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美しきレモンサワー

オーセンティックバーの雰囲気でありながら、60品以上という驚異の食事メニュー数を持つ酒場、酒肆 一村(しゅし いっそん)。

門前仲町の目立たない場所にある、昭和チックな古いビル。
看板はありませんが、ビルのポストの2階の箇所に小さく店名が。
エレベーターを降りると現れる、存在感たっぷりの木の扉を目の前にして期待感は俄に膨らみます。

3月初旬なのにこの日は初夏のような暖かさでした。
夕方頃お店に到着して、まずは一杯。

こちらのお店はレモンサワーが売りだということで、迷わずメニュー一番上の“名代レモンサワー”をオーダー。

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窓から日暮れ前の明るさを感じながら仄暗い店内とのはざまで飲む、ため息が出るような美しさのレモンサワー。

その背徳感が最高のスパイスでした。


ビール、サワー類は全て薄口グラスで提供してらっしゃるようです。

薄口グラスを使っているお店はそれだけで好きになってしまいます。
そこに酒場の覚悟を感じるから。

このグラスじゃないと出せない味があるんですよね。



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お通しは二品、しかも凝ってます。
この日は里芋とラム肉のクミンコロッケ、ホタルイカとうどの酢味噌和え。

このお通しが出てきてテンション上がらない酒飲みはいないと思う…。


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あん肝旨煮と牡蠣黒胡椒煮。
ここで早々に日本酒へ切り替え。


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しめ鯖。


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そら豆とほたてと椎茸ずんだ和え。


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うなぎの糠漬け
ほんのりと残ったぬかの香りと、炙られた香りのコントラストでお酒が進む進む。


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鶏ハツと分葱柚子胡椒ポン酢
鶏ハツの柔らかさよ…!茗荷がすごくいい仕事してたのでこれは真似してみたい。


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自家製シウマイ。
お肉のぎっしり感と肉汁のジューシーさが最高です。

ここでお酒はハイボールに切り替え。


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メヒカリ唐揚げ。


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バーボンカラメル黒糖プリン。
これはもう、酒飲みのためのプリンです。プリンでお酒が進むのは初めての経験。
バーボンカラメルが美味しいのなんの…。
雰囲気ある佇まいの固めプリン様でした。



コロナ前はなかなか予約が取れないイメージのお店だったのですが、もしかしたら今は入りやすいのかもしれません。

今は緊急事態宣言の影響で14時頃から営業されているようなので、オーセンティックバーで昼酒なんてたまにはいかがでしょうか。

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