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Mat Kerekes 『To Dream Of Something Wicked』 (2024)

7/10
★★★★★★★☆☆☆


ロックバンドCitizenのフロントマンによるソロ作。この人は典型的な多作人間で、まだ30歳だけど、Citizen6枚とソロ4枚の計10枚をリリースしてきている。これが11枚目。

CitizenはThird Eye Blindを思い出させるような明るいロックで好きだが、本ソロ作はエモキッズのためのフォークロックとでも言うべき、アコースティックメインのエモーショナルなアルバムに仕上がっている。

どの曲にもしっかりとしたフックと、軟弱にならない芯の強さがある。バラードがメインになっていく終盤でもそれは変わらない。”My Lonely Ghost”, "Figure Eight", "Morningstar", “Motorbike”, “Nice To Mice”が特に好き。透明で爽やかで切ない歌。歌詞は喪失感が色濃い。アメリカ郊外、家のガレージで演奏する彼らの姿が目に浮かぶ。





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