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「柔よく剛を制す」を体現するような柳楽優弥
柳楽優弥って、いま「柔よく剛を制す」を体現する一人だと思う。
トークで見る彼はいつも自然体。穏やかで、何ひとつ「作っている」感じがない。自分を大きく見せようとも小さく見せようともしない、そのままの姿だ。
(そういう姿を「天然キャラ」としてイジることに終始する民放の番組、そゆとこから変わってこ)
ひとたび役に入れば、好青年から海賊の頭、狂気を帯びた芸術家や科学者まで自由自在。
以前、堤真一が「こんな役者がいるんだ、と驚いた」と語り、今回は映画『HOKUSAI』で共演した阿部寛がVTRでコメントを寄せて「現場にいる「居方」を見るだけで勉強になる」とべた褒めしていた。
彼が武道(古武道的な護身術)や茶道を長く続けているのは有名で、2年ほど前Eテレ「スイッチインタビュー」に出たときに「型」の大切さを語っていた。
武道や茶道のような「型」の所作は芯になる。それは人を縛るものではなく、芯があるから自由に動けるんだというような話だった。
14歳でカンヌ映画祭主演男優賞をとって国際的な場に出る機会を得たが、世界の一流の映画人たちが誇りと情熱をもって堂々と振舞い語り合っている中で、自分にはまだ語れることが何もなく、自信をもって立つこともできないと感じたことが、日本の俳優としての「芯」への希求につながったという。
そりゃ14歳でデビュー作なんだから至極当たり前の話だけれど、あまりに大きな賞のプレッシャーに苦しんだ十代を経て、原点に立ち戻ったあとさまざまな努力を続けている姿がかっこいい。
「学ぶのに遅すぎるなんてことはない」がモットーで、英語やピアノもやっているらしいし、最近はコロナ禍で経済的に苦しい家庭や学校に行き渋るようになった子など、子どもや学生さんの声を聞く活動にも注力しているらしい。
(こういう活動は自分に子どもがいることも大きい、と言っていた)
そして、本業では日本とモンゴルとフランスの合作映画でモンゴルの草原と荒野を舞台に主演を演じ、日本と台湾の合作映画では北斎役、そして日本とアメリカの合作「太陽の子」では原爆の開発に魅せられる青年研究者を演じる。
足元から世界まで、歴史の彼方や暗部まで、フィールドが広い!
「世界三大映画祭制覇が目標」ってこれは初めて聞いた!!!
恥ずかしいんですけど、とニコニコしていた。
まずもって、そんな目標を立てられる役者が日本に何人いるか?
すごいこと。
ちなみに
柳楽くんの顔って大まかに分類すると
テヒョン(V)と同じ系統だよね~(異論は認める)
そうそう、もうすぐ、浅草時代のビートたけしを演じる「浅草キッド」が全世界に配信されるらしい。
「初めてネトフリ制作に出ましたけど、すばらしかったです」とホクホクした顔で話してた。
どうすばらしかったのか詳細には触れてなかったけど、まずもって予算が莫大=できることも待遇もギャラも、日本国内の資本で制作する作品とはかけ離れている、ということはよく言われている。
そうやって国内のエンタメ産業が空洞になるのはあまりに悲しい。でもここへきて、「大豆田とわ子と三人の元夫」は早々にネトフリで配信されるらしく、海外でどのように受け止められるのかとても気になってる!
あと、博多座でタップダンスの公演(?)が始まり
あさイチを欠席していた華丸さんだが
実は「まれ」が大好きで、「まれ」を語り出せば軽く一時間は過ぎる、と大吉さんが言っていた。
華丸さん!
いつかyoutubeかインスタライブとかで「まれ」を語ってくれ~!
私も「まれ大好き芸人」としてひな壇に座ります!!!
↑ 昨年の夏に放送されたドラマ版「太陽の子」の感想です