見出し画像

インタビュアー note ② 経験ゼロの私がインタビューをやろうと思いついたのはなぜか

出産前、勤めていた会社を辞めて専業主婦になった私。
出産後は、地域の子育てサークルや読み聞かせの会など、子どもを通じてのお付き合いがぐっと増えました。

そういう場では、子どもの話が中心になりがちなんですよね。
「トイレトレが進まない」
「〇〇ちゃん、おしゃべりが上手になったね」
「誕生日プレゼントに△△を‥‥」
「プレ幼稚園どうする? 習いごとどうする?」

ちょっと、「ふぅ」って感じがありました。

子どものことって話題は事欠かないし、相談できるのはありがたいけれど‥‥
私は朝ドラに「平清盛(大河ドラマ)」、高橋大輔やデニス・テンなどなどの話がしたいんじゃー!(← 当時の興味関心w)

私には30年生きてきた人格があり、子どもがどんなに可愛くても、子どもだけで自分を埋め尽くすことはできない。
「私」の話をしたい。

同時に、時々、ママ友がそれぞれの「私」の話をしてくれると、とても興味深く感じる自分に気づきました。

以前は幼稚園の先生をしていたママ友。
海外旅行が大好きで、エジプトの思い出を話してくれたママ友。
いろんな人がいる‥‥!
私にはまったく縁のないフィールドで仕事をしていた人や、夫さんとのなれそめなど(笑)、みんなそれぞれでおもしろい!

*

当時、参加していた地域の育児サークルでは、毎回5~10分程度、みんなで車座になって語り合う時間をもうけていました。

それまでは、子どもの紹介や近況が中心でしたが、ママたちの話が聞きたくて、
「子ども時代を過ごした地域は?」「出産前の趣味は?」
など、ママについてのテーマを設定して、一言ずつ話してもらうようにしました。
(私、役員をしていたんですね。くじ引きであたって‥‥いや、外れて?w)

すると、これがなかなか盛り上がるんですね。

同じく小さい子のママとして出会い、集まってるけど、一人ひとりは、20年とか30年、それぞれの経験をして、それぞれの人生を送ってきた女性たちなんだなと思いました。

その実感が、
「ポートレートを撮るように、その人自身が表現されたインタビュー記事を作りたい」
という気持ちにつながったんだと思います。

インタビュアーの経験も、インタビュー記事を作ったこともなかったけれどなぜか「こんなものを作りたい」というイメージは最初からあって、「きっとできる!」と確信めいたものをもっていました。
インタビューどころか、前職は経理なのに(笑)。

ひとつは、それまで10年以上にわたってブログをずっと続けていたこと。
クオリティはともかく、書く熱量と体力は持っていたわけです。

もうひとつは‥‥
実は、中学生のころから何十回も読んで、今でも大切にしているマンガの中に、アイデアがあったんです♡

おれは、まわりの人たちのことを文に書き始めている
文によるポートレートだ
その人をそのまま捉える努力をする
そして 少しの「おれ自身」を付け加えて
誰かに伝えたい
これは「会話(コミュニケーション)」だ
いつか返ってくる人の声を思いながら
おれは書いている 

『CIPHER』成田美名子 11巻より

長い物語の終盤、主人公の双子の兄のモノローグ。
ストーリーの本筋にはあまり関係ないんだけど(笑)、とても大好きなシーンで。
この、ほんの2ページが、私の「インタビュー記事をつくる」ルーツのひとつなのです^^

☆追記☆

マンガの該当ページを久しぶりに読み返して気づいた。

2019年初め、趣味の企画だった「ママじゃない、ポートレート」を発展させて、ライティング業に「カンバセーション・ピース」という屋号をつけるんですが、このマンガの2ページの中に、
「会話(カンバセーション)=コミュニケーション」
という私にとってのキーワードが入っている!

「ラブレターでも書いてるみたいな気分なんだ」というのも、実際にインタビュー記事を作っているときの私の気持ちじゃないか~!!

いいなと思ったら応援しよう!