Vol.56 2024年1月26日
よっしゃー!審査終わりました!
という事でまた半年生き長らえる事が出来ます。
パイロットは審査や訓練で、何だかんだライセンスは1年期限ですが、実態は半年に1回は失職の可能性があります。
はっきり言って審査も訓練も全然慣れないですし、このプレッシャーから解放されたら、いかに最高か、と辞めていったFIRE先輩方を見ていると少し羨ましく思う事もあるのは事実です。
まあ、こんなに厳しく律するのも、人命財産をお預かりしている仕事ですから、
実質身分制度となっている医師免許なんかは医者によってレベルが全然違うので、技量のむらはかなりあると思います。
その点パイロットは65歳も30歳も、そこまで技量の差は無いように思います。
みんなが80点は取れる、みたいな。
アメリカでは医師によって執刀料が変わるという話を聞いたのですが本当なのでしょうか。
もし本当なら良い事です。
上手くなろう、というインセンティブがある報酬設計はどんな分野の仕組みでも重要かと思います。
価格競争より、技術競争が行われることで、値段はさておき、良い医療が発展していくと思います。
安さを競っても国益にもならないと思います。
その点、エアラインでもドイツルフトハンザ航空だと「マイスターパイロット」と呼ばれる人が存在するそうです。
管理職でも教官職でもなく、皆から尊敬される職人としてのパイロット。
もちろん給料も他の人より良いそうです。
そういった「上手くなりたい」と思える仕組みがあることは全体の底上げにもなりますし、日本のパイロットでも導入すれば、僕ももっと頑張るかもしれません。
「下手すると切られる」というマイナスの報酬設計ではなく、「上手くなればマイスターになれる」という制度は魅力的で巧妙だと思いますね。
技量を100点まで高めても、何も無ければ、やり甲斐はあっても評価はされてるかどうか分かりませんから、何か形のあるものがあると良いなと思いました。
そんな今週です。
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