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【#54 ワイン体験記】ワインエキスパート取得の道(20週目:総集編)

今年の目標の1つにワインエキスパートの取得を掲げており、5月から勉強をスタート!
毎週月曜日に勉強記録をお届けしていたが、今回は総集編として受験の振り返りをここに記したい。


受験結果

先に結論をお伝えすると、今回挑戦したワインエキスパート試験は不合格。
2回受験の形式を選択したが、1回目は手応えが全くなく、2回目は手応えを少し感じた程度の感触だった。
受験して感じたのは「勉強量が足りなかったこと」「フランスを抑えなければ勝負できないこと」「問題演習を重ねることが何より大事であること」の3つだ。

反省①:勉強量が足りなかったこと

受験を決意してから受験までの期間は4ヶ月間であり、4ヶ月間トータルでの勉強時間は約110時間。
他の人の受験体験記を見た感じだと、合格までに必要な勉強時間は150~300時間とされており、普通に勉強時間が足りなかったと感じている。
事実、フランス・ボルドーや東欧諸国は、目を通すだけで暗記や問題演習などが十分にできなかった。
7月・8月は月間50時間の勉強時間を確保することができたため、意識して勉強時間を作れば 4ヶ月×50時間/月 は実現することができ、勉強時間はクリアできるはずなので、5・6月に勉強しなかったことは大きく反省すべきことである。

<月別勉強時間>
・5月:約6時間
・6月:約8時間
・7月:約44時間
・8月:約52時間

反省②:フランスを抑えなかったこと

試験では圧倒的にフランスの出題が多かった。
一部のサイトでは、最近はフランスのボリュームが減ってきているとの話もあったが、感覚として3~4割の問題がフランス関連であり、フランスを制覇しないと戦えないと感じた。
特にボルドーとブルゴーニュの問題が多く出た印象で、細かく細部まで覚えないと点数を積み上げることは難しい。

反省③:問題演習を重ねることが何より大事

今回の記事で一番伝えたかったのが、このパートかもしれない。
圧倒的な問題演習の数が合否の分かれ目になる試験である。
どういうことかと言うと、最初の試験を受けた時に選択肢の内容は全て見たことがあるけれど、問題文のワードと選択肢が紐づかなくて、自信を持って回答ができないことが頻発した。
受験.comを中心に問題演習を行なっていたが、「この切り口で聞かれたことがないやん!」って質問が多く、大変苦労した。
問題文の説明は教本に軽く触れられている内容もあるようで、教本もじっくり読んだ方が良いと感じた。

ここまで反省を書いたが逆に受験して良かったこともあった。

良かったこと①:ワイン選びが楽しくなる

勉強してからお店で並んでいるワインを眺めることがすごく楽しくなった。
売り場の国を見れば、ブドウ品種・産地が思い浮かび、「実際に学んだものがあるかな〜」と探していたり、「こんな値段でこんなものを作っているんだ」と知識とリアルが結びつくことで、お店のワインを見ることが楽しくなった。

良かったこと②:知識欲が満たされる

ワインエキスパート試験は単純にワインのことだけを学ぶ試験ではない。
歴史や気候など一般教養的なことも試験対象として含まれており、高校の時に勉強したことが懐かしくなったし、各国のワイン史には特徴があり、新しいことを学ぶことが楽しかった。

最後に受験するなら教えてほしかったことをいくつか書いて今年のワインエキスパートの体験記は終わろうと思う。

受験の知恵①:初回受験なら27歳以下がお得!

ワインソムリエ・ワインエキスパート試験を受験するにあたり、日本ソムリエ協会の入会が必要になる。
協会の入会費が1万円、年会費が1.5万円かかるが、27歳以下はいずれも費用負担が免除されるとのことで、結構お得に会員になることができるので、受験を考えていることが27歳までに入会・受験することをおすすめしたい。
小さく書かれているので、支払いの画面まで気づかなかったのですごい得した気持ちになった。

一般社団法人日本ソムリエ協会の入会案内から引用

受験の知恵②:勉強は独学でも大丈夫!

合格していない身なので説得力はないと思うが、独学でも十分戦える教材が世の中には出ている。
以前もご紹介したが教本をわかりやすくまとめた解説集「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き」や要点解説・問題演習ができる「受験.com」、カジュアルにポイントを解説する「語呂ワインチャンネル」など様々なコンテンツがあり、いずれも無料〜1万円前後で利用できるため、スクールに通わなくても勉強できる環境があることを伝えたい。

インプットについては、解説集「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座 ワイン地図帳付き」と解説動画「語呂ワインチャンネル」と教本で十分だと感じる。
アウトプットは「受験.com」だけでは少し物足りないと感じ、様々な切り口での問いパターンに慣れるために、違う問題集を活用して2つの問題集をやり切る形がいいと思う。

受験の知恵③:受験会場選びは意外に大事なポイント!

今回は西新宿の大きなビルに所在する会場とたまプラーザのマンションに所在する会場の2会場で受験したが、本当に場所によって受験環境のレベルが違うので場所選びは気をつけて選んでほしい。
簡単に違いをまとめると下記のような感じだ

受けた会場の比較

大きなところ(西新宿)は設備や受付の体制が整っており、THE受験環境という感じだったが、小さいところ(たまプラーザ)はマンションの一室のような場所ということがあり、生活音が聞こえるし、受付でお話ししている内容が聞こえるしで、人によっては集中しにくい環境と言える。
(あまり自分は気にならなかったが…)
次回受験するときは家から少し遠くてもしっかりしたテストセンターで受けようと思った。

ここまで長く受験の総括を書いたが、総じて受験をしたことは良かったと思っているし、さらにワインが好きになった。
同じく合格を目指して今年受験された皆様、お疲れ様でした!
合格した人はおめでとうございます!
残念ながら不合格だった人は来年一緒にリベンジしましょう!


最高な人生を!
アディオス🖕


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