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フェルナンポワンの伝説のデザート
by エムケイコンサルティング 吾輩は山猫である
フランス料理の神様、フェルナン・ポワン(Fernand Point)。
フランスリヨンのヴィエンヌにあるガストロノミックレストラン「ラ・ピラミッド 」でオーナーシェフだった彼が、食後のデザートとして考案し『世界で一番美味しいデザート』と絶賛されたのが伝説のガトー『ガトー・マルジョレーヌ』である。
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ヴィエンヌ駅近くのピラミッドの石碑に隣接した庭とラ・ピラミッド
いかにもガストロノミーの雰囲気が漂う
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![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62202172/picture_pc_8be0d6f74fcc91fd649f65fa6ba32f8d.jpg)
まさに、ガストロノミックガトーと呼ぶべき、ポワンの伝説のケーキ。
そのケーキと、下町の中の下町「キラキラ橘商店街」で出会ったのだから驚いた。隅田研究所に行くのに商店街を通り抜ける途中で不似合いな新しい店が… 『オーデリスドゥケンジ』というケーキ屋さん。おいおい、オッチャンオバチャンは読めないだろ。笑 ケーキでも買っていくかと何気に入った。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62207703/picture_pc_5475f56d5504e739b403eccd51986267.png)
えっ~!?なんとケース中には美しい正真正銘ガトー・マルジョレーヌが並んでいるではないか。東京スカイツリーに近い昭和レトロな下町人情商店街ということでTVでお馴染みになったとはいえ…
オーデリスドゥケンジの美しいガトー・マルジョレーヌ
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62206161/picture_pc_5d7ee05f7609ac849f78c7545d953177.png)
マルジョレーヌは、フランスらしいブラウン・ベージュ・ホワイトの色合いが独特の、パートシュクレ・ガナッシュ・クリームシャンティ・プラリネクリームシャンティの四つの層が絶妙なケーキである。
ホワイト部分がクリームシャンティ(生クリーム)の層。ベージュ部分がプラリネクリームシャンティ(プラリネと生クリームを混ぜたクリーム)の層。上中下のブラウン部分がパートシュクレ層。上と真ん中の生地に比べて厚みがある下の生地は、生地と生地の間にガナッシュ(濃茶の部分)を挟んだ層。世界一美味しいデザートと絶賛されたポワンさんの伝説のレシピである。
パティシエの腕はマルジョレーヌで判ると言っても過言ではない。腕自慢のパティシエでなければガトー・マルジョレーヌは作らない。聞くと、オーナーは元コルドンブルー講師の堀健志さんであった。
仕事柄、大丈夫かなと余計な心配をしていたが、通りがかりに立ち寄ってはマルジョレーヌを手土産にしておったのだが、先日通ったら閉店したらしく店が変わっていたのである。
場所を変えたのだろうか?楽しみにしていたマルジョレーヌが味わえないことよりも店がどうなったのかが気に掛かった。またいつかどこかで、堀さんの美しいマルジョレーヌに出会えることを楽しみにしているのである。