好意的な感情を持っていたのに会えば会うほど人間関係が悪化する経験をしたことがあるだろうか。 逆に憎く思っていたのにしばらく会わなくなると好意的な感情になることも然り。パートナーや友達との間でもしばし起きる事象なんだが、家族関係ですらそうだ。 僕は母親を尊敬しているし、常に母親は味方になってくれるだろうという安心感がある。その根拠となるような印象的なエピソードがいくつあるからそう思っている。 しかし、たまに実家に帰って2日か3日も一緒ににいると、あまりに母がおしゃべりで
今年見た黒沢清監督のchimeという映画が面白かった。ありえないほど怖かった。 chimeの感想を一言で言うと「ずっと不安」だ。45分間しかなかったんだけど、劇中常に何か良くないことが起きるんじゃないかという描写に満ち溢れていた。 とくに面白いと思ったのが、料理教室という舞台設定。主人公は教室の先生で、生徒の集団レッスンをしているシーンから始まる。料理教室に行ったことがないから実際はわからないが、よく考えると料理教室は怖い。教室はたくさんの調理台があり、それぞれの台
「私なら貴方を絶対に幸せにできると思う。私なら貴方のダメなところも受け入れられる」何ヶ月か前に、彼女と別れ際に言われた言葉だ。 こんな絵に書いたような言葉であっても文脈やシチュエーションによっては虚しく響いてしまう。 君の前では自分らしくいられない。君は素晴らしい女性だが僕とは合わなかった。などというそれらしい理由を僕は述べたように思う。 なんなら別れ話をする前にネットでググってなるべく穏便に別れる言葉をそこから摂取して臨んだまである。この理由はいくらは本心が含まれている
前置き 人の意見が通る理由には大きく3つの側面があって、ここでは外的起因について書きます。外的の定義は話者の身体にも思考とも距離がある、つまり話者の存在に依存しないもの、みたいな感じです。ただしこの外的なるものを話に織り交ぜるセンスは話者に依存するため、内面的なものの親戚のような存在でもあります。 外的権限 権限のある人の意見は通りやすいです。意見が対立した時に、より強い権限を持っている人間の意見が尊重されやすいです。 ここでいう権限とは、個人や組織が特定の行動を実行
前置き人の意見が通る理由には大きく3つの側面があって、ここでは内面起因について書きます。内面的の定義は話者の思考に依拠する要素が多く、身体操作の技術に依拠しない要素が少ない、みたいな感じです。 内面的経験 経験が豊富な人の意見は通りやすいです。意見と意見のぶつかり合いが発生した時、意見をサポートできる情報をより知っていた話者の意見が尊重されます。 要はその領域における、もの知りであった方がいいです。なおもの知りであると見做されるかは、意見を出した者同士の相対比較で決ま
人間にはN大欲求がある。食欲、性欲、睡眠欲、知識欲.…(中略).…風呂に入りたくない欲、自分の意見を通したい欲だ。 なぜあの人の意見は通るのか。なぜ私の意見は通らないのか。皆さんに、意見が通るために必要な9つの要素をお伝えしましょう。 まとめここでの「意見」は文章じゃなくて対面対話におけるシーンを想定しております。また9つの要素を身体的、内面的、外的の3つにグルーピングしておりますが、なんとなくオシャレな感じがしただけであり、特に意味はありません。書いている途中でいい感じ
高橋龍太郎コレクションを見てから村上隆の作品が気になって、「村上隆」でYoutubeを検索してみた。結構コンテンツが存在していて、これがめっっっっちゃ面白く、僕に刺さりまくった。 例えばこんなの https://www.youtube.com/watch?v=I8lBaOxBwNY&t=25s https://www.youtube.com/watch?v=e933OBnx1xk マーケット感覚 村上隆はアートの説明をしているのだが、同時にビジネスの話をしてくれて
東京都現代美術館に行ってきた。高橋龍太郎コレクション。 90年代以降の現代アートも多く、僕の好きな感じだった。 特に00年代以降の現代アートは大衆カルチャーや社会問題とわかりやすく接続する表現が多い気がして、親しみ易いと勝手に思っている。アートに対する造詣が無いので、語ることへの負目が凄いが感想を書く。 日本の作家に絞った展示だったので、作品を通して日本人や日本の性質について考える時間が多かった。僕が思ったのは、日本人のもつ細部へのこだわりとサンプリング精神である。 最
かねてから、細部を気にしすぎるという自分の悪癖をなおしたい思っている。エンジニアではないが、僕は開発よりの仕事をしている。ものづくりの世界では、神は細部に宿る、的な格言がある。IT界でもユーザエクスペリエンスという言葉の浸透と伴に、細部まで意匠のゆき届いたものづくりを目指す心構えは定着したように思う。 細部を気にするマインドを悪癖という理由を雑にいうと、顧客にとって大事じゃない細部までこだわりはじめることがあるからだ。 面白みのない汎化だが、物事には「いい細部」と「どうで
お盆休みで地元に帰っている頃、岸田総理が総裁選不出馬というニュースが紙面を賑やかしていた。 かねてより、そこそこな数の自民党員が、パー券で集めた政治資金をちょろまかしており、問題を収束できなかった岸田総理が身を引く顛末となった。 ※ここでは不正と嘘は同じでは無い、という細かいことは置いておく。 政治家にとって嘘が致命傷になりかねないのは自明だ。というか人間が1番手軽に信頼を損なえるの行為が嘘だなと思う。Twitterで何某かの炎上している人の背景には、だいたい何らかの嘘が関
修飾語、そして修飾節が僕の文章には多い。 構成的に前置きが長い。これは文章に限らず話す時も同様。生活に目を向けると出かける前の準備にも時間がかかる。そして何か新しいことを始める時にも時間がかかる。 文章の修飾語をコンパクトすれば、前置きの長い生き方を改善できるのでは無いかと考えている。 こんな記事を読んだことがある。 猫背を矯正したら、姿勢だけでなく、骨盤のズレも矯正されて歩き方も改善した。さらに猫背によって圧迫されていた血管の収縮が解放され、自律神経が整う。 この記事は