仮想敵国

ロシアが、「ウクライナは悪だ」と盛んにプロパガンダしている、ように私はニュースを読んだ。
これって、相当に尾を引くような気がする。

あえて名指しはしないけれども、南北が分断される内戦の後、軍事政権が成立した国がある。
その国の軍事政権は、国民の非難を外に向けるためなのだろうと推測するが、「日本は悪だ」という教育を徹底していたらしい。当時、海外の事情など伝わってくる手段(媒体)がほとんどなかったから、かなり時間が経ってから「どうやら、日本は悪だと、あることないこと、特にないことの方が多いような『歴史』を徹底して教育しているらしい」というのが伝わってきた。

その国では、現在は「民主主義」国家になっている、と理解しているが、現在国家運営に携わる年齢の方々の大半が、そうした「反日教育」を子供の頃受けた人たちだと思う。結果として、その人たちの一定数(過半数なのかどうなのかはわからない)が、「日本の悪事」という捏造された歴史を「真実」だと認識して、その前提で政治を行っているように思えてならない。

「あることないこと」と書いたのは、「あること」も無論存在していて、事実は事実として、日本側の解釈と、その国側の立場での解釈が分かれるものも当然あると思うが、とにかく「歴史的な事実」がその中に含まれているために、話がややこしくなる。「全否定」できない。

「正しい」と主張する方々は、その「一部の歴史的事実」を根拠として、だから「全てが正しい」と演繹してくる。根拠としている部分が事実なだけで、それ以外は事実ではない、というかなり面倒な反論が必要になってくる。日本政府は、その「面倒臭い反論」をせずに、「事なかれ主義」で対応してきたと思う。その「歴史」は、日本にとってはもう80年も前のことで、当時生きていた当事者、生きていたとしても、赤ん坊とか子供ではなく、大人として社会生活の中でどんな流れで何があったかを正確に語れる人など、今やほとんどいないと思う。
あえてこの表現を使わせてもらうならば、日本にとっては「捏造された歴史」なのに、その国では「正しい歴史」として残ってしまい、一つ一つ事実を検証して「捏造部分を取り除いてほしい」ということが、極めて困難な状況になっている。一体これが、今後何年、何世紀続くのだろうかと考えると、放置した政府の責任は大きいように感じるが、これは日本の話だ。

このままだと、おそらくロシアでも似たようなことが起きる、ような気がする。ロシア人の子供たちの中に、事実に基づかない「反ウクライナ感情」を植え付ける。
ウクライナの場合にも、「全否定」はできない。確かに「親ロシア派の住人がウクライナ人に殺された事例」が公的機関からも報告されていると思うが、人数比で言ったら圧倒的にウクライナ人の死傷者数の方が多いように、私は理解している。それなのに、真逆の内容がロシアでは「教育」されようとしている。
未だに、Qアノン信奉者というか、「闇の政府」だとかが存在すると信じているアメリカ人がいるように、この虚偽内容の教育など、相当に悪影響を残すだろうな、と思えてならない。これまでは「ロシアとウクライナは、同じルーツを持つ親戚関係」だったのが、プーチンのおかげで、ロシア側では「国民の数十%は、ウクライナ人が残虐だと認識」したまま、今後の歴史が展開される、ということになるだろうか。ウクライナ側では、事実に基づいても多大な犠牲が出ているから、「ロシアが」という歴史が残るのはもう、避け難いだろうと思うけれど、願わくば、せめてウクライナ側は、「ロシアが」ではなく「プーチンが」と、理解して欲しい気がする。
いずれにせよ、自分の政権を維持するために平気で嘘をつく政治家、嘘をつくなら職を辞せ、とまでは言わないが、せめて嘘はやめて欲しい。相当に多くの人々の心に「修正不能」な「偽りに基づいた記憶」を残してしまう。

「仮想敵国」政策は、ある意味「定石」なのかもしれないが、世界を悪い方にしか導かない、気がする。

話はちょっと逸れるけれど、ネットの誹謗中傷で、「あおり運転」でご夫婦が亡くなられた事件の犯人の勤め先だと、虚偽の情報を拡散させられた会社の社長さん、民事訴訟では5人合わせて176万円、損害賠償命令が出たみたいですね。こういう、平気で嘘を拡散させる人たち、一人100万とか500万とか、損害賠償命令を出したって、いいんじゃないの?なんて思ったりしているが・・・

とにかく、嘘を拡散させるのは、政治家であれ、個人であれ、やめて欲しい。

“東名あおりデマ”投稿者5人に損害賠償命令
https://news.yahoo.co.jp/articles/713dc9375c4b7ec64feb13798e67496f1d104ddc
(Googleでググったら、Yahooニュースが出てくるのは、いつものパターン。Yahooのサイトをリンクしてますが、Googleでググりました。これって、正しい「ググる」という言葉の使い方ですよね?)

などと、とにかくプーチン批判、ウクライナ擁護のページを、「一日一ページ」書き続けようと、決めたのだけれども、残念ながらとてもそんな余裕が取れそうにない。 orz

納入したサーバが「思い通り」に動いてくれない。設定の試行錯誤がまだ続く上に、プログラムしたアプリケーションの機能についても、現場レベルからの細かい要望というか、細かい実装仕様が確定してきて(今更か、とお思いでしょうが、現物を見てもらってからでないと、仕様の詳細が煮詰まらないケースが圧倒的に多い。)最終段階。結構経験してきた困ったケースだけど、作ったこっちは「2階建だって聞いてましたが」なのに、「最初から3階建てって言ってたでしょ!?」的な、押し問答にならないことを祈るばかり。ちょっとした機能拡張、例えば、2回の窓を出窓にして!とかなら、あ、いいですよ、で対応できるんですが。で、今のところ「3階建て」ではない共通認識なので、安心している。

けれど、プログラミングするのに、もう、突貫工事だろうなぁ。

昨日は、トドメを刺された感じだった。「移行」するデータに、PC-9801時代のNEC独自の文字コードが含まれていて、(たぶん、「丸1、丸2」みたいな機種依存文字)それが、その後に続く引用符合と連結して3バイト文字として認識されたらしく、データベースの抽出ファイルの中から、「不規則」に引用符号が消えて、場所によっては、フィールドの区切り文字もPC98文字と結合してしまって、フィールドは狂うわ、レコードIDに、(途中、データが文字列として連結してしまい)全然別のレコードのフィールドと結びついてしまったり、もう、吸い上げたデータが壊滅状態になった。あれこれ試したけれど、結局最後は、単に、行数と、フィールド数を確認するだけでなく、吐き出したファイルの中の10万件を超えるデータに全部目を通してチェックするハメに陥った。数時間の作業でもう、目がショボショボ。

過去の亡霊が暴れまくった感じ。(PC-98って言って、通じる人がどれくらいいるんだろうかさぁ?)

今日は、3連休初日の土曜日。だけれど、こうして、ちょっと一休みして、散らかり切った事務所を片付けて、急ぎの事務処理を片付けたら、また、プログラム・コードの中にディープ・ダイビングする感じ。
昔からよく言ってる。連休は、外からの連絡に邪魔されないから、プログラミングについては「掻き入れ時」です。一呼吸置いたら、また、頑張ろうっと。

「一日一ページ」は書けませんが、ウクライナの皆さんを、気持ちの上では支援しています。
どうか、頑張ってほしい。きっと、ご自分たちの力で、平穏な日常を取り戻せると、信じています。

気持ちの上では、ずっとウクライナを支援しています。(←お金のかからない支援で、ごめんなさい。)

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