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情報設計のスペシャリスト 社員インタビュー岡田さん


 今回は、CrowdWorks.jp のリードデザインをされているデザイナーの岡田さんの社員インタビューです。カナダ、ドイツでデザイナーとして活躍され、その後スタートアップのサービスデザインを担当し、クラウドワークスにジョインされました。今日は、岡田さんの過去のキャリアなどなどお聞きしたいと思います。


ー 幼少期のお話から聞いていいですか?


 幼稚園の時は工作が好きで、おりがみや段ボールでピタゴラスイッチを作っていました。小学校の時は、発展にして日曜大工のような、木を切って工作してました。弓矢とか、投石法とかつくったりとか、昔から作るのが好きでした。

 中学に入って本を読むようになって、エジソンの伝記とか、マルコニー無線機の設計図などをみて、同じのを自分でまねして作ったりしていました。今はできなくなりましたが、当時はゴミ捨て場に捨ててあった機械を分解したりしていました。


ー ものづくりに興味があった少年時代だったんですね。


 ものづくりに興味をもって、理系の大学に進むんだろうなーと疑いなく進みました。専門は工学部でした。工学部に行って、科学のしくみに興味をもちました。分子電子を調べる研究をする「物理化学」という分野があるのですが、それをずっと研究していました。大学院にも行き、将来的には科学者になりたいと思ってました。ただ、ポスドクになると将来が安定していないと言う思いもあり、大学院を卒業して企業に勤めました。


ー 岡田さんの最初のキャリアですね。


 はい、化成メーカーのエンジニアとして就職しました。研究開発のエンジニアとして、カーナビの音声認識システムを作っていました。人と同じマネキンのような機械から音声を再生させ認識率を測定したり、ライブラリーを使って業務用端末のサンプルプログラムを作ったりしていました。今考えると音声認識ってAIと同じ仕組みなんですよね、でも当時はこれが数年後に流行る技術とは知らず音声認識の精度向上の方法ばかり考えてましたね。最初は、楽しかったんですが、やがて毎日毎日同じことを繰り返すようなことをしていました。


ー 音声認識技術?


 例えば、音声認識をするWEBサイトやGoogle Homeってあると思うのですが、あれって「Googleの音声認識」の技術を使っています。自分たちでそれを作るって研究をしていました。ただ、Googleと違うところは、僕らはあらかじめ登録した単語しか認識できないと言うことです。。。

 とにもかくにも、入社した後に研修をうけて配属されるのですが、この仕事についたきっかけは「研究できて、田舎に住みたい」といったら、神奈川県の中央にある都市で、畑のど真ん中にビルが立っている研究所の配属にしてくれました。


ー 最初の仕事のモチベーションとかってどうだったんですか?


 毎日知識がついて、成長性を感じてとても充実した毎日でした。モチベーションも高かったです。ある時、作ったライブラリをGoogleのアンドロイド端末とか、落としても壊れない業務用端末に移植する作業があったのですが、業務用端末は「ビジュアルベーシック」という言語で書かれていて、僕はアンドロイド端末をやりたかった。2010年ぐらいだったので、当時伸びていたOSを学びたかったし、やりたかったんですが上司と先輩がやらしてくれませんでした。ので、ビジュアルベーシックを使った業務用端末をやっていました。しかし、だんだんと毎日がルーチンワークのような感じがして、嫌になってきました。

 その他、音声認識ができるアプリのサンプル(デモ製品)を作っていて、ある時上司が僕の作ったUIに対してあーだこーだ言ってきたんです。ただ、上司が作ったサンプルも決して使いやすく、綺麗なビジュアルでないと感じたんです。つまり上司が作ったのダサかったんです!ただ当時は自分自身、そういう知識がないし、言い返せなかったんで言い返すためにデザインの勉強をしようと思ったのが、デザイナーになったきっかけです。


ー そこから学び始めた感じなのですね。


 最初は「デザインの教室」という本を買ってデザインについて勉強を始めました。読み進めると「なんで右に揃えると見た目がすっきりして見えるのか」とか新しい発見をしたんです。理由がデザイン原理から理解できて驚きました。デザインの勉強はとても楽しいのに、エンジニアリングの勉強には次第に興味を失っていました。


ー 大きな転機はあったのですか?


