたら忘れてしまっていることもあります。
でもせっかく時間を投資したのにこれでは意味がありません。
自分がインターンを通じて気づいたこと、感じたことを備忘録として残しておくと役立ちます。
例えば「この企業のインターンはイマイチだった」と感じたのであれば、「どうしてイマイチだったのか」「何がイマイチだったのか」を自分の中で掘り下げてみます。
イマイチの理由が扱っているビジネスに関するものだったのか、社員に関するものだったのか、インターンに参加していた学生に関するものだったのか、によって次にどういう企業、業界を見るのかが全く変わります。
僕の場合は夏休みにある鉄道会社のインターンに参加しました。
そこで全社の経営戦略策定という難しい課題を与えられました。
僕自身はインターンが終わってからぼんやりと面白かったと感じていたのですが、この理由をしばらく経ってから考えてみると、「鉄道会社の仕事が面白かったというより、経営に関わり、事業の戦略を考えるのが楽しかった」という考えが出ました。
つまりこの考えに基づけば、別に自分が面白いと感じる仕事はコンサルや事業会社にもあるわけで、鉄道に固執する意味はありません。冬インターンや春インターンで別の業界を見てもいいわけです。
このようにサマーインターンでの経験を解体すると次の行動に移しやすいので、ぜひサマーインターンに参加した人はその時、自分が感じた感覚を理由とともに言語化してみてください。
業界研究、自己分析をする
自己分析については前に記事にしてあるので自己分析を攻略するを参照ください。
自己分析は非常に大切ですので、時間が取れるこの時期にじっくりやっておくと役立ちます。
そして業界研究ですが、一番手っ取り早いのは「四季報 業界地図」を見ること。
業界別に企業間の関係から年収例まで非常に見やすく書いてあります。
これをベットに寝そべりつつ斜め読みして、「へえー、こういう業界があるのか」とチェックするだけでも役立ちます。
興味のある業界、企業があれば、インターネットで調べたり、その業界の本を手にとって読んでみると尚よしです。
例えば「IT業界に興味を持つ」→「ITビジネスの原理を読む(業界理解)」→「爆速経営(企業理解)」を読む。といったフローが考えられるでしょう。もちろんOBOG訪問をするのもありです。
個人的には一つの業界について徹底的に調べてみるのも効果があるので、時間があればやってみてください。
興味を持った業界について「どういう企業がいるのか、何が差別化か」「どういうビジネスモデルがあるのか。どのように収益を上げているのか」「業界全体はいまどういった問題に直面しているのか」といった要素を整理します。
これを一度やると他の業界を見た時も、ある程度その業界の構造を推測するのに役立ったりします。
あともう一つ。
「そもそもキャリアって何だよ」
「将来、仕事の仕方はどう変わるんだろう」
とそもそも人生論、キャリア論を考えている方には、ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏が書いた「ワーク・シフト」という本があるので、ぜひ一度目を通してみてください。
ベンチャー企業のジョブに参加する
「大手一本だから、ベンチャー企業はいいや」
という人ほどベンチャー企業のジョブに参加するといいです。
理由をいくつか挙げると、
・ビジネスについて教えてくれる
ベンチャー企業によっては、ビジネスモデルの組み方やP/Lの読み方をレクチャーしてくれる企業があります。この手のレクチャーに一度参加しておくと、業界研究をするにあたってビジネスモデルを分析するのに役立ちます。またそういう話を熱心にしたがる社員の人が多いです。(主観)
・集まってくる学生がさまざま
大手のインターンだとある程度、参加者が画一化していますが(一部の有名大学だったり)、ベンチャー企業の場合、「面白いやつも変わったやつも取る」ことが多いので、参加者にばらつきが出ます。
あとわざわざベンチャーのインターンを見つけてくる人たちということもあり、彼らは情報通だったりします。いろいろ教えてくれるので、その面でも参加してみる価値はあるでしょう。
・大手のよいところと悪いところが客観的に見える
「客観的」というと大げさですが、大手だけを見ている人はどうにも「大手が万能」だと考えがちです。しかし、大手にも当然よい面と悪い面があり、大手を選択することで、得られるものと失うものがあります。そういう意味で、大手と逆の位置にあるベンチャー企業を見ておくと、ある程度、客観的に大手のよし悪しがわかります。(と僕は感じました)
「ベンチャーのインターンはどこで見つけるんですか」
という人はGoodfind 、Wantedlyあたりを試してみてください。
リクナビやマイナビだとおそらく見つかりません。
というわけで、ざっくりこう言う感じです。
何か質問、相談があればいつでも下さい。
毎回相談に乗る時言うのですが、特にこの時期は焦ることはありません。
長期的視点でじっくり将来を考えてみるのが一番ですよ。
サマーインターンに落ちて凹んでいる人は、どこかに出かけてみてはどうでしょうか。