Ep.12「GPTは〇〇にとって、救世主か脅威か」その3
コントラスト、第十二回。「Chat GPT、〇〇にとって救世主か脅威か」というテーマです。
PART3は、Chat GPTの応用編です。ホストの二人がどのような使い方をしていて、どういうところが便利なのかについて話します。無料アカウントでも十分に使えるGPTですが、有料アカウント(月20ドル)で使い方が更に広がります。GPT 3が小学生レベルの文章なら、GPT 4は大学生レベル。驚異的なスピードで進化しているAIですが、ますます人間にしかできないことがなくなっていく一方。社会において、将来の人間の役割とは?そもそも、この質問自体が人間くさい?議論が深まります。
振り返り
ChatGPTのいろんな使い方の話ができて面白かった。岸さんがそこまで使っていると思わなかったし、僕とはまたちょっと違う使い方をしていると聞いていい発見があった。特に、検索代わりに使っているというのはなるほどだった。僕はまだGoogleなり、Youtubeなりでの検索が多い。ChatGPTを情報源としてまだ信頼していないからかもしれない。あるいは、ChatGPTには「正解」を求めていないからでしょう。でも、正解というのは当然Googleが独占的に保有しているわけではないから、信頼だけでは説明しきれない。これは完全に習慣の問題ね。
あとは、なぜかわからないけど、旅行先のツアの案とかはChatGPTに聞いたことがないし、聞こうとも思わない自分を少し不思議に思ってきた。信頼の問題ではないし、自分で調べたいというわけでもない。大変で、面倒臭いし。なんだろう。プライド?自分との対話が必要だな。
思考のパートナー
会話の中で触れたけど、僕はChatGPTを思考パートナーとして使うことが多い。少し補足したい。
英語では、アイデアの「springboard」踏み板という表現を使うんだけど、相手との会話によって、自分のアイデアを展開していくという意味。アイデアの弱いところを指摘してもらったり、自分には見えない別の視点を加えてもらったりして、アイデアのアップグレードをしていくプロセス。
GPTは素晴らしいspringboardになってくれると思う。恥じることなく、素朴な疑問、未熟なアイデアなどについてGPTと対話ができる。しかも24時間いつでも頼れる。本当に使わない手はないと思う。
また、学習のパートナーにもなってくれる。どういう意味か。
学習にはフィードバックループが必要で、ループが短ければ短いほど学習が速い。
人間の思考能力(処理能力)には限界があって、頭の中には同時に4つぐらいの命題しか保てないそうだ。それ以上複雑なアイデアであれば、文章に落とし込んで、思考の整理をしながら展開していく。エッセーというものはまさにこの形式。でも、このプロセスは非常にカロリーを消費するし、整理が難しく途中で迷子になったりする。そこで、GPTに手助けをしてもらう。
例えば、Aという命題とBという命題の間に何らかの関連性がないかを探求するときに、その問いをGPTに投げる。すると、二つの命題の関連性(または非関連性)についてちゃんと整理された文章を返してくれる。もちろん、鵜呑みしてはいけない。正しいとは限らない。でもその文章を読んで、何らかの発見がきっとあるはず。仮に、全く説得力のない文章が帰ってきたとしても、少なくても「帰ってきた文章のアプローチでは説得力はないね」という発見になる。わざわざ自分でその文章を書く手間が省けたから、時間とエネルギーの節約になる。そのエネルギーを次の問いに集中できるから、学習の生産性が上がる。
GPTとの対話の例: https://note.com/ghansali/n/n81953c06ce6a (この書籍を読んで思いついた議題、世界は贈与でできている)
今回はChatGPTの応用編ということで、3.5と4の違いなどから始まり、 私やハンサリさんがどのようにChatGPTを使っているかについて話ました。
それぞれ使い方が違ってなかなか興味深かったです!
バージョン4になると精度が上がるだけでなく画像によるインプットも可能になっていくらしいので、使い方も飛躍的に広がりそうです。 私はGoogleレンズをめっちゃ使うのですが、そのノリで使えるようになる日が今から待ち遠しいです!
一方で「AIの役割が拡大し人間がやることが無くなるのでは」という、巷でも話題になってる点にも触れました。
人間が観測者や消費者であることは、人類が人類でいる間は不変なので 「価値(価値観)の定義やアップデート」が人間に求められていくのかな、と個人的には考えています。
ハンサリさんが言っていた美の定義もこのひとつですね。
あとは幸福論なども大事な要素になりそうです。 自分はどうなれば幸せなのか、どうすれば他の人を幸せにできるのか、社会はどうなれば多くの人が幸せになるのか。
こういった定義をすることは本人(人間)たちが行う必要がある気がします。
何事も”よりよい未来”のためにあるはずなので、”よりよい未来”とは何かを考え続けていきたいですね!
次回は、そんな感じでちょっと哲学的な話題になる予定です! 興味があるかたは是非聞いていただければ幸いです!
そういえば、 本編中では取り上げなかったのですが、
どこかで聞いたうろ覚えの言葉や何かを調べるのにChatGPTはすごい便利です!
検索しようにも言葉がわからない!っていうときに、
「江戸時代の言葉でXXXな時に使われていたXXを表す言葉を列挙してください」とか 「XXXという意味をもつ熟語を列挙してください」とか「XXXに流行ったXXXを~」みたいな感じで調べることができるので非常に便利です!
他にもこんな活用方法があるよ!っていうかたは是非コメントなどいただければ幸いです。
まだまだできないことも多いAIですが、指示の出し方や活用法次第では非常によき隣人になってくれると思うので うまく付き合っていきたいですね!(月並みな感想ですが!笑