グレイ伯爵という名の紅茶
ヘッダーは英国人トーマス・トワイニングが1706年 に ロンドンのストランド通りでオープンした世界最初の紅茶専門店で現在も営業しています。
トワイニングと言えばアールグレイを連想しますが、ベルガモットの香りをつけたフレーバーティーは、その名の通り、二代目のチャールズ・グレイ伯爵( Charles Grey;2nd Earl Grey;1764-1845)がトワイニングに作らせた紅茶です。アール(Earl)の意味は伯爵です。
コーヒー、エール、ジンが一般的な飲料だったイギリスへ17世紀に中国から輸入した紅茶の愛飲家だったグレイ伯爵は、初めて飲んだ中国着香茶に魅了されて試行錯誤を経てベルガモットの精油で着香した着工茶を完成させて、アールグレイと銘名しました。
英国首相を務めた二代目グレイ伯爵家は、サンドウィッチの考案者として知られている四代目サンドウィッチ伯爵ことジョン・モンターギュ伯爵家やビール王として名高いベンジャミン・ギネス家、そして、我らがロスチャイルド家と血縁関係を結んだ歴としたロスチャイルド閨閥に属するファミリー一族です。