愛の最果て
容赦なく愛の最果て湯気立ててビッチャビッチャと跳ねるはらわた
遠回りしていくように舐め回す舌の軌道の先にギロチン
膨らんだ乳首の点と点を結び合わせる星々の距離感
坑道に骨を埋めて人類が火星に行けるまでは何秒
苛立ちをえんどう豆のさやに刺す
かち割った頭の中にカラスウリ
ペンギンを盥に入れて和ませる
どうしたって自分の存在が邪魔で仕方がない自意識は
他人を意識しなくてはいけないという絶対的矛盾を孕ませて
ループエラーのように人類へ不安をもたらすのだ
さかながありとあらゆる雲であることを
誰もが知っているのに誰も言わないのは
気を使ってくれているからではない
たどり着けない最果ては
ないものと同じ
それなのに見つめることを強制するなら
ボクが極北として夜空に輝く
くらい尽くす
欲求と情動をまぜこぜにして
ひたすら自意識を喰らい尽くす。