投資詐欺にはご注意を

はじめに

私は経営コンサルとして働いて10数年。あらゆる会社の経営戦略をお客様である企業経営者と検討してきました。外部メディアに表彰されたこともあり、業界ではちょっとだけ知名度がありました。また、当時のマザーズ上場の経験や大手の新規事業を成功させた実績から、経営陣に参加してくれないかとお話をいただいたり、期待できそうな企業にはエンジェル投資家としてご支援させていただいていました。
有象無象のお話がある中で、違法とされた判例は多くないものの人を騙すなどして悪質な取材商法、そして投資詐欺の話を身をもって体験したので、被害者を減らしたいと思い、SNSなどで拡散したいと考えています。

未公開株の投資詐欺の最新情報

詐欺会社と出会った背景

202X年、私は旧来の知人であった会社経営者Aさんから自身のマーケティングの会社の役員にならないかと誘われました。そのAさんは大手企業在籍時から仕事で成果を何度も上げており、嘘をつくことのない、信用できる方でした。正直自身のコンサル業務で稼働はパンパンでしたが、その方の依頼とあらばとお受けすることにしました。

しかし、その信頼する方のマーケティング会社はあるベンチャー企業と親子会社の関係で、そのベンチャー企業のO社長が厄介な人でした。
その方は過去に何社も倒産させており、借金が1億円以上あるといったいわゆるブラック経営者でした。発言も嘘ばかりで、自分が言ったこともやらず、社員からは総スカンを食らっている、でも自信だけはある。そんな方でした。

全く信用がおけないし、こいつに任せていたら何も進まないばかりかお金だけがなくなっていく。それは会った瞬間にわかりました。統計的にハイブランドでロゴ入りのバックを仕事に使っている人は、お金使いのセンスに難ありですw
そのため、本当は断りたいものの、このO社長と絡まないならいいか、と当時の私は考えていました。

しかし、残念な事件が起こります。それは信頼しているマーケティング会社のA社長が病気で倒れてしまったのです。そして、A社長がいない隙をついて、何も説明もなく、あろうことかベンチャーのO社長がマーケティング会社の社長に就任してしまいました。

ベンチャー企業は協業したある会社と権利の問題で調整中であり、とはいえ事業を進めなくてはならないのでマーケティング会社の方で事業をやるために、マーケティング会社の社長になったとのことでした。
はい。意味がわかりません。
しかし、議決権を持った株主ではないため、私は止める権利がありませんでした。

ベンチャー企業を救いたい

なんの相談もなく、O社長がマーケティング会社の社長に就任してしまい、これはやばいと当時の私は慌てました。なんせO社長は自身の借金苦もありながら金遣いが荒い。口座に100万円あれば、今月末引き落としがあろうが気にせず100万円使っちゃう人です。そのため、私はこの散財を防ぐために、事業計画策定及び経費のコントロールをしようと試みました。

また、O社長は超無能ですが、意外と従業員は粒揃いで、会議ではO社長の意味不明な話をつまらなそうに聞き、O社長に指示を仰いでも無視され、O社長の一貫性のない指示に振り回され、それでも辞めないで世の中のために頑張る、そんな方々でした。そんな従業員を見て一目で経営者が変われば成果が出るなと確信しました。

このベンチャー企業は、O社長の活躍でずっと赤字、受注しても納品できず、(当時隠されてましたが)前金でもらった仕事もせず訴訟、差押え、投資家から集めたお金でその月を耐え忍ぶ・・そんな会社でした。

でもやっていることを実現できれば社会の役に立つし、従業員が報われる。社長がクズなだけだからなんとかなる。そう思いました。そのため、マーケティング会社の方ではO社長に影響力を与えず、正しく事業を進めることを大前提に、勇気を持って取締役になり、少しですが出資をして株を保有しました。

