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笠間焼を知ってるか?

陶器が好きな人なら一度は聞いたことがある「笠間焼」に、俺は初めて行ってきました。
このノートを読めば、笠間焼のあれこれを知ることが出来るぞ。久野右衛門、魯山人、松井康成、栗について詳しく書くので、最後までご覧下さいね。

笠間焼とは

陶器に詳しくない人のために、〇〇焼に種類があることをお伝えしよう。地域の名称が入る場合と、技法の名称が入る場合があって、笠間焼は地域の名前です。
茨城県の中央部にある笠間市で盛んに作られたのが笠間焼です。
笠間焼の特徴は「特徴がないこと」…とよく言われますが、私の解釈は少し違います。後述する久野半右衛門が陶芸を学んだのは1770年代で、これが笠間焼の始まりと呼ばれおり、焼き物の歴史の中では割と最近の出来事です。歴史が浅いからこそ新しい生活雑器として、色々な陶器が作られたのだと思っています。

久野半右衛門とは

先述の通り、笠間焼の歴史は浅いです。
「瀬戸」「常滑」「越前」「信楽」「丹波」「備前」は六古窯と呼ばれ、1000年以上の歴史があります。「鍋島焼」や「古九谷焼」「古伊万里焼」なども歴史ある産地になっています。
それに対し、笠間焼は1770年代から始まります。久野半右衛門信楽焼の長右衛門から陶芸を学び、箱田焼き(現在の笠間焼)が誕生しました。
現在は14代目が久野陶園を守っていますが、後継は居ないそうで、ここで最後になるのかな...?

実際に行ってきたよ。

といえことで、笠間の久野陶園に行ってきました。

久野陶園 入口
モーターの出力をシャフトへ伝達

電動モータからとシャフトを結ぶ、大きな車輪。実際に回ります。

シャフト

轆轤へと動力を伝達させるために、30mほどある長いシャフトが使われています。

轆轤が5つ程ある

ここに座って粘土の成形をします。

囲炉裏

暖を取るためにあるそうですね。長いシャフトが延びているのが分かります。

登り窯

2011.3.11の地震で半壊してしまったとのこと。今は有志の陶芸家が再建しようと奮起しているそうです!

ギャラリー

笠間で取れる土は細かく粘土が高いため、丈夫で汚れにくいのが特徴です。水瓶や茶壺が代表的ですが、私が買ったのはすり鉢です。
すり鉢は大きく重いものを選ぶようにしましょう。一人分だけでも、大きい方が安定するし、扱いやすいです。
すりこぎは山椒の木を使っています。柔らかさだけではなく、香りや殺菌効果が期待されるためよく使われるそうです。

人間国宝 松井康成の器を見に行ってきた。

松井康成の器を見るために訪れたのは、かつら陶芸です。この方はまだ詳しく知らないので報告だけ。
ただ、息子の松井康陽とは見るからに美しさが違うと感じました。実際に持ってみたい。手に取って持ち味を体感したい。10倍の価値を試すことなく、店を後にしました。

松井康成

笠間の魅力は笠間焼だけでは無い。北大路魯山人の住居に行ってきたよ。その名は「春風萬里荘」

美食家 魯山人。彼といえば、そう、書家でありますが、「篆刻」「書道家」「陶芸家」「漆芸家」など、様々な分野の才能が花開く偉人であった。
そんな魯山人が生前よく口にしていた「春風萬里」という造語になぞらえ、春風萬里荘です。
見所は次の5つ

  • 陶製便器 アサガオ

  • ステンドグラス

  • 篆刻

  • 茶室


アサガオ

魯山人が開発したとされる、小便器。昔はそもそも小便器など無かったのか。陶器で作られるなんて、贅沢ね。


篆刻

魯山人と言ったら篆刻。というイメージ


風呂場

なんでも出来るんだね、魯山人。壁に貼り付けられてる石は、織部焼かな?綺麗な緑色。


茶室

これも作ったらしい。


まとめ

笠間には魅力がいっぱい。
最後に栗を食べました。あー、美味しかった。

浄法寺漆の五寸皿

今回も最後まで見てくれてありがとう。
またよろしくね〜

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