お店閉店しました、、
本日は飲食店の閉店についてお話していこうと思います。
飲食店の開業から5年間が経ち、なぜ運転資金に余裕があっても閉店を決意したのかを時系列で書いていこうと思います。
この投稿を全部見ても、あなたはそれでも開業したいと言えますか?
答えが「絶対にYES!」と言えない方は、まだ飲食店の開業には早いのかもしれません。
開業
2018年 やきとり居酒屋の『炭家』を開店。銀行融資の問題やスタッフ教育の悩みなどを抱えながらも、開店からの売上げは月150万円程度あがり順風満帆なスタートでした。
夏にはバケツで水をかけられたような大雨の影響で土砂崩れなどあり、売上げにも影響がありました。
2019年 1年目の閉店率30%と言われる試練は超えられました。この年は夏に大雨の影響での土砂崩れがあり、県内だけで100人を超える死者が出るほどの大災害が起きました。仕入れ業者のSTOPやお客様の自粛モードによる2ヵ月間はお客様が2/3くらいになりました。それでもイベント集客やSNSの運用をして、前年売上げを超えることが出来ました。
コロナ期
2020年 1月にクルーズ船で国内初のコロナ感染者が出ました。自分からしたら広島のこんな田舎にはまったく関係のない話で「インフルエンザが流行ってるのかな?」くらいの感覚でテレビを見ていたことを覚えています。
同年の4月には初の緊急事態宣言で夜の飲食店を中心に自粛を半ば強制されました。突然のニュースの発表にバタバタしながら閉店の連絡、HPの更新、SNSの作成をしました。マスク営業や手袋の物価高騰など経営に影響がありました。
2021年 緊急事態宣言やまん延防止措置が1月から10月まで頻繁に起こりました。補助金や助成金などもあったので半年くらいガマンすれば終わるだろうと申請書を何度も書き直して出す毎日でした。それでもテイクアウト店にしようとか、事業形態の変更、お弁当の配達、からあげの専門店、原価居酒屋、ランチのみ営業、簿記の勉強、ブログの勉強、SNSの勉強など考えたり勉強する時間ができました。人件費や固定費の光熱費の見直し、携帯料金、駐車場料金などの見直しも全てしました。
2022年 年を越してもコロナ患者を増え続けました。緊急事態宣言やまん延防止措置、いろいろな補助金も増えて自分が何の仕事をしてるのか分からないほど書類と補助金を調べる毎日になりました。仕込みをして夜に営業しても、夜に営業している飲食店は行ってはいけない世間の流れがあり売上げは70%下がった月もありました。経営者の知り合いもアルバイトをしたり閉店をされる方も増えていきました。開業して4年目になり利子のかからない借入れを追加して営業を続けました。
コロナ終了
2023年 当時の自分には1歳の子供がいて家族がいました。家族にお金を持って帰らないといけないし、土日のお休みに一緒に遊べる仕事をしなければいけないと考えるようになりました。コロナが5月に実質終了しましたが、ロシアとウクライナの戦争や鳥インフルエンザなどの影響で物価高騰が止まりませんでした。開業当初に比べて鳥の仕入れ料金も20%近くあがり、借入れの返済も始まる状況でお店を続ける選択は自分でやめる決断をしたいと思うようになりました。
閉店を決意
運用資金は400万円程度ありましたが、お正月に自分の家族やテナントオーナーに「4月で閉店しようと思う」と伝えました。新しくやりたい事はお店を辞めてから考えようと最後の営業まで一生懸命働きました。最後の挑戦としてクラウドファンディングで通販に似たこともできました。
https://camp-fire.jp/projects/view/656343
最後に、、
飲食店の開業の前に必ず経営者に相談してください。
周りに経営者の知り合いがいない場合は費用を払って信用できるコンサルタントを雇ってください。
費用はかかりますが店舗立地選択、初期費用を抑える方法や営業スタイルの確立、集客のマーケティング戦略、商品の相談、融資の相談、撤退の基準など初めから決めていないと難しい事が多いので自分を信じて開業しないでください。
コンサルタントの費用も月20万円かかっても、後から経費に計上できますので上限を決めてお願いするといいです。
どのコンサルタントに頼めばいいのか分からない方は相談してください。