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企業課題解決プログラム 日本通運株式会社×流通科学大学柿沼ゼミ最終報告会
12月25日(水)、日本通運株式会社と流通科学大学商学部・柿沼英樹ゼミとの「企業課題解決プログラム」の最終報告会が日本通運株式会社大阪支店で行われました。柿沼ゼミ3年生5名は4月から「日本通運の採用ブランド力向上」という課題に取り組み、6月の日本通運の神戸倉庫事業所西倉庫課MCUD倉庫の施設見学、11月の中間報告会、オンライン上での若手社員向けアンケート調査を踏まえて、これまでの活動成果である課題解決策を提案しました。
まず、ゼミの問題設定として「物流業界や日本通運に興味がない・就職先として考えていない学生を引き付けるには、どうすれば良いのか?」「学生が就職活動を始める前の段階で企業に興味を持ってもらう方法は何か」に焦点を当てました。そして、学生たちは、ネガティブな先入観を払拭し、ポジティブなイメージを創出する、3つの解決策の方向性「大学内での企業名の露出増」「『物流』を見せないPR」「『関西限定』を強調する」をさらに具体化し、より分析的な視点で提案を行いました。
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提案①「大学内での企業名の露出増」
大学の授業内やキャリアセンター等で企業名を見聞きする機会を増やすためにゲスト講義/OB・OGとの交流会への参加、模擬面接官・評価者役等を引き受ける。ゲスト講義では、学生の興味が高まるように、その企業で働く中で自分が共感している考え方や価値観、企業の魅力、対外的な企業評価を等身大の企業人として伝える。大学の授業では最新・最先端の事例として企業の取組を紹介してもらえるように情報を提供する。
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提案②「『物流』を見せないPR」
「物流業界」を直接アピールするのではなく、物流に関わる仕事や職種(営業・マーケティングなど)を明確に伝え、職種や働く人を中心に据えて「人」をアピールする。また、企業・事業の安定性を「物流」の視点からでなく、学生にもわかりやすい、より具体的なモノを想起するかたちで伝える(例:新紙幣、オリンピックや万博の物資輸送など)。
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提案③「『関西限定』を強調する」
地元×大手、有名×「好待遇」、ワーク・ライフ・バランスの充足といった大手企業志向×地元就職志向の最近の学生ニーズに適合する側面をアピールする。地域性×大手という強みを活かした採用活動を展開し、学生に働きかける。
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解決策の発表後、3つの提案を中心に質疑応答とディスカッションが行われました。会社の中での自己成長の意識、業界と職種の選択における優先度、入社後の希望していない業務に従事する時の考え方、複数内定時の入社先の決め手など、大学・企業双方にとって関心の高い話題について、意見を交わしました。
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最後に総評・まとめとして日本通運の島岡様から「会社として時代にあわせて求職者へのアピールの仕方を常にUPDATEしていく必要がある。今回みなさんに発表いただいた解決案からは新しい視点や知見を学ぶことができた。採用に対する課題は、エリア担当だけで解決が難しい部分もたくさんあるので本社としっかり連携して、本提案を土台にしながらUPDATEを行い、採用活動の実効性をあげていきたいと考えている」とのコメントをいただきました。また、指導教員の柿沼教授は「学生は意外に色々なことを考えていた。具体的な課題がないと自らの考えをまとめる卒業研究などもむずかしい。今回このような考える機会をいただけたことは学生にとって貴重な経験だった」と述べられ、最終報告会を締め括られました。
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今回取り組んだ企業課題はゼミ生にとっては自分たちの就職活動とも関係するテーマのため、本当に知りたい企業の姿、自分たちが感じた企業の魅力を、どのようにしてかたちにしていくのかを発信(企業側)・受信(学生側)の両面から考えて、具体的な解決策を提案する、普段では経験できない学びの多い機会となりました。柿沼ゼミの皆さん、長期間にわたる取組、最終報告会での発表、お疲れさまでした!
キックオフの様子はこちらからご覧ください!