パイオニア版《古の放漫トカゲ》
デッキビルド大好きマン、またひとつmtgのデッキを組んだ。例によってカードゲームの話なので知らない人はさようなら。
今回組んだのはパイオニアでの《古の放漫トカゲ》一点突破型グルールビートダウン、というよりほぼコンボデッキ。リストはこちら。
コンセプトは単純で、とにかくクリーチャーを並べて最低でも14/14、最大20/20トランプル護法2のバカデカいトカゲを3ターンで殴りにいかせよう、というもの。モダンで見られるものとさほど変わらない。
今回いくつか素晴らしい発見があったので、それを軸に書こうと思う。
モダンより上、つまりスタンダードやパイオニアで似たようなことを考えている先人のブログなどを軽く読んでみたが、どうもコイツに速攻を付与する方法で悩んでいるらしい。妙に悠長で、デッキの色もマチマチである。
断言しよう、このデッキは赤緑一択だ。《上機嫌の解体》を使わない選択肢はない。
そして赤には《松明の急使》という、1マナで出てきてサクるだけ(タップ不要!)で他クリーチャーに速攻を付与できる奴がいる。こいつを発見できたのは非常に大きい。
急使の5〜7枚目として《兎電池》を採用している。《上機嫌の解体》がキマれば赤マナは1つぐらい余ることが多いので装備できるし、(そうそうないが)場合によっては解体の種にもなる。
《炎樹族の使者》と《羽ばたき飛行機械》については説明するまでもないだろう。どちらもフリースペルで、前者は召集の際に緑マナを供給し、後者は解体の種になる。
そして我ながら盲点だったのは《金のガチョウ》。お前それアーティファクトトークンやんけ!
1マナで出てきてアーティファクトを出せるクリーチャーというと、ボロス召集における《ヴォルダーレンの美食家》《ひよっこ捜査員》のイメージが強いが、召集時の緑マナ供給源になるという点において、ガチョウこそこのデッキに最も相応しいことは言うまでもない。美食家も普通にいるが。
ボロス召集との最大の違いは、このデッキはとにかく《古の放漫トカゲ》を引けなければ勝ち目が他に無いため、最近追加された《自然との融和》を4枚突っ込むのが必須になる点だろう。それでも足りない気がして《恐竜との融和》、こちらは一応《魂の洞窟》を引っ張ってこれるというメリットが無くもない。
どうしても確実に持ってきたいのなら《激情の共感者》という手もあるが、こちらは3マナ。1ターン遅れるということは《喉首狙い》や《失せろ》が間に合ってしまうということなので、とりあえず今は入れていない。
まだ調整中ではあるものの、3ターン目に速攻付きで殴りにいったり、場合によっては2ターン目着地すら時たまある。そうなれば大抵のデッキは投了するしかなくなるという寸法だ。
ちなみに4〜6点ぐらいは相手のライフが残ることが多いので、ことによっては《ドスン》か《投げ飛ばし》でトカゲをぶん投げてやろう。《爆片破》とどちらが良いかはまだわからない。
サブプラン? そんなもの要らん! 速攻付きバカデカトカゲで殴って勝ち! なんなら《ドスン》で投げてオーバーキル!
《古の放漫トカゲ》はフィニッシャーに重要な「絵がかっこいい」という点まで見事に満たしている。護法付き20/20速攻トランプルのどうしようもなさを見せつけてやろうじゃないか!
然らば!
追記。
回し続けていて欠点がよくわかってきた。
要するにトカゲがキマらないと9割負けるので、《自然との融和》でハズレた時、および最大の脅威《思考囲い》でトカゲを落とされた時は大抵勝てない。
というわけで《激情の共感者》を採用、エルフを多めにした「グルールエルフ型古の放漫トカゲ」を作ってみた。少なくともBO1ではこちらの方が勝率が有意に高い。
この形ならばキープしていい手札になりやすいし、《思考囲い》1枚で詰みという自体も避けられる。トカゲが2〜3枚手札に来ることが珍しくないのだ。