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韓国「Milk Touch」が日本上陸 製品に「誠意を込める」インフルエンサーの思い / 前編

 日本では現在、“韓流サードウエーブ”から徐々に韓国というひとつのカテゴリーが出来つつある。韓国ブームの火つけ役となったのが「オルチャン」と呼ばれる存在で、その元祖と言われるのがホン・ヨンギ(홍영기)氏だ。2009年の韓国リアリティー番組「オルチャン時代」で人気を博し、現在もインスタグラムで約74万フォロワーを抱える。そんな若者のカリスマは今年4月にOlive Internationalからコスメブランド「Milk Touch」を立ち上げ、11月末にはCoogeeとパートナーシップを結び、日本上陸を果たした。

“元祖オルチャン”ホン・ヨンギがプロデュースするコスメブランドMilk Touchが日本上陸!! - PR Times

 近年はより個の時代に近づき、マイクロインフルエンサーからセレブまでがブランドを立ち上げている。しかしその「名前」で商品を売るのではなく、思想やパーソナリティをブランドの世界観に落とし込み、共感を呼ぶのが今の形だ。「Milk Touch」も例に漏れず、ホン・ヨンギ氏のある「思い」がブランド立ち上げに繋がったという。今回はホン・ヨンギ氏にブランドと製品への思いを聞いた。

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――ブランドのコンセプトを教えてください。
 「Sincerely Yours(あなたのために心を込めて、誠意を込めて)」というのがブランドのスローガンです。「Milk Touch」は「自分だけでなく、家族や友達、知人も安心して使用できるものを作る」という思いから始まり、全ての商品に誠意を込めて作ったコスメブランドです。また、スキンケアラインだけでなくメイクラインにも肌に優しい成分を配合し、メイクすることで美しく見せるだけでなく肌のケアまで図り、本来の美しさを引き出すコスメを目指しています。

――なぜブランドを作ろうと思ったのですか?
 以前、親交があったコスメ会社の社長さんが、製造してかなり時間が経った古いコスメをケースだけ新しいものに代えて売るところを目撃しました。「こんなことはダメなのでは?」と問いただしたら、「私が使うわけでもないし、何が問題なの」って言われたんです。

 それを機に「自分だけでなく、家族や友達、知人たちが安心して使えるコスメを作ろう」と思うようになりました。「Milk Touch」は使用感や発色だけでなく、何より「私や家族、知人たちが使うもの」であることを常に意識し、安心して使える商品を作っています。

――日本に進出することは、ブランド立ち上げの最初から検討したのですか?
 もちろんです。2019年4月に韓国でローンチしましたが、その後早い段階で日本進出する予定でした。日本のファンの皆さんにも「Milk Touch」の商品を一刻も早くお届けしたいという思いで一生懸命頑張りました。

――日本のファンからはどんな反響がありましたか?
 韓国でローンチした頃から日本のファンの方々からDMをもらって、日本進出日程などについてたくさん問い合わせもいただきました。中には日本進出を待ちきれず、海外代行業者を通したり、韓国の友達に頼んだりして代行購入された方もいました。遅くなりましたが、これからは日本でも手軽に購入できます!

――日本での販売チャネルを教えてください。
 はじめは自社モール(EC販売)で販売します。そして機会があればポップアップイベント等を行いたいと思っています。今後は販路を広げてデパートやドラックストアなどのオフラインチャネルを拡大しつつ、ネット販売も広げていけるように協議中です。

――各製品のこだわりのポイントを教えてください。(値段は全て税別)

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ファンデーション「マシュマロファンデーション」(全2色、3300円)※1

 個人的にしっかりカバーしようと厚めにファンデを塗るよりも、ナチュラルにツヤ感を出したメイクが好きです。そのため、「マシュマロファンデーション」は素肌のようなツヤ肌を表現できるように作りました。また私の場合、忙しいときにメイクの修正を頻繁にすることが出来ないため、ファンデーションを選ぶときはメイク崩れを気にしていました。このような経験を活かして朝のメイクが夜まで続くパワーラスティングにこだわったファンデを作りました。多くの方が私の思いに共感し、ファンデの使用感と持続性を喜んでくださって本当にうれしいです。

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アイシャドウ「ビーマイ ミューズ アイパレッド」(全1色・9色入り、3600円)

 アイシャドウは発色とテクスチャーが重要だと思います!だから「一回のタッチでもきれいに発色し、いろんな組み合わせができるパレット」を意識して作りました。

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グリッター「ミルキーウェイ ツインクル デュアル アイ」(全2色、1550円)

 個人的にアイメイクは目元のキラキラ感が重要だと思っているので、パールとラメ、2種類のグリッターを1本にしました。

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チーク「タッチ マイ チーク」(全3色、1550円)

 チークは何よりもカラーが重要だと思います。メイクが慣れてない方でも気軽に使えるように、ベーシックだけど可愛い色をつくりました。ヒアルロン酸やアロエベラなど配合し、スキンケアまで考慮したチークです。

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リップ「タッチ マイ リップ」(全4色、1380円)

 ベルベットテクスチャーのティントは定着が弱いというデメリットがありますが、この商品はベルベットテクスチャーのティントの中でも最も密着力がいいと自信をもって言えます。色持ちもいいので使いやすいです。この2つは私の意見が最も反映された結果ですね。

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パッド「グロッシー モイスチャー パッド」(全1種、2000円)

 韓国で最も人気がある商品がこのパッドです。「Milk Touch」のパットの特徴はクーリング効果です。メイクをする時は肌の温度が高いと化粧ノリが悪くなるってご存じですか? 私は肌の温度が高めなので、このパッドを作る際、クーリング効果と保湿にこだわりました。テスターした結果、このパッド使うとマイナス5度ほど肌の温度が下がる効果がありました(個人差あり)。このクーリング効果をぜひ試してみてください!

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アンプル「グロッシー モイスチャー アンプル」(全1種、3400円)

 この商品を企画した際に最も重視したのは天然原料と水光効果でした。全成分EWGグリーン等級で安心して使えますし、塗った瞬間スッと肌になじみ、保湿間を感じることができます。

保湿クリーム「ヘデラ・ヘリックス リラックシング クリーム」※2

 私を含め、息子たちもアトピーがあり、アトピーを鎮静させる効果があるクリームを作りたいという思いから誕生したものです。特許原料であるヘデラ・ヘリックス成分や天然保湿原料を配合し、アトピー肌改善効果だけでなく保湿にも優れています。商品を使ってからは私も息子たちも肌がきれいになりました。 全成分EWGグリーン等級で、韓国のKC Skin Research Centerで行った肌の刺激テストでは刺激度0.00%と無刺激判定を受けている自信作です。

※1 ECモールで販売するが個人輸入方式で販売予定
※2 現在は韓国のみの販売。日本での販売は年末年始にはじめる予定



次回はこのこだわりのブランドをインフルエンサーとしてどのように拡散・販売しているか、そのブランディング方法や展開計画、さらにインフルエンサーとして10年間を過ごした経験から見る近年の潮流を聞く。

(臼井杏奈 / Anna Usui)


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