【#63 ワイン体験記】椀子ワイナリー(長野県)
10月のワイナリー訪問は長野県上田市の椀子(まりこ)ワイナリーへ。
椀子ワイナリーは、キリングループの1つであるメルシャン株式会社のワイナリー。
流石大手資本が入っているだけあって、立派なワイナリーでした!
今回は椀子ワイナリーの訪問記をシェア🖌️
アクセス
椀子ワイナリーは長野県上田市に位置し、しなの鉄道「大屋駅」から路線バスで15分ほど離れた丘の上にある。
路線バスは1日3便あり、公共交通機関を使って訪問することができる。
詳しい路線バスの時間はホームページに載っているので下記リンクを参照してほしい。
https://club.chateaumercian.com/_var/winery/mariko_bus.pdf
私は12時台に大屋駅を出るバスに乗って、椀子ワイナリーへ向かった。
基本情報
運営会社であるシャトー・メルシャンは1879年の日本初の民間ワイナリーから始まった会社であり、歴史は古い。
しかし、椀子ワイナリーは、2019年9月に誕生し、比較的新しいワイナリーである。
ワイナリーのコンセプトは「ぶどう栽培からワイン醸造まで、すべてを魅せるワイナリー」であり、外観も然り、内観も大変綺麗で立派な観光地といっても過言ではないくらい素敵な空間である。
事実、ワインツーリズムに取り組む世界最高のワイナリーを選出するアワード「ワールド ベスト ヴィンヤード 2024」にて、椀子ワイナリーが日本のワイナリーで唯一、5年連続選出されている。
ツアー情報
見学ツアーは過去一と絶賛した、北海道ワインに匹敵するくらい充実していた!
⇩北海道ワインの記事
どちらかというと少し品がある、キッチリした素敵なツアーだった。
今回参加したツアーは「椀子ワインメーカーズツアー」というものであり、ワイナリーに関する基礎知識を座学で学び、ワイナリーの見学を行い、4種のテイスティングをするというものだ。
※実際には5種のテイスティングだった。
参加者は12名程度で、シニア層のワインを嗜んでいそうな素敵な方が多かった。
最初に行われるワイナリーの説明は、小さな個室でスライドショーを使って、会社・ワイナリーの歴史をわかりやすく説明してくれる。
その後、建物内でぶどう畑やテロワールの説明をし、醸造施設の説明へ。
醸造施設への移動中に畑に立ち寄り、ぶどう栽培に関する説明をしてくれた。
時期(10月)的にまだぶどうが残っていたこともあり、ぶどうを自由に食べて良いですよ〜と言ってくれて、初めてワイン用ぶどうを食べた。
食用のぶどうと比較して、かなり1粒1粒が小さく、甘味が強いブドウだと感じた。
イメージは種ありのとても甘いブルーベリー。
ワイナリーでしかできない特別な体験であり、このツアーの中で一番記憶に残っている。
醸造施設も一通り見学させていただき、生産量はあまり多くなく、系列の醸造所と機器をシェアしているなどの貴重な話も聞くことができた。
醸造施設見学の後は、最後のお楽しみ「試飲」。
白2種・ロゼ1種・赤2種の合計5種の飲み比べ。
ワインを楽しく飲もう!というよりかは、テイスティング要素が強く、各ワインの解説をスライドショーで行い、アテンダントさんがテイスティングした感想もシェアしてくださり、香り・味わいを1杯1杯丁寧に解説していた。
おつまみとしてクラッカーがあった。
1個残念だったのだが、お酒が飲めない人にも全く同じ内容が提供されており、グラスにワインは注がれているが、匂いを楽しむことしかできなかったこと。
他のワイナリーのようにブドウジュースなどのノンアルコールドリンクが提供されるとみんな楽しめるのにな〜と思った。
ショップ情報
ショップは窓が大きく、開放感があり、明るい雰囲気。
ワインが並んでいる場所とワインを楽しむ場所は別れており、ごちゃごちゃしておらず、空間が整理されている。
写真を撮り忘れたが、テラスもあり、外の風を楽しみながらワインを楽しむこともできる。
栽培品種とテロワール
国際品種を中心に8種類のぶどうを栽培している。
年々、畑を拡大しており、本州では最大規模のぶどう畑とのこと。(東京ドーム7個分の面積があるんだとか)
上田市は雨が非常に少なく、年間降水量が900ml程度しかない。
また、標高も一定程度あり、寒暖差もあることからぶどうを非常に育てやすい場所として最高の環境であるとのこと。
土壌は粘土質で保湿力も高い。
試飲
試飲は14種類あり、ワインサーバーで提供される一般的なワイナリーとは異なり、全てカウンターで注文し、ワイングラスで提供される。
ワインごとに値段が決まっており、おつまみも販売している。
ツアーで何種類か飲んだのがあったので、試飲で飲んでいないワイン✖️折角ワイナリーに来たのなら良いものを!と思い、最高峰アイコンワイン特別セットを注文した。
飲んだ感想はどのワインも旨味が濃縮されており、美味い!
シャルドネの左岸・右岸の飲み比べでは、本当に左岸・右岸で味が違うことを感じることができたし、あまり草感が強くなく、リッチな味わいで大変おいしかった。
4種のセットを飲む中でおつまみが欲しくなり、おつまみ(サラミとオリーブ)とシラーのグラスを注文。
また、ノンアルコールのスパークリングワインも興味本位で購入。
このおつまみが絶品でサラミと各種赤ワインがマッチし、ぺろっとワインを開けてしまった。
学んだこと
大手資本はやっぱりすごい
大企業のワイナリーは地域の小規模のワイナリーではできないワイナリーの見せ方があると感じた。
建物のデザイン性や規模などのハード面もあるが、ツアーや試飲などのサービス提供にかなりの人をかけて、きめ細かくサービスしており、ハードとソフトの両面で圧倒された。
日本にこんなに降水量が少ない土地があること
日本のイメージとして、最低でも1,200mm以上の年間降水量がベースだと思っていたが、上田市は900mlと非常に降水量が少なく、こんなぶどう作りに適している土地があるのだ!と勉強になった。
まとめ
今まで巡ったワイナリーの中ではトップクラスにワインツーリズムに適している素敵なワイナリーであり、ツアーだけではなく、試飲・ショップの空間も含めてかなりレベルが高いワイナリーだった!
また、景色が綺麗なこともあり、若い人も多く、老若男女楽しめる素敵な空間で大変満足なワイナリー訪問でした。
参考情報
公式ホームページ:https://www.chateaumercian.com/winery/mariko/index.html
最高な人生を!
アディオス🖕
<ワイナリー経験値>
ワイナリー訪問数 22軒
ワイナリー訪問済都道府県 1道1都6県
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