【地域で輝く学生vol.46】~芸術文化観光専門職大学×朝来市~地域連携プロジェクトを実施しました!
地域で輝く学生、今回は芸術文化観光専門職大学の取り組みをご紹介します。
朝来市あさご芸術の森美術館では例年ハロウィンの時期に合わせ、敷地内に約5,000個のフローティングキャンドルを設置するキャンドルイベントを開催しています。今回はそのイベントエリアの一部を芸術文化観光専門職大学の教員と学生により、舞台美術の技法を用いた空間演出を行いました。
美術館では芸術作品の企画展示だけでなく、観光要素を強めたイベントを行うことで、来館しやすい環境作りを目指して本イベントが開催されています。今回、芸術文化観光専門職大学の教員と学生がチームとなり、「キャンドルを鑑賞するだけでなく、体感できる」をコンセプトとして、普段、アートに触れる機会が少ない、または関心が低い方々にも、美術館の敷居を下げることで、芸術文化への興味関心を持ってもらうことを目的にオブジェ製作と学生ダンサーによるパレードを実施しました。
企画制作
オブジェのデザインは学生が企画。イベントタイトル「風と光のページェント」に合わせて「風の橋」、「光の塔」という2つのオブジェを製作設置、「風の橋」というアイデアはハロウィンの関連イベントということで、死者や異界との接合、再会ということをテーマに南米の死者を迎える祭に見られる橋のイメージ・アイデアをベースとしています。
庭園全体が平面的にキャンドルを展開しているなかで、立体的な橋を用いることにより高さを演出することで、庭園全体を一望し、暗闇の中での橋からの眺めもフォトスポットとして機能します。
「光の塔」はスクエアの形のフレームが螺旋的にのぼっていくデザインとしていて、キャンドルを設置した4隅は朝来市の4町(生野町、和田山町、山東町、朝来町)を象徴し、それが一体的に回転し上昇していくというイメージで、高さは5mに達し、庭園の中のシンボルとなっています。
子どもたちにも楽しんでもらえるよう、ダンサーとして活躍している学生と衣装製作の学生にも参加してもらい、衣装的アイテムをつけてワークショップ要素のあるハロウィンパレードを企画し、ダンスと音楽と光の空間演出の中、子どもたちが楽しく記憶に残る時間を共に作り出しました。
芸術文化観光専門職大学ができる地域連携の形
大学のリソースを生かし、さらに学生の想像性、創作能力を実際に発揮できる場を地域の文化施設とともに創造できる取組みでした。特に地方の観光的なエリアでアートが果たす価値を新たに創出していくことがこの大学のミッションでもあり、その課題にとてもマッチしたプロジェクトとなりました。
今後も芸術文化と観光を繋ぎ、地域との協働により、地域課題の解決に取り組んでいきます。
お問い合わせ先:
芸術文化観光専門職大学地域リサーチ&イノベーション推進部
TEL:0796-34-8123
Mail: cat-hyogo@ofc.u-hyogo.ac.jp