 当時の会社の同期の女の子が、デザインに興味をもっていて、話が凄い合いました。それでデザイン学校の体験入学の話になって、冷やかし半分で色んな学校の体験入学を回ってみたんです。デジハリ、バンタン、桑沢、マックデザインアカデミーなどを周りました。そんな中、自分が勤めていた会社の元社長との面談する機会があって「会社やめてデザイナーになりたい」と相談したら、一回土日のコースに通ってみたらというフィードバックをもらって。それで土日に、東京デザインプレックスに通い始めたんです。

 デザイン学校で色々な人と知り合う機会ができ、会社エンジニアの人との会話とデザインスクールの人との会話って全然ちがって、考え方も、今まで自分には無かったものを得ることができ、素晴らしい人達と知り合うことができました。そして学校に1年通って、卒業しました。


ー 働きながら学ぶ姿勢がすばらしい。


 もっとデザインを学びたいと思って。海外留学がいいなと考えました。海外のデザインの学校を調べたんですが、高くて。それでどうしようと思ったところで、稼ぎながら学べるワーホリがいいんじゃないかってなって。説明会に出席していろいろ調べました。年齢的にも制限があったので、やるならワーホリだなって思いました。


ー どこの国がいいとかあったんですか?


 担当者にどこの国がいいかって聞かれて、その時目の前に国旗があったんです。それでいろんな国の国旗を見ていて、カナダの国旗が綺麗だと感じて、いいデザインだなと思って...カナダが良いと思いました(笑)。それでまずカナダ行って。3ヶ月、語学学校で英語を学んでそこで知り合った友達に仕事の見つけ方を聞きました。

 当時は未経験でデザイナーになる難易度とかあまりイメージがなかったんですが、とりあえずイラレとか、フォトショとか使えればいけるんじゃねって思ったんです。そのときは、デザイン触れられてキャリアになればなんでもよかったと思っていました。それで、履歴書とポートフォリオを用意して、グーグルマップで「グラフィックデザイン」で調べて会社を探し、直接会社まで行って履歴書を配って「雇ってください」って足で営業しました。


ー 行動力のかたまりですね(笑)


 足で回ったところは、あまり良い結果は出なかったですね・・・。ただ、メールで送ったところから2社ほど返信がきて、いろいろやりとりをしてインターンで雇ってやると言われたんです。それで「よし!働ける!」って思ったんですが、働き始めてイラレが英語版でどうやって操作すれば良いかわからないことに気づいた。もともと日本語版のイラレをつかっていたから、結局初日は、何もできませんでした。

 パンフレット作ってって言われて、英語版のイラレの使い方がわからなくて、やべーと思った。会社からも何で何もできないんだよ?って違う仕事を渡されるんだけど、英語で言われて何言ってるかわからなくて。何も成果をだせないで終わっちゃったんです。家に帰ったらメールが届いてて、明日からもう来なくていいよって。


ー いきなりキツイですね...


 それで、ショックで寝込んでいたんですが、2社返信があったところでもう1社からメールがきていたのを思い出したんです。1社目を受かった後だったから、断っていたんだけど、その会社に受かったのは勘違いだって説明して、面接して欲しいって連絡したんです(笑)それで、面接してもらって雇ってもらえました。働くまで一週間時間があったので、英語版のイラレとフォトショのメニューが違ったから、どこに何があるかをちゃんと確認して、しっかり準備しました。

 次のところで働いてみると、多国籍のメンバーが多くて日本人と中国人、台湾人がいて、みんな優しくて、気軽に相談することができました。そこのデザイン事務所ではスーパーの広告とか、色々やったんですが、3ヶ月ぐらやってルーティンワークになってきて飽きてきたんですね。スーパーの広告やバナーだけでなく、もっと自分のスキルを伸ばしたいと思いました。

 それで、以前履歴書を送っていた会社から「今はカナダにいないけど、カナダに帰ったら連絡するよ」って人がいて、そこにもう一度連絡して見たんです。そしたらカナダに帰っているってのを聞いて会ってもらったんです!

