髪の毛染めたら、人生ぱっかーんした
染めること自体に意味があったのかどうかは、未だにわからない。
自分自身に染髪を許したのが、ちょうど半年前。
鬼滅の刃にハマり出した頃だった。
ああそうだ、忘れてた。私はオタクだった。
小学生の時に、友達に誘われるようにしてのめり込んだ二次創作の世界。
ベースにある公式の世界観の延長線上のような、はたまたその設定をも忘れさせるような。
活き活きとしたイラストや小説たち。プロを名乗って良いレベルのハイクオリティ。
到底私の頭には浮かぶことはないだろう、ハッと感動するほどの想像力で作られる創作世界。
一度好きになったらのめり込む性格な故、とにかく夢中になって作品に触れた。
けれど、私は自分を虐めるのが好きだったのかもしれない。
好きすぎると怖くなる。恋愛と一緒?
のめり込みすぎる自分が怖くなって遠ざけた。
好きなことにのめり込んでは人生は豊かにならない。だから勉強をして良い大学に入り、良い会社に入って安定された人生が手に入ってから、好きなことをしよう。
一体いつそんな縛りを貸したのかはわからない。
根底にこんな感覚がこびりついていた。
楽しむことに罪悪感を感じ、極力抑え、苦手なこと、嫌なことに取り組むことに集中していった。
そのたがが外れたのが、半年前。
髪の毛を染めることは、誰かにとっては大したことではないこと。
でも私にとっては確実に、あの日から自分に起こる出来事が変わっていった。
俗に言うぱっかーん?なのかもしれない。
それをマイペースに、綴っていこうと思います。
急に感じたこの感覚、誰かにシェアしたい。
どこにでもいる29歳のOL、たったの29年の中で感じた経験が誰かの助けになりますように。