パリの人は冷たいってほんと?英語は通じるのか問題:くぅこパリ・スイス旅3
スイス在住の友人との待ち合わせは、3日後。それまではパリで一人旅です。
パリでの旅行経験のある人たちからは、こんなことを耳にしていました。
安心安全な日本の外にいる、ということで気を引き締めていました。
初めてのパリとマダムとムッシュ
シャルル・ド・ゴール空港から市内の宿に向かう電車の中。ふと恐ろしいことに気が付きます。
フランス語がまったくわからないまま渡航してしまったのです、、
向かいの席に座っている乗客のマダムに(おそるおそる英語で)降りるべき駅について聞いてみると、マダムは「あと何駅よ」と笑顔で答えてくれました。
そのうえ、今着いたの?荷物ここに置いたら?と気軽に会話をしてくれました。(え、全然冷たくなーい!)
マダムは向かいに座っていたムッシュに声をかけて何かを話していました。
(フランス語なのでわからないのだけれど、おそらく)自分の降りる駅より先まで行くわたしのために、「彼女に降りる駅を教えてあげて」とムッシュに引き継いでくれたのだと思います。
マダムはわたしの肩をぽんぽんとして、「ボンボヤージュ!(よい旅を!)」と電車をおりていきました。
わたしは人生で初めての、そして渾身の「め、めるしーぼく~~~!!(どうもありがとう)」を叫びました。
ムッシュはわたしの降りる駅が近づくと「次の駅だよ。左のドアが開くよ。もうドアの前に行っておくといい」と教えてくれ、無事に目的地に到着できたのです。
初めてのパリ。不安と緊張が一気にほぐれ、人々の温かさをしみいるほど感じました。
雨のパリ観光
初日は夜着の飛行機だったので、パリ観光は翌日がスタート。雨で出鼻をくじかれましたが(基本的に晴れ女なので雨プランをあまり考えていなかった(笑))、これはこれで風情が。
雨だったので屋根のある商店街「パッサージュ」のひとつへ。
「パッサージュ」とは「小径」「通り道」を意味するフランス語で、19世紀初頭百貨店などがない時代に人気を博したアーケード式商店街のこと。ひとつひとつは小さくても、こぎれいなお店が立ち並んでいます。
開店時間前の早い時間に探索をしていたので、店の前でムッシュが「まだ開店前なんだよごめんね、でも見ていいよ」とウインクしながら扉を開けてくれたりしました。(めるし~!)
雨がおさまり、街歩きをしていたらふと「パレ・ロワイヤル」に出ました。
ルイ13世の宰相リシュリューの館だったところで、ルイ14世が住んだ場所でもあるのだそう。世界史をすっかり忘れたわたしですが、その名前は覚えがありますぞ。
散策していると、そこからほどなくしてルーヴル美術館のあのピラミッドが見えてきました。
写真にまったくおさまりきっていないのですが、ルーヴル美術館の大きさがすごい。もはや城か要塞か。
…と思っていたら、やはりかつては要塞だったそう。
本気で見たら1週間かかるとのことで、今回はパス。
オリ・パラのアレに遭遇
2024年7月・8月、パリオリンピックに夢中でした。競技はもちろんですが、時々中継に入るパリの街の美しいこと。
9月にはあの場所に行く、と思うと胸が高鳴りました。
わたしがパリを訪れた9月初旬はパラリンピックの真っ最中。パリの街をふらふら歩いていると、ふと見かけました。
パリオリンピック・パラリンピック開会式・閉会式を見ていた方ならわかる、例の気球が突然現れました。
予約制でしたが、15分後には入れるとのことだったので間近まで行ってきました。
テレビで見た光景を生で見る、そしてパラリンピック開催中という特別な時期にパリに滞在できたといういい思い出になりました!
実際のところ、パリの聞いてた話どうだった?
冷たく感じるシーンは、わたしはなかったです。
おひとりだけ、「英語が苦手で…」という方はいたけれど、ほとんどの方は英語でのやりとりが可能でした。(その節はありがとうございました)
10年ほど前に滞在した方は全然だったと言ってたので、ほんとにこの数年で変化したのかも。
フランス語の会話帳や翻訳アプリも準備していたけど、会話で使うことはほぼなかったです。
わたしが日本人だとわかると「こんにちは~!」「ありがと~」と日本語で声をかけてくれる方も。人によるんだと思いますが、イメージしていたよりずっとフレンドリーでした。
街並みは、めっちゃきれい!
でもたしかに、犬の落とし物はそこかしこに見かけました(笑)わたしが滞在したのは、いつもよりきれいになっていそうなパラリンピックの時期ですが、それでもそんな状態だったので、そこは夢を見ずに行ったほうがいいのかもしれません。
不運にも踏んでしまった観光客を見かけたので、街歩きをする際は足元にも十分気を付けたほうが良さそうです。
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