 近くのコーヒーショップでコーヒーを飲みながら色々と目指しているデザイナーの姿など相談させてもらいました。そして、そこで働きたい!ってなって。一旦インターンで入れてもらいました。そこでは、グラフィックデザインとかカフェのロゴ、カフェのブランディング、などをやらせて頂き、ものすごい良い経験になりました。その時に英語力も向上したんですね。


ー 充実していたんですね。


 はい、でも色々仕事をして、ふと別の国に行きたいと思ったんです。ボスがベルリンの話をしていて、アーティストがいるから刺激的とか、バウハウスとか。そこで行けるなら、今だ!って思って。カナダから日本に3ヶ月ぐらい一時帰国して、ドイツに出発しました。ドイツ来て3ヶ月ぐらいは、クラウドワークスとかランサーズでなんとか食いつないでました。

 またカナダでやったように、グーグルマップでローラー作戦をしました。ドイツ語必須のところもあれば、英語で仕事ができそうなところとか。ただ、ドイツはカナダ以上に競争率が激しく、UXの仕事がおもでしたね。カナダでの経験したUXの仕事が活きた瞬間でした。当時、ドイツ語は話せなかったので英語でUXの仕事をやっておりました。3ヶ月後にだんだんドイツの仕事いただいて、仕事できるようになってきたけど、経済的には厳しかったです。しかも、2年間滞在してもヨーロッパのデザインの感覚が掴めなかった。デザインスキルは上がったんだけど、やはりドイツで生まれ育った人と日本人の自分とでは、デザインの深みが違ってたんですね。それで、日本人だから日本的なデザインを深めるのがいいのではと思ったんです。それで日本に帰国してきました。

 そこからスタートアップと事業会社のデザインを経験して、働くに関して世の中を変えていこうとするクラウドワークスに出会いました。


ー クラウドワークスでも海外から働いていた時もありましたね。


 家族の関係で、一度トルコとポーランドで業務委託として働いておりましたが、ただ法律的な問題があり、社員として働くのが難しかったんです。その時は、朝5時ぐらいにおきて、日本では12時ぐらいになり、現地の時間で14時まで仕事して、その後は家族の時間にするとかしていました。その時、働く自由を作ってくれたクラウドワークスは本当に素晴らしいと思いました。今後理由なくても、海外で働けるような環境になってゆくことを期待しております。


ー 最後に今後やっていきたいことを聞かせてください。


 今は、サービスのリニューアルをおこなっております。その延長線上でクラウドワークスのデザイナー全員が、デザイン作成から体験までを一貫して行えるような体制になると良いと思っています。海外から日本に帰国して、体験設計について仕事をする機会がありましたが、使いやすさとか、コンバージョンをあげることにフォーカスしがちと感じていたので、クラウドワークスでは「使う楽しさ」と言うのをデザインしてゆきたいと思っています

 仕事をすることが、お金のためだけじゃなくてその人の人生をより豊かにする体験ができ、クラウドワークスという名前を聞くだけで想起する。それをクラウドワークスのみんなで理解していきたい。世の中にどのようなデザインしてゆくかを考えるのがデザイナーとしての役割だと考えています。世の中の人が気軽に副業ができる、副業によろこびを感じられる。ようなサービスをつくっていきたいです。


ー 岡田さん、ありがとうございます!


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 最後に、現在、クラウドワークスでは一緒に働くデザイナーを募集しています!気になる方はぜひエントリーをお願いします!

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