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システム・インテグレーター

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システム・インテグレーターであるGCSC社が請け負った「かぞく銀行次世代システム再構築」プロジェクト。 大型のシステム開発プロジェクトの中で、フレームワークを構想し、そして失敗し…
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2022年5月の記事一覧

序章 終わりの始まり

 2016年5月。GCSC社としての会社合併のイベントが一通り落ち着き、この年も例年通り…

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2年前
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1 夢の構想

 守口「・・・ということで、銀行システム開発部としてリソースを調整し、姫宮のところで提案…

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2年前
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2 スペックイン戦略

 銀行の勘定系システムは、その大きな目的に安心・安全・信頼を担保するという大前提がある。…

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3 幻のアーキテクチャ

 前回の内部ミーティングからさらに1ヵ  かぞく銀行はシステム更改の類似事例を持つ銀行へ…

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2年前

4 難解なフレームワーク

 ちょうどこの頃、肝心の勘定系パッケージも第一弾の選定に向けて情報提供依頼が出されようと…

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5 即席の提案

 2018年1月中旬。  姫宮は守口営業部長とともに、かぞく銀行の応接室にいた。  訪問理…

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6 かぞく銀行次期システムプロジェクト

 2018年7月3日。  会社のある新橋駅から浅草線で終着駅。かっぱ橋本通りで毎年行われる七夕祭りの準備が、この年の夏の本格到来を感じさせた。  そしてこの日、姫宮とプロジェクトメンバー10名は、その浅草駅にあるかぞく銀行のオフィスに立った。  「これから4年間、お世話になります。全員で一致団結して良いものを作って参りますので、宜しくお願い致します。」  軽い挨拶を交わし、自分のために用意された執務席に着く。  この日姫宮とともに着任したのは、この先の物語を作っていくレインフ

7 ホーキング・フレームワーク

 2018年9月。  先のキックオフを受けて、基盤フレームワークチームは颯爽と作業を進め…

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2年前

8 フロントチャネル第一戦線

 少し遡ること2018年10月。基盤フレームワークが設計を開始した頃、業務共通チームは大…

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9 前進と退却の攻防

 2019年8月。  浅草では、盆休み前に墨田川で灯篭流しが行われる。無病息災や事業成功…

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10 絶体絶命

 2020年1月。  本来であればその年の無事や安全を願う初詣の時期である。だがこの年は…

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2年前

11 繰り返される補給線

 「どんなに辛いことがあったとしても、太陽が昇らない日はない。」  かつて姫宮が挫折する…

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2年前

12 死闘の日々

 2020年7月。  気象庁によれば、今年の夏は例年以上の猛暑となるようである。気候変動…

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2年前
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13 一筋の光

 去年の夏の猛暑の反動で、今年の冬は厳寒だ。  一昨年前はちょうどこれからプロジェクトの高い山を登っていこうとしていた段階で、身構えていたが、あれから1年も経つと、慌ただしかった出来事すら懐かしく感じるものだ。  だが、システムリリースまではまだ1年以上ある。いや、トラブルとか引継ぎとかを考えると、あと1年しかない、と考えた方が良いかもしれない。  短いIT2も既に後半に差し掛かった時。姫宮と中林とで、撤退を言いだしたサクセス社から、どのように引き継いでいくかの作戦を考えてい