ジョハリの窓xバカの壁xフィードバック
ジョハリの窓とバカの壁とフィードバック
心理学の「ジョハリの窓」という言葉、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、簡単に言うと「自分が見えている世界と、他人から見られている自分は違う」という話です。人は自分のことを一番よく知っていると思いがちですが、実は自分でも知らない部分を他人はよく見ています。ジョハリの窓では、自分を「知っている/知らない」「他人も知っている/知らない」という4つの領域に分けて、特にフィードバックを受けることで、自分が知らない自分を知ることができる、というわけです。
一方、養老孟司さんの『バカの壁』も多くの人が勘違いしがちです。タイトルだけ見ると「バカだから理解できない壁」と思われがちですが、実はそうじゃなくて、今の社会って情報が多すぎるから、自分に都合の良い情報だけを拾ってしまうことが問題なんです。他人からの意見や指摘を素直に受け取らないと、自分の考えが凝り固まってしまう、という話です。
これ、会社とか仕事の場面でも同じですよね。よく「できる人が欲しい」と言われますが、その「できる人」ってどんな人でしょうか?自己評価がうまくできて、他人の意見を素直に受け入れられる人だと思います。
他人の意見を受け入れるって、難しい?
「いや、自分は一人で仕事をやっていきたい。他人に指図されたくない!」って思う人もいるかもしれません。でも、実際には、起業する人は減っていて、普通に会社で働くことが主流です。だから、組織で働いている限りは、他人からの指摘やフィードバックを受け入れることが大事です。指摘をもらっても直せない人は、単に「問題社員」になっちゃいますよ。
よくあるのが、「評価が下がってもいい」と言う人。これ、危険な考え方です。「変わる気はないけど、評価は下がってもいい」って、一見謙虚な感じがしますが、実は「成長しなくてもOK」という誤解につながります。成長や改善は、どの職場でも当たり前に求められていることなので、評価が下がるのは当然です。
「自分は変わらないけど、給与はそのままで」となると、それはちょっとわがままですよね。会社は成長を求めているのに、それをできないというのは会社の方針と合わない人になります。
社会人として働く以上、自分の役割や責任を理解して、他人の意見をしっかり受け止めて成長していく必要があります。