知性 = 生きる力
2020/11/10 読書記録no.12『知性の磨き方』齋藤孝
これは、上司の方に「これだけは読んでおけ」とゴリ押しされた1冊です。
なぜ、上司があれだけ熱く勧めてきたのか、
読み進めていく段階で知ることができました。
本当に、この本は、学ぶことばかり書いてあります。
私は「知性」のある人に憧れていて、
いずれ私もそうなりたいと思っているので、
この本にはその理想像に近づくヒントが書かれていた気がします。
今日は、この『知性の磨き方』という本についてまとめていきます。
裏表紙のあらすじ。
タフな知性は、「生存政略」として最も有効だ。
知性とは困難や難しい現実に直面した時に、その原因が何かを見極め、
取りうる選択肢を探し対処する力に他ならない。
つまり真の知性とは「生きる力」そのものだが、
現代は知性対するアンチとしての「反知性主義」が台等したり、
AI(人工知能)が今後人間の知能を凌駕するとも言われており、
知性の力が改めて問われている。
誰もが訓練により高められるものとしての知性を鍛え、
普遍的な力を手にいれる。
目次。
1、悩みぬくことで鍛えられる知性
2、激変する時代を切り開く知性
3、肚・身体に宿る知性
4、自我を解き放つ知性
5、探求するものが掴み取る知性
刺さったもの。
①知性は、訓練可能な力。
その訓練の第一歩は、「理解すること」
↓
頭の良し悪しではなく、心に柔軟性があるかどうか。
他者を理解しようというマインドを自分に準備できる
「心の習慣」ができるか
②未来は如何あるべきか。自ら得意になる勿れ。自ら棄る勿れ。
真面目に考えよ。誠実に語れ。真摯に行け。
あなたの現今に播く種はやがて、
あなたの収むべき未来になって現はるべし。
③人間、こだわりがあって当然。
自分自身の中に不動の軸さえ持っていれば、
個々のこだわりは捨てて、軽快に乗り越えていける。
④禁じていること
→・自分が持っていない他人の能力を羨むこと
・他人がその能力の結果として成功するのを羨むこと
【自分の能力や自分にできることが何であるか、常に問うこと】
⑤ポジティブとネガティブな区分け自体をなくし、
大きく物事を捉えていくことが本当の知性。
⑥自分の中の原則は持ち、それに従って生きつつ、
現実を生きていく上では原則を修正しながら、臨機応援に生きていく。
そういうタフで柔らかな生き方が知性的。
⑦バランスのある知性
・自分の足で立つことを恐れない
・周りのことはよく見ておく
・自身の確信を大事にしながら、勢いに任せるという思考停止に陥らない
・内なる確信と自分の外の状況と照らし合わせ、
一歩ずつ地道に自分の考えを熟成させていく
⑧知性を身につけようと思うなら、
格段に優れた人の本を丁寧に読むに限る。
そうすると、知性の歩みの跡を辿ることができる。
読み終わってみて。
この本は新書ですが、
新書っぽい堅苦しさは全くなく、とても読みやすい1冊でした。
夏目漱石や福沢諭吉など、
実際に存在した人物を元に話が進んでいくので、
わかりやすく、イメージしやすかったですね。
さらに、今より不自由が多かった時代で、
偉人と言われている人たちも頭をかかえるほどの悩みを抱えていて、
それに対して立ち向かう姿に、何だか勇気をもらいました。
【自分の能力や自分にできることが何であるか、常に問うこと】
これが大切と書かれてありました。
私は、どうしても無意識のうちに他人を羨んでしまう癖があります。
どこに行っても能力のある人はいるし、
どこに行っても上には上がいます。
でも、その人たちに目もくれず、
自分には何ができるか、そう常に問うことが大切だと教えられました。
ま、分かっちゃいるんですけどね。笑
人間というものはそんな簡単じゃなくて、
長年凝り固まった癖を壊すのにはチカラがいるわけで。
でも、とりあえず意識だけでも変えてみようと思います。
それからなら、今の私にもできる気がするから。
知性的な女性になれるように、
少しずつ、一歩ずつ、半歩ずつ、チビチビと、進んでいきたいな。
おりょう☺︎