久々でも楽しいから大丈夫
これまで撃ったエナジーボールの数を
あなたは覚えていますか?
あの日あのマスターズカップ予選ブロック1試合目のエナジボールの色
…あなたは覚えているだろうか?
暑い夏、外ではアブラゼミがけたたましく鳴いていたあの日
クーラーの効いた屋内で垂直に立てた腕のデバイスから耳に届いた
あの"しゅわんしゅわん"なチャージの調べの何回目で腕を振ったか
HADOを始めたばかりの頃、先輩たちが自分を守るために張ってくれていた、あのシールドの心地よい香り
あなたは覚えているだろうか?
僕は覚えていない。
どれ一つとして覚えていない。
CONNECTなき今、球の数なんてわかるわけがない。
色なら2択で当たる。
でもあの日っていつだ。
チャージの調べってなんなんだ。
シールドの香りにいたっては存在しない。
無駄な香りに未来のテクノロジーを使うな。
なんなんだこの書き出し。
僕は覚えていない。
どうしてこんな書き出しになってしまったのか。
書き出しに迷っていたところまでは覚えている。
そうだ!僕は書き出しに迷っていたんだった!
っとととと、危ない危ない
ふぅーーー
いつまで続けるつもりなんだこのおじさんは!
というところで、どーも岸本です。
毎週細々とポッドキャストを更新している元HADO選手です。
いやいや、もう少しで記憶喪失の男が登場する小説になるところでした。
#HADO Advent Calendar 2023 の一つとして記事を書くんでした。
なぜこんな書き出しになったかというと、書き出しに迷っていたのは本当で、そこからいい年してふざけ始めたのが原因なんですけど、先日、HADOの公式大会であるOPEN CUPに久々に出場した際に感じた大きなものの一つに、"覚えてない"という感覚があって、せっかくだからその感覚に関係した内容にしようということで、どうにか"覚えてない"に結び付けようと無理やりな書き出しを作ってしまったというわけなんです。
何を覚えていなかったかと言いますと、テストプレーの作法を覚えていなかった。
チーム三人じゃなくて一人?
そうだったー!
ってなった。
あれだけ毎週のように大会に出ていて、できれば今日は自分がやりたいなぁとか思っていたテストプレーですら、二年経つと覚えていないんですね。
人間はびっくりするほど忘れてしまうんです。
あれだけたくさん練習して、帰りに動画を見返しながら乗り過ごしたのが九段下だったか神保町だったかも忘れてます。
(乗り過ごすくらい適当に電車乗ってたからかもしれんけど)
忘れてしまうというというのは寂しい感じがしますが、いざ忘れてみるとそうでもなく、むしろ忘れてしまっていたこと自体や思い出すのが楽しかったりするんですね。そして、これを書いている今でもきっと忘れていることが山ほどあって、それでも全然気にせずカフェオレを飲みながら、日付が変わったことに気付いて必死にキーボードを打ったりできてるんだと思います。
そう。
選手辞めても楽しいし、たまに久々のHADOするのも楽しいんです。
だから選手辞めたって全然いいんです。
ワールドカップ前後はチームの解散が相次ぎました。
理由はチームや選手それぞれ違うと思うし、複数あるのかもしれないし、個別に聞いたわけでもないですが、理由になりそうなのは
時間
お金
目指しているチームの理想と現実
思い描いているHADOの発展と現実
とかなんじゃないかと思っています。
僕の場合は時間とお金です。
チームの成績や大会以外の活動ももっと良くしたかったですが、そもそもそこに充てる時間の確保が困難でした。
現状だとHADOで稼げるわけではないので、当然、仕事して家のことをしてHADOしてとなるんですが、これは結構大変だと思います。僕は今Youtubeをやっていますが、選手の頃からやっていて、「仕事+家のこと+○○」の○○に組み込みやすいのはどっちかというと、少なくとも選手辞めた時点の考えでは完全にYoutube(および家で自分の時間都合で何かすること)だったので、選手辞めてYoutubeは継続、HADOに関わることの一つとしてポッドキャストも継続しているという感じです。
これがYoutubeで稼げる、1日3時間勤務で同じ給料もらえるとかだとまた話が変わってきます。
HADOで稼げる場合も、また別のバランスになるはずです。だからHIBANAがクラファンでスポンサーを付けたり、選手がアイドルウォーズ関連のことに携わったり、ろぜ君みたいに運営側になるのは本当に大事なことだと思っています。
今選手を辞めたい人がいるかどうかはわからないし、ワールドカップ開催されて、アドベントカレンダーも企画されて盛り上がろうぜって時に、そんな話するなよ~と感じる人もいるかもしれないので、念のために断っておくと、僕は選手としてHADOするのは素晴らしいことだと思いますし、HADOがもっとスポーツとして発展していってほしいと思っています。そうじゃなきゃポッドキャストは続けてないです。
選手としてゴリゴリにHADOに取り組むの時間も楽しいし、苦しいところを乗り切って結果を出した時の爽快感、充実感、HADOシーンが盛り上がっていく過程を選手として中心で体験する(ことになるかもしれない)のは、格別なことだと思います。
でも、やっぱりいろんなことのバランスで生活するので、なんかしっくりこないとか、疲れすぎて嫌になるなーと思う人がいるなら、もしくは今後そう思うことがもしあれば、選手じゃなくてもいいと思います。
何かを忘れちゃう感覚はあると思うけど、HADO以外のことする時間も当然楽しいし、久々にHADOしても楽しいです。
たまにHADOする人の数が増えるのは、HADOがスポーツとして盛り上がることにつながるとも思いますし。
久々のフットサルとか、久々のテニスとかするでしょ?
そんでその中にはサッカーとかテニスの動画見る人もいるでしょ?
この話は、るひあ隊長のnoteにも通じることだと思うので、もし読んでない人は併せて読んでみてください!
ちなみに、このるひあ隊長のnoteのタイトルに対して、HIBANAの画像に移っているメンバーを見ると凄いエモいんだわ。
最後に、今回は"覚えてない"がきっかけなので、忘れる前提の内容で書きましたが、残るものもあります。例えば、たまにHADOしに行っても誰か知ってる人が相手してくれるとか、HADOの繋がりで遊びに誘ってもらえるとか。
皆さん、いつも優しく迎えてくれてありがとうございます!
ちなみに、トップの画像は久々にHADO公式大会に出た後に食べたラーメンですが、今のところ味の記憶はそれなりに残っています。
ではでは、明日のアドベントカレンダーは実況の今西琴音がお届けする予定ですので、どんな記事なのかお楽しみに!