未公開株詐欺の手口

取締役になるために株を保有してください。株は何%でXXX万円です。とのことでした。他の株主より大幅に条件が良いですとのことでした。

正直、未公開株には全く価値はありません。O社長の経営では上場の未来がないことは明らかでした。しかし、O社長が大人しくしていれば可能性はある。従業員の質もある程度ある。金額が少額だったこともあり、取締役になることが優先だった私は株主になることを決意しました。

取締役就任の条件とのことだったので、株式譲渡契約書を作成し、事務員(O社長の愛人)に捺印依頼をし、そしてお金を振り込みました。
普通入金すると領収書的な書類が送られてくるのですが、3週間たっても送られてきません。なんなら捺印依頼した書類も返ってきません。あれれ・・と思い、O社長に問い詰めました。しかし、まともな回答はありません。

しかも、株の付与は株主総会決議事項ですが、株式譲渡の条件が良すぎると、株主の一人から反対されていると言い出しました。株主総会自体が行われていない虚偽の書類でした。

いよいよO社長は法的にもやばい領域まで手を出しているなと感じた私は、取締役就任と株の譲渡をなかったことにしないかとO社長に提案しました。

そうすると「反対している株主との相談が必要」と言い出しました。

え?反対してるんだからそれに沿うのになぜ相談が必要?と謎が謎を呼びました。むしろ無かったことにしないと、あなたが文書を偽造したことが顕著になりますが・・・あ、株式譲渡契約書を事務員が抱えたままだから無効になると思っているのか・・・



残念ながら振込済み、電子捺印済みだがな。

文書を偽造しても捺印しないことにより証拠が残らない。そんな逃げ道を用意しているつもりなのか・・なぜ電子捺印した・・
領収書も来てないので、株を貰えてないとするならシンプルに詐欺だが・・・

とはいえ振り込んでしまっているので、金が返ってこない可能性が高そうです。

でも余裕で詐欺なので法的には回収できます。ただし、めんどくさい。
詐欺での刑事告発、民事訴訟、逃げられないようにするために口座の差し押さえと複数のアプローチを同時にやる必要があります。

2023年現在、各種法的手続き中のため、続報を追って報告します。

詐欺被害を未然に防ぐ方法・対策

詐欺を生業としている輩は、罪悪感なく嘘をついたり、人のものを盗めるという特技があります。普通の人には理解できない感性があります。

根拠を探る

しかし、詐欺という悪い手法を選択している以上、口ではいろいろ言っても、結局は本質的には頭の回転が速くありません。トークスクリプトを脳内に入れているに過ぎません。そのため、根拠は何か、などと聞き続けてみると、発狂や恫喝する以外の選択肢がありません。私は残念ながらO社長と会話すると、気づいたらO社長が発狂するというのを何度も目の当たりにし、ああ、こいつはダメだ・・と毎度諦めていました。

詐欺師は証拠を残さない

このO社長は出資したXXX万円をいつ返すのかと10回ほど質問しましたが、一度も回答がありませんでした。証拠を残さないスキルは高いです。契約書やLINEのスクリーンショットなど証拠を残しながら話を進めましょう。証拠が残せないようなら詐欺と判断すべきでしょう。
また、O社長は私がXXX万円を返してくれと言った時から会社のチャットやLINEグループから私を外してきました。残念ながらLINEグループは抜けても見れるので、アホだなと思いましたが、会社のチャットが見れなくなったので仕事が止まりました。経営者として何を優先しているのでしょうか。

犯罪者を逃さない

犯罪者はそうでない方と比べ、メンタルの強さが異常です。普通そんなことはしないだろう・・という道徳や理性の壁を乗り越えてきます。そのため、平気で逃げたりします。責任からも、物理的にも。なので逃げないうちに囲い込むことが重要です。特に銀行口座を抑えるのが大事です。銀行口座を抑えるには供託金が必要ですが、通知書などを使って段階的に追い込むことも可能です。悪いことをしたらその責任を取る。そうゆう平和な社会になることを望みます。


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