自分の「場所」~コンビビアルなマネジメント㉓
自分の「場所」はどこにあるのでしょうか。誰かが与えてくれるものなのでしょうか。
今いる、その場所場所が、自分の「場所」なのです。
会社であっても家庭であっても、今いるその場所が、自分の「場所」です。
場所ごとに異なる関係性のもとで「自分」が現れます。
異なる場所に、別の場所で使っている「肩書」は持ち込めません。家庭や地域のコミュニティに所属企業での「肩書」を持ち込んでも意味はないのと同じです。その場所ごとに、周りにいる他者が自分に「ラベル」をはってくれます。ときには自分が思いもよらないものがあるかもしれません。他者のほうが自分の非自己の部分(自分自身でも分かりえない領域)を感度よく感知できる場合があるからです。
それは新たな発見に繋がり、自分の非自己をカルティベイトしたことになります。新しい自分を他者が発見してくれるのです。反対に、他者のものを発見し、気づきを与えることもできます。この循環は知の連鎖とも呼べるものです。そのためには素の自分をさらけだし、その「場所」に浸ることが求められます。その「場所」でくつろぐのです。くつろぐことで、その場所は、自分の「場所」となり、自律的で豊かなものになるのです。
続く