パイオニア(MtG)始めた
久々の更新はMtGの記事になる。カードゲームに興味のない方、残念ながら回れ右。
最近パイオニアを始めた。
いや、随分前に友人から貰った青黒フラッシュ(ローグとの混合)を時たま回したりはしていたのだが、一から自分で組むのは初となる。それまではEDHやあの頃スタン(お互い好きな時期のスタン)ばかりだった。
きっかけは2つ。
ひとつは金銭的な余裕の発生。まあこれはどうでもいい。
もうひとつが、《訓練場》の再録。私はこれを数年前から待っていた。
何と組み合わせたかったかというと、コイツ。
《群れネズミ》。コイツがぶっ壊れる。
ピン除去は簡単に躱せるようになるし、意味のわからない速度でファッティの横並びへと変貌するのである。
この2枚の相性の良さは、かつてモダンで一部に知られていた……らしい。ただ、そちらではむしろ《イゼットのギルド魔道士》を悪用していたとのこと。《魔力変》を無限に唱えられるようになったりする。
その2枚はパイオニアリーガルではないし、スタンでの再録の可能性も低い。そちらは期待していない(3色以上のデッキ自体、あまり使いたくない)。
《群れネズミ》には相棒が2人いる。《訓練場》、それから《変わり谷》である。後者は元々パイオニアでよく使われているから、デッキを組む上で追い風だろう。
《訓練場》と《群れネズミ》を前面に出し、この2枚で勝つことを目指す。他の勝ち手段はノイズになるため、メインには入れない。それ以外のカードはほぼ全て青黒コントロールで組む。《訓練場》がネズミの為にしか入らないのも考えものなので、相性の良いクリーチャーを多少採用していいだろう。手札か墓地を伸ばせる奴がいい。
……ちょうどいい人がおるな。スタンで世話になってるのをそのまま持ってきただけではあるが、単体のカードパワーも申し分あるまい。複数枚並んだときの強さは折り紙付きで、ランチェスターの法則じみたものを体感できる。
ネズミは手札消費が激しいし、そもそも2枚揃わなければ始まらない。パイオニアで使える強力ドローといえば、やはり《宝船の巡航》《時を越えた探索》。というかパイオニアぐらいでしか使えない。これらを用いるのなら、必然的に《考慮》も4投となる。
黒なら《思考囲い》《致命的な一押し》を入れない理由はない。ラクドスで使うほどの強さはないにせよ、まあ数枚ずつは入れるべきだろう。後者は紛争を達成できずパルヘリオンシュートにボコられたことが何度もあるので、4投は危険だと思っている。
アグロが強いので、全体除去はメインから必須だろう。最近流行りの緑単信心がほとんど奇数のクリーチャーしかいないことから、偶数ばかりのこのデッキで《絶滅の契機》を入れておくとぶっ刺さってくれたりする。あとは《激しい恐怖》、《危難の道》、《魔女の復讐》、《衰滅》……。チョイスはメタ次第で変わっていく枠になる。クロックパーミッションではないため比較的打ちやすい(ネズミが並んだ場合はまず殴り負けないので打つ必要がない)。こうなると、プッシュの必要性も若干薄まる気がする。
打ち消しについては悩ましい。パイオニアは青の打ち消しがやたら弱いのだ。それでいて《ドビンの拒否権》だの《吸収》だのを使えるのだから、アゾコンは狡い。嫌い。一応《かき消し》《検閲》《悪意ある妨害》を散らしているが、一番役に立っているのは《否認》な気がしている。マーフォークデッキと同じ理由だろうか。
長々と書いたが、リストをまだ貼っていなかった。こちらになります。
https://www.hareruyamtg.com/decks/548202
アリーナのエクスプローラーで似たようなデッキを回してばかりいたので、パイオニア環境だと所々入れ替わると思う。某トッププロ曰く「特定のデッキに勝てないのはクソデッキ」らしいから、サイドは苦手なデッキ向けに偏らせた方がいい気がする。最近話題の変態魔神コンボでアグレッシブサイドボーディングという説もある。つくづく地雷デッキだ。
相性としては、キーカードに頼ったデッキにはコントロールであるが故に強く、地上の横並びを売りとするデッキに対しては打点で圧倒できる。しかしラクドスミッドレンジや天使のようなシナジー重視のグッドスタッフ寄りのデッキに対しては押し負ける、といったところか。サイドをそっちに寄せれば全体の勝率も上がるかしら。悪いデッキではない、というか一から自分で作っただけあって良いデッキにしか見えない。我が子可愛さ。
あ、《真髄の針》はやめてください。《至高の評決》? マジで困る。やっぱサイドは変態魔神の方が……。