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アラン・ドロンがふられた映画
冒険者たち映像も音楽も素晴らしい
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ジョアンナ・シムカスとリノ・バンチュラ共演
お盆過ぎて夏の終わりが意識されるころアラン・ドロンが亡くなったというニュースが流れてきた。若い時からいい男でかっこよかった。美形の男優だったが、暗い陰りが魅力だった。フランス映画好きにとっては女優と映画音楽がスクリーンを見る最初の動機で男優をお目当てに見たことはない。それでもたまたま見た主演映画のドロンには引き付けられた。
映画館だけでなくビデオやテレビを含めて印象的な作品は「さらば友よ」「サムライ」「地下室のメロディー」「シシリアン」など。どれも大物とは言えないギャングだ。バイクシーンが印象的な「あの胸にもう一度」はミックジャガーの恋人だというマリアンヌ・フェイスフル見たさに映画館に行った。
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家の中にメルカリに出品できるようなアラン・ドロン関連作品はあるのだろうか。ドロン映画の主題歌でもっとも知られているのが「太陽がいっぱい」だろう。ニーノ・ロータの哀愁を帯びたメロディーは素晴らしいが残念ながら家にはなかった。ほかの主題歌はすぐに思いつかない。ドロン映画と音楽はヒット曲はなかったかもしれない。
映画は1本だけDVD作品を持っている。1967年の「冒険者たち」。ドロン全盛期の作品だと思うが、もちろんドロンが目当てでなく主演女優のジョアンナ・シムカスを目的に映画館に行きDVDも買った。
ジョアンナ・シムカスは個人的には一番好きな女優かもしれない。この作品の後アメリカ映画の失われた男に出演し、主演のシドニーポワチエと結婚して引退してしまったので残念ながら作品が少ない。
「冒険者たち」ではジョアンナ・シムカスは若い前衛芸術家レティシアを演じる。レティシアとドロン、年上の友人リノ・バンチュラが知り合い最後はコンゴへ3人で宝探しにいくというストーリーだ。この映画の核心は、シムカス演じるレティシアがドロンでなく、さえない中年のバンチュラを好きになることにある。女に絶対に持てるはずのかっこよくて陰もあるドロンが告白の相手でなかったことにシムカスファンはときめいた。
ドロン歌う「愛しのレティシア」
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この映画のテーマソングは「愛しのレティシア」。最初に映画を見たときは意識していなかったが、アラン・ドロンが歌っている。映画全体を流れる音楽も哀しくて素晴らしい。サウンドトラックだけでも価値ある。
「冒険者たち」のDVDはメルカリで1000円から2000円程度で出品されている。こんな素晴らしい作品は現時点ではまだしばらく手元に置いておきたい。
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